目次
1. ペドロヒメネスワインとは?味や香りなどの基本的な特徴を紹介

ペドロヒメネスはふたつの意味を持つ。ブドウ品種の名前であり、このブドウを使ったシェリーのスタイルの名前でもある。この記事ではペドロヒメネスをブドウ品種として、ペドロヒメネスワインをペドロヒメネスで造られたワイン全般として扱う。まずは味わいや香りについてみていこう。
ペドロヒメネスの味や香り
ペドロヒメネスで造られるワインの多くはスペイン産のシェリー酒で、主に甘口のスタイルが造られている。ペドロヒメネスは糖度が高いブドウなのでシェリーに甘さを加える目的でブレンドされたり、単一で極甘口のワインになることが多い。その香りや味わいはトフィーやデーツ、レーズンなどと形容され、濃厚な甘味やコクを感じられる。辛口のテーブルワインも少量ながら造られているが、酸味が少ないブドウのため凡庸なワインになりやすくあまりポピュラーではない。
2. ペドロヒメネスの主な産地は?

ペドロヒメネスはスペイン南部のアンダルシア地方が主な産地だ。その生産量のほとんどが甘口タイプのシェリーを造るために使われている。そのほかではオーストラリアの一部で少量ながらペドロヒメネスが生産されていて、甘口ワインと辛口のテーブルワインが造られている。チリやアルゼンチンでも同じペドロヒメネスという名前の白ブドウでワインが造られているが、こちらは異なる品種なので混同しないようにしたい。
3. ペドロヒメネスワインのおすすめの飲み方は?合う料理やおつまみも紹介

ペドロヒメネスワインは世界一甘い、といわれるほど糖度の高いワインが主流である。とくにペドロヒメネス種単一のシェリーの場合は見た目もダークで蜜のような味わいだ。ペドロヒメネスワインをアイスクリームにかけたり、チョコレートと一緒に味わうなどデザートとしてじっくり楽しんでほしい。そのほかには、ブルーチーズなどハチミツをかけておいしくなるような塩味の強いものとも相性がよい。
4. ペドロヒメネスワインのおすすめ銘柄は?

最後にペドロヒメネスワインのおすすめ銘柄を紹介する。
バルデスピノ「エルカンダド ペドロヒメネス」
13世紀から続く歴史あるワイナリーが造る、ペドロヒメネス100%のシェリー。糖度を高めたペドロヒメネスから造られたワインを12年熟成してから出荷される。ワイン名のエルカンダドはスペイン語で南京錠の意味で、ボトルにもかわいい南京錠のチャームがついている。贅沢な甘味が楽しめるギフトにもおすすめのワインだ。
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アルベアル「フィノ "ラ スルタナ"」
珍しいペドロヒメネス100%の辛口白ワインだ。酒精強化したシェリーではなくあくまで白ワインだが、高い糖度のペドロヒメネスから造られるためアルコールは14.5度と高く、味わいもパワフルである。熟成にはシェリー同様ソレラシステムを使っているため味わいはシェリーに近い。持ち寄りパーティーなどで変わったワインをシェアしたいときにおすすめだ。
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アエコビ「アレクサンドロ・ペドロヒメネス」
約1200のブドウ生産者からなるブドウ生産者協同組合、アエコビが造るペドロヒメネス100%の極甘口シェリー。ドライフルーツのような香りと濃厚でまろやかな甘味で、デザートとして楽しむのにぴったりだ。開けてからの日持ちもよく、毎日少しずつ飲みたい人にもおすすめである。
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結論
ペドロヒメネスのワインは普段飲む辛口のワインとはかなり違った印象を与える。独特の熟成方法のため、アイスワインなどのよく見かける甘口ワインともまた違った味わいを楽しめるだろう。シェリー全般にいえることだが開栓後も劣化が緩やかでゆっくり飲むことができるので、甘いものが欲しいときのワインとしてぜひ一本常備してみてほしい。