1. 柑橘類の種類や違い
柑橘類といってもみかん類やグレープフルーツ類とさまざまな種類がある。それぞれの特徴について見てみよう。
みかん類
みかんといってもその種類は多く、温州みかんや紀州みかんなどさまざまだ。さらにみかんの仲間にはポンカンやオレンジがある。オレンジも細かく分けるとバレンシアオレンジ、ネーブルオレンジ、ブラッドオレンジなどがある。温州みかんは、愛媛みかんや有田みかんなどの産地が名前に付いているものやハウスみかんの総称で、それぞれの栽培地域や出荷時期によって呼び名が変わる。種類によって出荷時期は異なり、9~1月以降まで楽しめるみかんが存在する。旬に合わせて購入するみかんの種類を変えて味わってみるのもおすすめだ。
グレープフルーツ類
グレープフルーツは、独特の酸味や苦みなどが特徴の柑橘類で、国産はわずかしか存在せず、主に輸入品がスーパーなどに並ぶ。グレープフルーツという名前は1本の枝にたくさんの実が付いた様子がまるでグレープ(ぶどう)のようだということからグレープフルーツと呼ばれるようになったのだ。グレープフルーツは主にアメリカや南アフリカから輸入されることが多く、旬はあまり存在しないが、国内で栽培されているグレープフルーツは4~8月が旬になる。
2. 小さい柑橘類の種類
柑橘類はとにかく種類によってサイズはさまざまだ。柑橘類の中でもサイズの小さいものを紹介しよう。
黄金柑
なかなか耳にしたり口にしたことはないかもしれないが、みかんとゆずを掛け合わせた黄金柑は、ピンポン玉ほどの大きさで、柑橘類の中でもとても小さい。生産量も少なく、希少な品種としても知られており、見ためは、日向夏のような黄色い皮に覆われており、味は、酸味が少なく甘いのが特徴だ。
かぼす
大分県の特産品として有名なかぼすも柑橘類だ。酸味が強くそのまま食べるというよりは、魚料理に添えたり、酒にしぼって風味や香りを楽しむ人もいる。緑色の皮に覆われているが熟すことによって果皮が黄色く変化していく。かぼすの場合は、香りを楽しむので、青いほうがよいとされている。
3. 時期ごとの柑橘類の種類
柑橘類の中でもとくに人気のみかんを季節ごとの種類に分けてみてみよう。季節によって旬のみかんを味わうことで、1年を通してみかんを楽しめるのだ。
春に楽しめるみかん
冬から春にかけて多くの柑橘類が出回るが、その中でもオススメなのが清美タンゴールだ。とにかく濃厚でジューシーな味わいに香りがよいのが特徴だ。その理由は、温州みかんとオレンジを掛け合わせた品種だからだ。
夏に楽しめるみかん
暑い夏にさっぱりとしたみかんを味わいたくなることもある。そんなときはハウスみかんがおすすめだ。ハウス栽培で育てられたみかんは酸味と甘みのバランスがよく、贈り物としても喜ばれる。
秋に楽しめるみかん
秋からはいよいよみかんの本格的シーズンのはじまりだ。その中でも極早生みかんは、初物としても人気があり、さっぱりとした味わいなのが特徴だ。
冬に楽しめるみかん
みかんの主なシーズンは冬だ。冬にこたつに入ってみかんを味わうのも日本人の楽しみのひとつである。そんな冬のみかんの中でも注目なのが、12月に旬を迎える紅まどんなという品種だ。ゼリーのような食感が楽しめるといわれており、甘みと酸味のバランスもよいのが特徴だ。
4. 柑橘類の種類の見分け方
柑橘類は見分け方が難しい品種もある。今回は、代表的な柑橘類の見分け方や特徴について紹介しよう。
ぽんかん
みかんのようだけれどオレンジのような見ためをしているのが、ぽんかんだ。コクや香りが豊富で、酸味の中に強い甘みを感じることができる。
甘夏
甘夏は、粒が大きく食感がしっかりしているのが特徴だ。酸味やほろ苦さがあるのが特徴で、種が入っていることもある。
はっさく
皮がみかんなどと比べて厚く、包丁を使ってむくことが多いのがはっさくだ。さわやかな香りで、甘みと酸味のバランスがいいといわれており、果肉はつぶつぶとした食感がしっかりしている。
結論
柑橘系は、とにかく種類が多く違いを理解するのが難しい。しかしそれぞれの特徴や旬などを知れば、その時期に美味しい柑橘類を楽しむことができるだろう。柑橘類の王様とも呼ばれるみかんも旬によって品種や味わいが違うので、その季節ごとのみかんを楽しんでみるのもおすすめだ。
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