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ワインの開封後の賞味期限とは?保存方法のコツや活用法などを紹介

ワインの開封後の賞味期限とは?保存方法のコツや活用法などを紹介

投稿者:ライター 森本泰斗

鉛筆アイコン 2021年3月21日

ワインを開封しても、すぐに飲み切るのは大変なものである。また開封後の正しい保存方法を知らないと、せっかくのワインに味落ちや品質劣化が起こってしまうことも。そんな理由から、ワインを開封することをためらっている人もいるのではないだろうか。そこで本記事では、開封後のワインの美味しく飲める期間をはじめ、ワインの品質を長持ちさせるコツや、余ったワインの活用法なども含めじっくりと解説していこう。

  

1. 開封後のワインが美味しく飲める期間

はじめに、本項では開封後のワインの美味しく飲める期間を賞味期限と考え、ワインの種類別に詳しく紹介していこう。もともとワインは長期保存が可能なお酒である。また、種類によって飲み頃が異なることもあって、賞味期限の記載がない。しかし開封後の場合は話が変わる。ワインは開封後、空気に触れることから酸化が進み、日を追うごとに味落ちや品質劣化などの変化が始まるのだ。開封後のワインの賞味期限とはどれくらいなのか、基本を押さえておこう。

開封後の赤ワインの賞味期限

開封後の赤ワインの賞味期限は、開封後から3日から5日程度とされている。ただし長期熟成を前提として造られているワインであれば、1週間程度の保存も可能だ。普通よりもとくに酸味が目立つ場合は、品質劣化が進んだ状態であると覚えておこう。

開封後の白ワインの賞味期限

開封後の白ワインの賞味期限は開封後から3日程度が目安だが、それ以上保管する場合でも5日経つまでには飲み切りたい。辛口の白ワインであれば、とくに香りや味わいの劣化がわかりやすいだろう。

開封後のスパークリングワインの賞味期限

開封後のスパークリングワインの賞味期限は、できるだけ当日中に飲み切るのが望ましい。スパークリングワインの泡は開封直後から抜け始めるので、一般的な赤ワインや白ワインに比べて品質劣化のスピードが早い。どうしても当日中に飲み切れなくても、必ず2日以内には飲み切るようにしたい。

2. 開封後のワインを長持ちさせる方法

開封後のワインの場合、美味しく飲める期間は短いということをわかってもらえただろう。しかし開封後でも、なるべく長い期間ワインを楽しみたいという人も少なくないはずだ。本項では、開封後のワインを長持ちさせるコツをはじめ、便利アイテムについても紹介していこう。

開封後のワインの保存場所

開封後のワインの保存場所は、保存環境のよいワインセラーが理想的ではあるが、なかなか一般家庭でワインセラーを揃えるのは困難なものである。そこで一般家庭でワインを保存する場合は、冷蔵庫をおすすめしたい。冷蔵庫で保存するだけでも、なるべく長くワインの風味を保つことができる。また、保存の際のコツは、冷蔵庫のドアポケットなどでワインを立てて保存することだ。ワインを寝かせて保存すると、空気に触れる面が大きくなり酸化のスピードを早めてしまう原因となるので、十分に注意しておこう。

便利アイテムも活用しよう

ワインを長持ちさせるための便利アイテムも市販されているので、ぜひ活用してみよう。代表するアイテムが、ボトル内を真空状態にする真空ポンプだ。真空ポンプを使うことで、ボトル内の空気を吸い出してくれるので、ワインの酸化のスピードを遅くすることができるのだ。数百円で購入できる手軽なものから、数万円で販売されている本格的なものまでさまざまな種類がある。ワインバーやレストランでもよく使われるアイテムなので、ぜひ揃えておこう。

3. 開封後のワインは常温保存すると腐る?

ワインには賞味期限の記載がないということを述べたが、実はそもそもワインには腐るという概念がない。いくら開封後で時間が経ったものであっても「腐る」という表現ではなく「飲み頃を過ぎた」という表現が一般的である。開封後のワインを常温保存すると、品質劣化が早くなるというイメージを持つ人は多いだろうが、実際に開封後のワインを冷蔵庫ではなく常温保存した場合の味わいの変化とはどのようなものなのか、例を挙げてみよう。

開封後のワインを常温保存するとどうなる?

開封後のワインを常温保存した場合、ワインのタイプによって味わいは大きく変わる。軽めのライトボディのワインであれば、常温保存することでとくに香りの変化が早く起こり、果実味も弱くなるので、やはり冷蔵庫で保存し早く飲み切ることをおすすめしたい。しかし、力強いフルボディのワインであれば、常温保存であっても味落ちのスピードは遅く、中には常温で数日置くことにより酸味や渋味が落ち着き、まろやかな味わいに変わるといった評価を受けるケースもある。フルボディのワインであれば無理にすぐ飲み切らず、開封後であってもあえて少し置いてから飲むというスタイルも、通の楽しみ方といえるだろう。しかし、ワインは開封前であっても、1年を通して涼しい室内で保存するのが基本だ。いくら室内であったとしても、温度変化が極端な場所や直射日光が当たる場所での保存は、品質劣化の大きな原因となるので保存方法の基本としてしっかり覚えておきたい。

4. 開封後に風味が落ちたワインは料理に使おう

開封後、味落ちにより風味が落ちてしまったワインの活用法は、ホットワインにしてみたりフルーツを入れてお手軽サングリアで楽しんだりとさまざまだが、中でもおすすめしたい活用法として開封後のワインを料理酒として使ってみよう。いくつか調理例を紹介する。

開封後のワインを料理酒として活用

開封後の赤ワインであれば、肉料理と相性がよい。肉の臭みを消してくれる効果もあるので、ビーフシチューなどの煮込み料理をはじめ、ハンバーグのソースにもおすすめしたい。いつもの料理に深いコクがプラスされ、本格的な味わいが楽しめるだろう。開封後の白ワインであれば、魚介類を使った料理と相性がよいのはもちろん、チキンソテーのアクセントや豚肩ロースの煮込みなどもおすすめ。開封後に飲み切れず余ってしまったワインは、ぜひ料理酒として活用してみよう。

結論

ワインは開封後であっても正しく保存すれば長く楽しむことができ、また風味が落ちてしまったとしても、料理酒としてさまざまな料理に活用できることをわかってもらえただろう。飲み切れないからと開封後のワインをすぐに捨ててしまうのではもったいない。本記事を参考に、最後の1滴までワインを楽しんでほしい。
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  • 更新日:

    2021年3月21日

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