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石鯛の保存可能期間は長い?旬の時期と健康効果の高い栄養成分も紹介

石鯛の保存可能期間は長い?旬の時期と健康効果の高い栄養成分も紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2020年1月27日

主に南日本エリアに分布し、成長すると体長が50~60cmくらいになるという石鯛。まれに70~80cmを超えるほど、大型が釣れることもあるそうだ。名前の由来は諸説あるが、石を噛み砕く歯を持つことから、つけられたのではないかといわれている。今回は、そんな石鯛の釣りに適した旬の時季や特徴、含まれる栄養成分について紹介したい。

  

1. 石鯛の釣りに適した旬の時季を知る

上質な白身で身が締まっており旨みたっぷりの石鯛。刺身・カルパッチョ・塩焼き・煮付け・味噌汁など、いろいろな料理で楽しめるのが魅力のひとつだ。そんな石鯛の釣りに適した旬の時季はいつだろう。

石鯛釣りができるのは通年を通してだが、旬のシーズンは4~6月と9~11月にかけての時季だ。ちなみに産卵期は4~7月にかけてで、ふ化した稚魚は流れ藻につき、磯に付着した貝類・甲殻類、動物プランクトンなどを食べて育つという。石鯛の旬に続いて紹介するのは産地と特徴だ。

2. 石鯛の特徴と産地を学ぼう

石鯛の特徴のひとつが、黒と白のシマウマのような模様だ。ただし、模様があるのは幼魚のうちで成長するにつれて薄くなっていき、オスは口のまわりが黒くなり、メスのほうは少しシマ模様が残るという。

また石鯛は好奇心旺盛ともいわれており、稚魚の場合は泳いでいる人に近付いて、つつくこともあるらしい。さらに石垣鯛と同じくらい強い歯を持っており、サザエのような硬い殻も割って餌にするのも特徴のひとつだ。

そんな石鯛の産地は、主に北海道より南の温帯域だという。中でも南日本エリアに多く分布し、海外では台湾・朝鮮半島・中国の沿岸でもみられる。幼魚は海水浴場や堤防周辺で観察ができ、成魚のほうは岩の穴やすき間にいることが多く、海底あたりを泳いで暮らしているそうだ。石鯛の特徴や産地について理解を深めてもらえただろうか。

3. 石鯛に含まれる栄養成分と健康効果

石鯛は脂肪分が少なくヘルシーな白身魚で、健康効果が期待できる栄養成分を豊富に含んでいる。たとえばタンパク質・ビタミンB1・タウリン・ナイアシン・カリウム・リンなどだ。では、栄養成分それぞれの健康効果についてみていこう。

石鯛に含まれるタンパク質は筋肉や臓器、皮膚、毛髪などの構成成分であることから、生命の維持に欠くことができない栄養素だ。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きをするがあり、タウリンは消化管内でコレステロールの吸収を抑える働きなどを持つ。

また、ナイアシンは糖質や脂質、たんぱく質から、細胞でエネルギーを産生する際に働く酵素を補助する働きをする。さらにカリウムはむくみ予防&改善効果等が期待できる。リンはカルシウムと結合して歯や骨を丈夫にしたり、リン脂質となって核酸の成分としてエネルギーを蓄えたり、糖質や脂質代謝を助ける働きをする。このように石鯛には、身体によい健康効果をもたらしてくれる栄養成分が含まれているのだ。

話は変わるが、皆さんは「エビで鯛を釣る」という言葉を聞いたことがあるだろうか。石鯛は甲殻類を餌にしていると紹介したように、エビも好物のひとつなのだ。だからエビで鯛を釣るというのは、まんざら嘘でもないのだろう。

結論

石鯛が釣れる旬の時期や特徴、栄養などについて紹介した。「腐っても鯛」という言葉があるように、魚の中でも鯛はわりと保存がきくという。それは鯛に含まれる旨み成分のイノシン酸が豊富だからだ。イノシン酸は分解速度が遅めで、腐敗の速度が遅く味が落ちにくいからだという。しかし、釣った石鯛を食べる場合には注意が必要だ。大型の石鯛は「シガテラ毒」を持っている可能性があり、この毒を体内に取り込んでしまうと、さまざまな中毒症状が現れる可能性がある。手ごろなサイズの石鯛が釣れたのなら、釣り立ては刺身で味わって、残りは昆布で包んだ昆布締めで味わってみてはいかがだろうか。
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  • 公開日:

    2019年5月30日

  • 更新日:

    2020年1月27日

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