1. ポートワインの意味とは?

ポートワインはポルトガル北部のドウロ地方で造られる酒精強化ワインのひとつだ。ポートワインの造り方は通常のワインと異なり、ブドウ果汁がアルコール発酵している段階でブランデーを添加する。アルコール発酵が止められるためブドウの糖分が残った甘口の味わいになり、かつアルコール度数が19~22度と高めであるのが特徴だ。主に赤ワインが多く見られるが、白やロゼのポートワインもある。
2. おすすめのポートワイン3選

ポートワインには熟成期間が短めのルビーポート、15年以上の熟成期間が必要なヴィンテージポート、酸化熟成を経て出荷されるトゥニーポートなどさまざまな種類がある。飲んだことがない人にもぜひ一度試してほしい、おすすめのポートワインを3つみていこう。
サンデマン社「サンデマン ルビーポート」
世界中で愛飲されているルビーポートで、サンデマン社のフラグシップ商品でもある。美しいルビーレッドの色合いと、イチゴやレーズンのような香りを楽しめる風味豊かなポートワインだ。クリームチーズやフルーツ、チョコレートを使ったデザートと相性が良い。
テイラー社「トゥニー・ポート 20年」
世界54カ国にポートワインを輸出しているテイラー社が造る、20年熟成のトゥニーポートだ。キャラメルやナッツを思わす複雑な香りと深いコクが感じられ、食後酒として楽しむのに向いている。
ヴィニョス ボルゲス「ホワイトポート」
ポルトガルでも規模の大きなワインメーカーが造る、珍しい白のポートワインだ。ハチミツや熟れた果実のような甘味とほどよい酸味があり、バランスの取れた味わいが楽しめる。
3. ポートワインの美味しい飲み方

ポートワインはストレートでじっくり味わうのが定番の飲み方だが、カクテルにしても美味しくいただける。ポートワインを使って作られる人気のカクテルをみていこう。
ポート・スプラッシュ
材料:ホワイト・ポート90ml、トニックウォーター90ml、レモンスライス、ミント、氷
グラスに氷を入れ、ホワイトポートとトニックウォーターを注ぎ、レモンスライスとミントを添える簡単なカクテルだ。ポートワインの甘さやアルコール度数が和らぎ、非常に飲みやすくなる。
グラスに氷を入れ、ホワイトポートとトニックウォーターを注ぎ、レモンスライスとミントを添える簡単なカクテルだ。ポートワインの甘さやアルコール度数が和らぎ、非常に飲みやすくなる。
モンタナ
材料:トゥニーポート15ml、ドライベルモット15ml、ブランデー30ml
作り方材料をすべて混ぜ、氷の入ったミキシンググラスでステアし、カクテルグラスに注ぐ。アルコール度数が30度以上で味わいもドライなカクテルだ。ポートワインを使っていつもとは違う味わいのお酒を飲みたいときにおすすめしたい。
作り方材料をすべて混ぜ、氷の入ったミキシンググラスでステアし、カクテルグラスに注ぐ。アルコール度数が30度以上で味わいもドライなカクテルだ。ポートワインを使っていつもとは違う味わいのお酒を飲みたいときにおすすめしたい。
4. ポートワインに合うおつまみ

ポートワインは甘口のお酒なので、食事と合わせるというよりはデザートや食後にちょっとしたおつまみと飲むのがおすすめだ。最後はポートワインと相性のよいおつまみについて紹介する。
フルーツケーキ
イチゴなどのフルーティーな香りがあるルビーポートは、甘酸っぱくフレッシュなフルーツを使ったケーキと合わせてみよう。イチゴやチェリーを使ったものだとより相性がよい。
ブルーチーズ
イギリスで好まれているマリアージュが、クセのあるブルーチーズと甘口のポートワインを一緒にいただくというものだ。コクがあり味の強いポートワインほどブルーチーズとの相性のよさを感じられる。
チョコレート
深みのある味わいのポートワインは同じく濃厚な味わいのチョコレートと相性がよい。熟成期間の長いポートワインををじっくり味わいたいときは、ぜひチョコレートと合わせてみよう。
結論
ポートワインは甘口の酒精強化ワインと一括りにされがちだが、その中にもさまざまなタイプがある。どのポートワインも通常のワインに比べると保存性が高いので、いくつか揃えて飲み比べをしてみるのもいいだろう。カクテルの材量や料理、デザート作りにも使えるので、そのまま飲む以外の楽しみ方も試してみてほしい。