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いちじくの正しい保存方法は?冷凍保存や保存食のコツも解説

いちじくの正しい保存方法は?冷凍保存や保存食のコツも解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2021年8月26日

夏から秋にかけて旬を迎える「いちじく」。柔らかで美しい色をした果肉は目にも鮮やかで、デザートはもちろん、洋風のサラダや肉料理の付け合わせ、和食の和え物や天ぷらの素材としても人気のフルーツだ。ただ、日持ちがしないのが難点。フレッシュな美味しさをキープする保存法をしっかりおさえておこう。

  

1. いちじくの保存方法:冷蔵庫

まずは買ってきたら、どのように保存するのがいいのかに触れながら、冷蔵庫で保存する場合について学んでいこう。

すぐに食べないなら冷蔵保存がおすすめ

いちじくは熟し過ぎると果皮がしなびて、だぶついた感じになる。さらに傷んでくると、酸味や苦味が出て、美味しくないので、できるだけ早めにいただこう。購入日に食べるのであれば、帰宅後は常温。食べる直前に1時間ほど冷蔵庫に入れておくと、ほどよく冷えて甘みも際立つ。
いちじくの旬は、7~9月頃と暑い時期なので、すぐに食べない時は、冷蔵庫で保存しておこう。

いちじくの冷蔵保存のコツ

乾燥しやすいので、1つずつラップで包むか、ビニール袋に入れて野菜室へ。いちじくは、柔らかい果物なので、上にほかの食材が重なることがないようにすること。保存期間の目安は2~3日だが、買ったときにそれほど熟していなければ、4~5日は大丈夫。だが、傷みやすいので様子を見つつ、カビが生えたり、ムッとしたにおいが漂ったりする前に早めに食べきろう。

2. いちじくの保存方法:冷凍庫

いちじくは、冷凍保存も可能。すぐに食べきれない場合は、冷凍するのもおすすめだ。

いちじくをまるごと冷凍

いちじくの愛らしい形のまま、シャーベット風に食べたい場合は、まるごと冷凍しよう。いちじくを優しく洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ったら、ラップに包んで金属製トレーにのせて急速冷凍を。凍ったら、ぶつからないように、大きめのジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫へ。

いちじくを乱切りにして冷凍

スムージーやジェラート、ジャムやソースなど加工して使う場合は乱切りに。そのままジッパー付き保存袋か密閉容器に入れて冷凍庫へ。

いちじくをくし形やスライスにして冷凍

タルトやパウンドケーキ、チーズケーキなどケーキ類の具材として、形をそろえて並べて飾りたい時は、くし形、または好みの厚さにスライスする。カットすると水分が出やすいので、金属製トレーにラップを敷いていちじくを並べ、上からまたラップで覆い、急速冷凍する。凍ったらジッパー付き保存袋にまとめて冷凍保存を。

3. 冷凍保存したいちじくの解凍方法

いちじくは、完全に解凍すると生のいちじくのような柔らかで豊かな食感が損なわれ、水分も出てベチャッとした状態になる。いちじくだけで食べるなら、シャーベットのように食べることができる半解凍がおすすめだ。解凍方法は、冷蔵解凍、またはしっかりと密封した状態なら流水解凍でも構わない。
乱切りやくし切りなど、カットして冷凍したいちじくは、解凍が早いので、その点を留意してこちらも半解凍の状態で使うといい。ジャムやコンポート、ケーキの生地に混ぜて焼く場合も半解凍でもOK。焼かずにケーキやタルトの上の飾りにしたい場合は、冷蔵庫で自然解凍し、水分を適度にペーパータオルで拭き取って食べる直前に飾るようにしよう。

4. ドライいちじくの保存方法

ドライフルーツのなかでも人気の高いいちじく。ドライになっているので、安心しがちだが、実はきちんとした保存方法をとっていないと、早く傷んでしまうことも。正しい保存方法を学んでいこう。

未開封なら常温で保存

未開封であれば、基本的に常温で保存が可能である。ただし、ここ数年の夏は非常に暑い。これまでの概念が通用しない場合もあるので、保存場所があまりにも暑い場合は、冷蔵保存のほうがいいだろう。また、長く保管したいという場合は、冷蔵庫に入れることをおすすめする。

