このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
モスカテルとはどんなぶどう品種?主な産地やワインの銘柄などを解説

モスカテルとはどんなぶどう品種?主な産地やワインの銘柄などを解説

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

鉛筆アイコン 2021年4月15日

ワイン用のぶどう品種には、世界中で多くの種類が存在しているが、中でもモスカテルと呼ばれるぶどう品種をご存じだろうか。本記事ではモスカテルについての基本的な特徴をはじめ、モスカテルを原料に造られるワインの産地や飲み方、またおすすめの銘柄について詳しく解説していこう。

  

1. モスカテルとは?味や香りなどの基本的な特徴を紹介

はじめに、モスカテルとは一体どのようなぶどう品種なのか、知っていこう。初めて耳にする場合は想像がつきにくいだろうが、国によって異なる呼称を知ると、モスカテルとは意外と身近なぶどう品種であることに気づくだろう。まずは本項で、モスカテルについての基本を覚えてほしい。

モスカテルとは

モスカテルは、栽培される国によって異なる呼称がある。まず、モスカテルとはスペイン語であることを覚えておこう。これがイタリアであればモスカート、フランスであればミュスカ、ポルトガルであればムスカテルと呼称が変わる。これらの読みからピンときた人もいるかもしれないが、実はモスカテルとは、英語読みでマスカットのことを指すのだ。マスカットとは、日本でも主に食用としてもなじみ深いぶどう品種なので、口にしたことがある人も多いだろう。国によって呼称が変わるので混同しやすいが、すべて同一系統のぶどう品種であることは頭に入れておこう。

モスカテルの味や香りの特徴

モスカテルは食用にもなるぶどう品種なので、ワイン用のぶどう品種に比べて糖度が高く、フローラルで甘い香りが特徴となっている。このような特徴から、モスカテルを原料にしたワインはシェリーを代表として、甘口ワインであることが多い。ただし、これはマスカットをモスカテルと呼ぶスペインの場合の例であり、マスカットを原料にしたワインと考えると、そのすべてが甘口ワインとは限らないということは覚えておこう。

2. モスカテルワインの主な産地は?それぞれの特徴や違いも合わせて紹介

本項では、モスカテルワインの主な産地についての解説に加え、イタリアのモスカート、フランスのミュスカ、ポルトガルのムスカテル、それぞれのワインの特徴についても解説していこう。

モスカテルワインの主な産地

モスカテルワインは、主にスペイン・アンダルシア地方で造られているワインである。モスカテルはスペインでは主にバレンシアやアリカンテ、マラガ周辺、そしてカナリア諸島で栽培されており、世界4大酒精ワインに数えられるシェリーの原料のひとつとして知られている。モスカテルのシェリーは長期熟成を経て造られるワインであり、とくに糖度を高めたモスカテルを使用しているため、極甘口に仕上がっていることが特徴だ。ちなみに、シェリーは日本では「シェリー酒」として認知されており、ひとつのお酒のカテゴリと考えられがちだが、実はワインの一種であることを理解しておきたい。

ほかの国の産地もチェック

では、スペイン以外のモスカテル、つまりマスカットを原料にしたワインの産地や特徴について解説しよう。まずはイタリアのモスカートワインだが、これは「アスティ」として知られており、ピエモンテ州のアスティ、アレッサンドリア、クーネオが主な産地となっている。香りのよい甘口で、イタリアのテーブルワインの定番として広く親しまれている。次にフランスのミュスカワインは、産地によって味わいが変わることが特徴だ。北東部に位置するアルザス地方で造られるワインは、極辛口の味わいである。対して、南部に位置するルーション地方で造られるワインは、甘口のデザートワインとなることが多い。最後にポルトガルのムスカテルワインだが、主にアリージョ、ファヴァイオスが主な産地となっており、上品な香りの甘口であることが特徴だ。これはポルトガルを代表する酒精強化ワインである「ポート」、「マディラ」に次ぐワインとして高い評価を得ている。ちなみにここで述べたイタリアのアスティ、ポルトガルのポート、マディラ、そして前述したシェリーを加え、世界4大酒精ワインとなる。

3. モスカテルワインのおすすめの飲み方は?

ここまでモスカテルワインの基本や産地についてなど解説してきたが、本項では実際にモスカテルワインを楽しむ際の、おすすめの飲み方について解説していこう。これから初めてモスカテルワインを飲むという人にも、ぜひ参考にしてもらいたい。

モスカテルワインの飲み方

モスカテルワインは基本的に甘口ワインのため、飲む前にあらかじめ冷やしておくことをおすすめしたい。冷蔵庫で3時間ほど冷やしてから、ワイングラスに注いで楽しもう。冷やす時間がない場合は、オン・ザ・ロックでもOK。また、割りものと合わせて飲むのもモスカテルワインの楽しみ方のひとつである。モスカテルワインをシンプルにソーダで割って、好みでカットレモンやミントの葉を添えれば、シェリーのカクテル「レブヒート」の完成だ。こちらはアルコール度数も低くなるため、お酒が得意でない人でも飲みやすいのでおすすめだ。

4. モスカテルワインのおすすめ銘柄は?

最後に、モスカテルワインのおすすめの銘柄を紹介しよう。普段ワインを飲まないという人はとくに、最初の1本はどれを選ぶべきか悩んでしまうものだ。本項でおすすめする銘柄を、モスカテルワイン選びのヒントにしてほしい。

フロラリス・モスカテル・オロ

フロラリス・モスカテル・オロを販売するトーレス社は、「キング・オブ・スペイン」とも称されるほどのワインの名門である。モスカテルならではの上品な甘さのある味わいは、食前酒やデザートワインにもぴったり。口に含むと鼻に抜ける、バラやゼラニウムなどのフローラルな香りも一緒に楽しもう。アルコール度数は15度となっている。

デルガド・スレタ・モスカテル・モンテアグード

デルガド・スレタ・モスカテル・モンテアグードは、1744年創業という歴史を持つデルガド・スレタ社が販売するモスカテルワインだ。原料には、干しブドウ状態まで天日干しすることで、極限まで糖度を高めたモスカテルを全量使用、フルーティーな味わいが際立った極甘口ワインに仕上がっている。デザートワインとして楽しみたい。アルコール度数は17.5度となっている。

結論

モスカテルとは、聞きなじみのない呼称だったかもしれないが、実際は身近な存在にあるぶどう品種なのである。モスカテルワインは甘口の味わいが特徴なので、ワインの味が得意でない人にとっても飲みやすい。まだモスカテルワインを飲んだことがないという人は、本記事を機にぜひ一度手にとって、じっくりと味わってみてほしい。
インフォメーションマークアイコン20歳未満の飲酒、飲酒運転は法律で禁じられています。妊娠中・授乳中の飲酒はお控えください。お酒に関する注意事項はこちら
  • 更新日:

    2021年4月15日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

ランキングランキング

    ページトップへ ページトップへ