1. アーティチョークとは何か
幾重にも重なった緑の鎧のようなものは、葉にも見えるがガクである。蕾の形は丸から扁平型、卵型まであり、品種によっては紫がかったものもある。雌花が顔を出す前に収穫しないと、硬くなって食べることができなくなるのが特徴だ。
アーティチョークとは
アザミの一種でイタリア語ではカルチョーフォと言う。ブロッコリーと同じく花蕾や花茎を食す花菜類となっている。
大きいものは2mにまで達し、大人の手のひらほどの花を咲かせる。定植すると10年近く収穫することができる。
大きいものは2mにまで達し、大人の手のひらほどの花を咲かせる。定植すると10年近く収穫することができる。
原産と分布
地中海沿岸地方原産の多年草で、15世紀にはイタリアで栽培が始まっていたと言われている。アメリカのカリフォルニア州やニュージーランドが産地として有名だ。日本での生産量はまだ少ないが神奈川、千葉、静岡、徳島、高知、兵庫などで栽培されている。
アーティチョークの利用法
ガクの下部分と、花の付け根の花托と言われる部分を食用にするほか、存在感のある個性的な花が切り花として利用される。葉や茎は乾燥させてお茶にする。
2. アーティチョークの栄養と効果
でんぷん質が多いため、100gあたり48Kcalと芋類並みのカロリーがある。しかし、見た目は大きいが廃棄率が75パーセントであるため、、可食部1個分あたりのカロリーは約38Kcalだ。
カリウム
細胞内の塩分バランスの調整に必要とされており、カリウムは血圧降下作用があると言われている。高血圧の改善に期待が持てる。
マグネシウム
筋肉の収縮や神経伝達に関わると言われており、イライラを鎮め、精神を安定させる作用があるとされている。
葉酸
貧血予防や成長には不可欠とされており、特に妊娠中は必須である。細胞分裂に必要な栄養素で、皮膚や髪を健康に保つ効果もあると言われている。
食物繊維
便秘予防に役立つといわれる不溶性食物繊維と、健康維持に欠かせないとされる水溶性食物繊維が含まれている。コレステロールや糖質と共に体外に排出されるので、高脂血症や糖尿病の予防効果が期待されている。
シナリン
シナリンとは、アーティチョークが持つポリフェノールの一種で、イタリアでは肝機能改善の医薬品にも使われている。糖尿病予防や脂質の代謝促進、コレステロールや中性脂肪の減少など多くの薬効が期待されており、盛んに研究が進められている生理活性物質である。抗菌、抗酸化、抗炎症、利尿、腎機能改善などにも効果があるとされている。ベトナムでは二日酔い予防になるとされ、乾燥させた葉や茎で淹れたお茶を日常的に飲まれている。
3. アーティチョークの美味しい食べ方
アーティチョークは、茹でるとユリ根や空豆を思わせるほくほくしたでんぷん質を楽しむことができる。いかつい外観からは想像もつかない、繊細で若々しい甘さだ。
ガクを一枚ずつ剥がして食べるのも面白い。アクが強いため、塩とレモンを加えた湯で30分ほど茹でて下ごしらえする。
ガクを一枚ずつ剥がして食べるのも面白い。アクが強いため、塩とレモンを加えた湯で30分ほど茹でて下ごしらえする。
選び方のコツ
丸々として重く、実が締まっているものがよい。ガクが肉厚で張りがあり、蕾の先端が開いていないものを選ぶ。あまり日持ちしないので、新鮮なうちに食べよう。
美味しい食べ方
■ガクを食べる
下茹でしたアーティチョークのガクを一枚ずつ剥がして、オリーブオイルやディップをつけながら歯ごたえを楽しみながら食べる。
■アーティチョークハートを食べる
茹でたアーティチョークの上部を切り落としてガクを剥き、花の部分を取り除く。皿のような形をした真ん中の部分が、最もおいしいと言われるアーティチョークの心臓部分だ。
そのままでも、オイル漬けにしても、パスタやピザにしてもいい。挽肉を詰めてオーブンで焼くのもおすすめだ。
下茹でしたアーティチョークのガクを一枚ずつ剥がして、オリーブオイルやディップをつけながら歯ごたえを楽しみながら食べる。
■アーティチョークハートを食べる
茹でたアーティチョークの上部を切り落としてガクを剥き、花の部分を取り除く。皿のような形をした真ん中の部分が、最もおいしいと言われるアーティチョークの心臓部分だ。
そのままでも、オイル漬けにしても、パスタやピザにしてもいい。挽肉を詰めてオーブンで焼くのもおすすめだ。
結論
新しい薬効成分として注目を集めるシナリン。生活習慣病に悩む現代人には、福音のような成分だ。アーティチョークはまだ日本では珍しい野菜だが、個人で栽培もできる。
インパクトのある姿は、庭や畑を個性的に演出してくれるだろう。5月から初夏にかけての旬には、スーパーに並ぶこともある。見かけたら一度チャレンジしてみて欲しい。
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