開封後は冷蔵庫で保存

開封後は、密閉した状態で冷蔵庫で保存して、なるべく早く食べきること。とくに水気には非常に弱いので、取り出す時などにも水がつかないように配慮すること。また、より長く保存したい場合は、リキュールなどに漬け込むのもいいだろう。種類にもよるが、半年くらいは美味しくいただくことができる。冷凍はにおいがつきやすいこと、さらに解凍時に食感が変化してしまうことなどから、おすすめしない。

5. いちじくの保存食の保存方法と保存期間

いちじくは、ワイン煮やコンポートなど、保存食にすることも多い果物。これらは、そのままではもちろんアイスクリームやヨーグルトとの相性もバツグン。ここではその保存方法と期間についておさらいしておこう。

いちじくのワイン煮の保存方法と保存期間

いちじくをワインで煮た保存食は、大人の味わい。赤ワインでも白ワインでも作ることができる。

冷蔵保存

シロップごと煮沸消毒した密閉容器に入れて、保存するのが正解だ。長期保存ができるイメージだが、これは適切な方法、場所で、瓶詰めなどにした場合のみ。密閉容器に入れただけの場合は、基本的には数日で食べきるのがおすすめだ。

冷凍保存

シロップごとフリーザーバッグや密閉容器に入れ、できるだけ空気を抜いて冷凍庫に入れよう。シロップを別にして、いちじくをひとつずつラップで包んで、フリーザーバッグに入れて冷凍してもいいだろう。冷凍なら1ヶ月もつともいわれるが、冷凍庫の開閉が多いなど、状況によっては難しい場合も。なるべく早く食べきるのがおすすめだ。なお、解凍する場合は冷蔵庫で時間をかけるといい。時間がない場合は、流水解凍してもよい。レンジでの解凍は、水分が抜けやすいのでおすすめしない。

いちじくの甘露煮やコンポートの保存方法と保存期間

いちじくの甘露煮やコンポートは、いちじくのアレンジのなかでもポピュラーなメニュー。糖度が高い甘露煮やコンポートは、生のままよりも美味しさを長くキープできる。

冷蔵保存

シロップごと煮沸消毒した密閉容器に入れて、保存するのが正解だ。一般的なコンポートの場合、冷蔵庫で1週間程度、保存が可能だ。より糖度を高くするなど、工夫をすればさらに長く保存できるだろう。

冷凍保存

生の果物は冷凍すると風味や食感が変わってしまうものも多いが、コンポートなら美味しさを損なうことなく冷凍保存ができる。シロップごと密閉容器に入れて冷凍庫に入れるだけ。保存期間は、2~3週間程度だ。解凍は冷蔵庫でじっくり自然解凍するのがおすすめだ。半解凍でシャーベットのようなシャリシャリとした食感を楽しむのもよいだろう。

いちじくのジャムの保存方法と保存期間

いちじくは、ジャムにしても旨い。こちらも生よりも糖度が高いため、保存期間ははるかに長くなる。

冷蔵保存

ジャムも煮沸消毒した密閉容器に入れて、保存するの正解だ。一般的なジャムの場合、冷蔵庫で2週間程度、保存が可能だ。より保存期間を長くするには、適切な方法で瓶詰めするといい。

冷凍保存

ジャムを冷凍保存するイメージはないが、冷凍保存も可能である。瓶で冷凍すると膨張して割れる危険性があるので、フリーザーバッグに入れて冷凍するといい。1ヶ月ほど、保存が可能だ。

結論

いちじくはあまり日持ちがしないため、購入後は速やかに冷蔵庫に入れ、早めに食べることをおすすめする。食べきれない場合は新鮮なうちに赤ワイン煮やコンポート、ジャムなどの保存食にするといい。これらは冷蔵、冷凍、両者で保存できるので、生より格段に長く保存することができる。旬が短いいちじくを余すことなく、存分に食べきるべく、保存方法をしっかりとマスターしたい。
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  • 公開日:

    2020年2月24日

  • 更新日:

    2021年8月26日

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