目次
1. アメリカワインとは?味わいや香りなどの基本的な特徴を解説

まずはアメリカワインの歴史や特徴についてみていこう。
アメリカワインの歴史
アメリカワインの歴史は18世紀ごろ、ヨーロッパのブドウ品種を持ち込んだスペイン人による生産が始まりといわれている。その後ゴールドラッシュの時代にかけてヨーロッパ人によるワイン造りが盛んになるが、禁酒法の時代に入りその歴史はいったん途絶えてしまう。禁酒法の廃止後、大学でワイン専門の学科が設立されるなどアメリカでのワイン生産は再び幕を開ける。今日ではヨーロッパのワインに引けをとらない素晴らしいアメリカワインが多数みられるようになっている。
アメリカワインの味わいや香り
アメリカの主要なワイン産地は日照量が多く、ワインもブドウの果実感を感じる力強い味わいのものが多い。そのパワフルな味わいに色を添えるのがアメリカンオークを用いた樽熟成で、バニラやココナッツなどの樽香を感じるワインが多いのも特徴だ。世界的なトレンドからエレガントなスタイルのワインも増えているものの、アメリカのワインは全体的に分かりやすい大胆な味わいのものが多い。
2. アメリカワインの主な産地は?品種も合わせて紹介

次にアメリカワインの主な産地についてみていこう。
カリフォルニア州
アメリカワインより「カリフォルニアワイン」の方が聞き慣れている人も多いほど、アメリカのワインはカリフォルニア産のものが多い。実に全生産量の9割を占めており、そのブドウ栽培に適した気候下でさまざまなワインが造られている。温暖な産地が多いが冷涼な気候のエリアもあり、南イタリアから北ドイツのものなど実に多種多様なブドウ品種が植えられている。
ワシントン州
カリフォルニア州に次いでワイン生産量が多いのがワシントン州だ。カリフォルニア州よりも長い日照時間があり、高品質なワインが生み出されている。アメリカ最北の地域であることから昼夜に大きく寒暖差があり、フレッシュな酸味を楽しめるリースリングなどの品種が有名だ。
オレゴン州
高品質なピノノワールのワイン産地として有名なのがオレゴン州だ。カリフォルニア州の北に位置し、ピノノワールのほかシャルドネなど、フランス・ブルゴーニュで造られるブドウが栽培されている。小規模な生産者が多く、アメリカで最も厳しいワイン法を持つ州としても知られている。
3. アメリカワインのおすすめの飲み方は?

バラエティの豊かさからアメリカワインとひとくくりにするのは難しいが、その多くがワイン初心者でもおいしく飲める果実味主体の味わいだ。アメリカのワインはフルーティーなものが多いため、夏場であれば冷やして飲んでも美味しい。また赤ワインをコーヒーと合わせるというアメリカで流行りの飲み方もあり、こちらはアイスだけでなくホットでも楽しめる。
4. アメリカワインのおすすめ銘柄は?

最後にアメリカワインのおすすめ銘柄について紹介する。
ベリンジャー・ヴィンヤーズ「カベルネ・ソーヴィニョン」
販売元:サッポロ
お手頃な値段でスーパーでも手に入るカリフォルニア産の赤ワインだ。渋味が控えめで飲みやすく、しっかりした果実感が楽しめる。肉じゃがなど砂糖と醤油を使った日本食に合い、普段の食卓にも登場させやすいワインだ。
お手頃な値段でスーパーでも手に入るカリフォルニア産の赤ワインだ。渋味が控えめで飲みやすく、しっかりした果実感が楽しめる。肉じゃがなど砂糖と醤油を使った日本食に合い、普段の食卓にも登場させやすいワインだ。
レゾナンス・ヴィンヤード「ルイ・ジャド・レゾナンス・ピノ・ノワール」
販売元:日本リカー
ピノノワールで最も有名な産地であるフランス・ブルゴーニュの大御所ワイン生産者、ルイ・ジャドがオレゴン州で手がけるのがこのレゾナンスだ。アメリカらしいチェリーやベリー系の芳醇な果実の味わいと、フランスのワインにあるようなエレガントさを兼ねそろえている。上品で香り高いワインを楽しみたい人におすすめの一本だ。
ピノノワールで最も有名な産地であるフランス・ブルゴーニュの大御所ワイン生産者、ルイ・ジャドがオレゴン州で手がけるのがこのレゾナンスだ。アメリカらしいチェリーやベリー系の芳醇な果実の味わいと、フランスのワインにあるようなエレガントさを兼ねそろえている。上品で香り高いワインを楽しみたい人におすすめの一本だ。
ケンダル・ジャクソン「ヴィントナーズ・リザーヴ ジンファンデル」
販売元:エノテカ
世界60ヵ国にワインを輸出する大手ワイナリーが造る、アメリカを代表する黒ブドウ・ジンファンデルを使った赤ワインだ。プラムなどを思わす濃い果実の味わいとジャムのような濃縮感を感じられる。力強いワインだがまろやかさがあり、じっくりと濃厚な赤ワインを楽しみたいときにおすすめだ。
世界60ヵ国にワインを輸出する大手ワイナリーが造る、アメリカを代表する黒ブドウ・ジンファンデルを使った赤ワインだ。プラムなどを思わす濃い果実の味わいとジャムのような濃縮感を感じられる。力強いワインだがまろやかさがあり、じっくりと濃厚な赤ワインを楽しみたいときにおすすめだ。
結論
アメリカワインは手頃なものから超高級ワインまで幅が広く、50を越えるブドウ種類が栽培されるなど実にバラエティに富む。アメリカはワイン業界のトレンドにも敏感で新しいスタイルも日々生み出されており、追求するのが楽しい産地だ。アメリカのワインは飲みやすいものが多いので、これからワインを飲んでみたい人にもぜひ試してほしい。