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スプマンテとはどんなお酒?混同しやすいプロセッコとの違いも確認

スプマンテとはどんなお酒?混同しやすいプロセッコとの違いも確認

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

鉛筆アイコン 2021年8月 1日

スプマンテというお酒をご存じだろうか。ワインファンの人であればピンとくるかもしれないが、主にイタリアンワインの売り場で目にすることがあるだろう。本記事ではスプマンテとはどのようなお酒のことを指すのか、また似て非なる種類のプロセッコとの違いや、合う料理など、スプマンテについて詳しく解説する。初めて耳にする人は、新たなお酒との出会いを楽しんでほしい。

  

1. そもそもスプマンテとは?

はじめに、そもそもスプマンテとはどのようなお酒なのか、解説していこう。実際にスプマンテを手にとる前に、基本をしっかり押さえておくことは大切だ。

スプマンテとは

スプマンテとは、お酒の銘柄を指す言葉ではなく、イタリアで造られるスパークリングワインの総称を指す言葉である。イタリアで造られているスパークリングワインにはさまざまな種類が存在しているが、それらをまとめてスプマンテと表すことができるのだ。ただし、ガス圧が1気圧から2.5気圧までの微発泡ワインの場合は区別され、これらはスプマンテとは呼ばず、フリッツァンテと呼ぶ。混同しやすいポイントなので、よく頭に入れておこう。

国による呼び方の違い

イタリアにおけるスパークリングワインの総称がスプマンテであることを知ってもらったが、国によってスパークリングワインの呼称は異なることも覚えておきたい。たとえばフランスでは、スパークリングワインの総称はヴァン・ムスーと呼ばれ、世界を代表するスパークリングワインであるシャンパンもこの中に含まれる。次にドイツではシャウムヴァイン、スペインではエスプモーソなど、スパークリングワインを表す言葉にはさまざまなものがあるのだ。

2. スプマンテとプロセッコの違いとは?

スプマンテについて知るうえで、プロセッコという言葉もよく覚えておきたい。これらはたびたび同じ意味で考えられやすいが、実は似て非なる種類であることを覚えておきたい。

プロセッコとは

プロセッコとは、フランスのシャンパン、スペインのカヴァと肩を並べ、世界3大スパークリングワインのひとつに数えられる種類である。イタリア・ヴェネト州で造られており、新鮮でフルーティな果実味が特徴で、普段ワインを飲まない人でも親しみやすい味わいに仕上がっている。またリーズナブルな価格で手に入ることも魅力であり、2013年には世界1位の売上を誇るスパークリングワインとして、幅広く認知されるようになった。原料に使用するブドウの品種や産地指定に厳しい規定が定められており、この規定をクリアしたものだけがプロセッコを名乗ることができる。

スプマンテとプロセッコの違いとは

では、スプマンテとプロセッコの違いとはどのような部分なのかというと、スプマンテはイタリアのスパークリングワインの総称を指し、プロセッコはイタリアの中でも、原料と産地が指定されているスパークリングワインの種類を指す。つまり大きく分類すると、プロセッコはスプマンテのひとつとして表すことはできるが、プロセッコ以外のスパークリングワインをプロセッコと表すことはできないのである。覚えにくい人は、簡潔にスプマンテは総称、プロセッコは種類と覚えておけばよいだろう。

3. プロセッコ以外のスプマンテは?

スプマンテには、プロセッコ以外にもさまざまな種類が存在している。それぞれ個性的なスパークリングワインなので、スプマンテ選びの参考として、特徴を押さえておこう。

フランチャコルタ

フランチャコルタは、スプマンテの中でも最高格付けの、高級スパークリングワインとして知られている。イタリア・ロンバルディア州で造られており、やわらかな口当たりと、果実味あふれる味わいが特徴だ。出荷までの瓶内熟成期間は最低でも18ヵ月以上と定められており、これはシャンパンよりも長い期間である。

ランブルスコ

ランブルスコは、イタリア・ロンバルディア州と、エミリア=ロマーニャ州で造られているスパークリングワインだ。甘口から辛口まで味わいのバリエーションが豊富であり、選択肢が多いことから、世界的に高い人気を誇っている。強い果実味がありながら渋みが少ないため、ワイン初心者にもおすすめできる。

アスティ

アスティは、イタリア・ピエモンテ州で造られているスパークリングワインだ。日本でもお馴染みの食用ブドウ品種である、マスカットが原料に使用されており、フルーティで華やかな香りが楽しめる。

4. スプマンテに合うおすすめ料理

イタリアは比較的に夕食の時間が遅いため、スプマンテは食前酒としておつまみや軽食とともに飲まれることが一般的だが、実際に飲み方に決まりがあるわけではないので、もちろん食中酒として飲んでもOKだ。本項では、スプマンテに合う料理をいくつかピックアップして紹介していこう。

スプマンテに合う料理とは

スプマンテと合わせる料理には、やはり本場イタリア料理をおすすめしたい。おつまみ感覚で楽しめる料理では、まずはバーニャカウダだろう。アンチョビやにんにくをたっぷりと使ったソースで野菜をディップして食べる、イタリア・ピエモンテ州で生まれた料理である。こってりとしたソースの味わいと、スプマンテのさっぱりとした飲み口がよく合う。魚料理と合わせるのであれば、アクアパッツァはいかがだろう。こちらは貝類とともに、魚を丸ごと1尾煮込んで作るイタリア・カンパーニャ州の漁師料理で、スプマンテとの相性もバツグンだ。ほかにはカルパッチョや、パスタ料理全般とも好相性なので、いろいろと試して自分好みのペアリングを探してみてほしい。

結論

スプマンテとはお酒の種類のひとつではなく、イタリアのスパークリングワインの総称を指す言葉であることを、わかってもらえただろう。スプマンテの中にもプロセッコをはじめ、さまざまな種類が存在する。ぜひお気に入りの料理に舌鼓を打ちながら、好みのスプマンテをじっくりと堪能してもらいたい。
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  • 更新日:

    2021年8月 1日

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