1. ひとつまみとは?

大辞泉でひとつまみ(一摘み)の意味を調べてみると、一つ目に「指先で一度つまむこと。また、その程度のわずかな量。」と書かれている。また、補説として「料理で「塩一つまみ」などという場合は、多く、親指・人差し指・中指でつまんだ量を指す。」と記載されている。このことからわかるとおり、一つまみというのは親指・人差し指・中指の3本指で摘まんだわずかな量のことである。
塩ひとつまみとは?
レシピ本などで最も多く見かけるのが「塩ひとつまみ」という表現である。塩ひとつまみは、料理の味付けとしてだけでなく、葉物野菜(青菜)を色鮮やかにゆでるために使ったり、野菜の余分な水分を出すために塩もみしたりするときにも用いられる。なお、塩ひとつまみを重さで表すと、一般的には「約1g」といわれている。料理ではよく出てくる表現なので、ぜひ覚えておくようにしよう。
2. 調味料別のひとつまみの重さのまとめ

ひとつまみは親指・人差し指・中指の3本指で摘まんだ量のことであるが、これは小さじに換算すると「小さじ1/5~1/4程度」といわれている。ただし、調味料の質量はそれぞれ異なるため、同じ「ひとつまみ」でも実際の重さは異なる。そこで主な調味料ごとの「一つまみの重さ」をまとめておく。
【調味料ごとのひとつまみの重さ】
- あら塩(並塩):1~1.25g(5g)
- 食塩:1.2~1.5g(6g)
- 上白糖:0.6~0.75g(3g)
- グラニュー糖:0.8~1g(4g)
- 小麦粉:0.6~0.75g(3g)
- 片栗粉:0.6~0.75g(3g)
- ベーキングパウダー:0.8~1g(4g)
- パン粉(乾燥):0.2~0.25g(1g)
- ()内は小さじ1の重さ
3. 少々やひとつかみとの違い

レシピ本にはひとつまみのほかに「少々」や「ひとつかみ」などのような表現も見られる。これらにはひとつまみとは異なる意味合いがあり、それぞれ正しく用いる必要がある。そこで「少々」と「ひとつかみ」の意味や分量などについても理解しておこう。
少々とはどれくらいの量?
少々とは親指・人差し指の2本指で摘まんだわずかな量であり、小さじに換算すると「小さじ1/10~1/8程度」となっている。要するに、ひとつまみの半分の量が「少々」ということになる。なお、塩少々(約0.5g)は、主に肉類や魚類に振りかけたり、料理を仕上げたりするときに使われる。
ひとつかみとはどれくらいの量?
ひとつかみとは片手でつかめるくらいの分量のことであり、大さじに換算すると「大さじ2程度」といわれている。「ひとつまみ」や「少々」に比べるとかなり多く、食塩で換算すると約30gとなっている。また、ひと掴みというと粒状・粉状の調味料だけでなく、お米・鰹節・刻み野菜などに対しても使われる。なお、それぞれ質量は異なるため、「グラム」に換算するとかなり違ってくる。
結論
レシピ本によく出てくる「ひとつまみ」という表現は、親指・人差し指・中指の3本指で摘まんだ量のことを指す。また、小さじでいう「小さじ1/5~1/4程度」となっている。下ごしらえや仕上げなどではよく目にするので、ぜひ覚えておくようにしよう。
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