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有名企業も賛同!脱プラスチックストローの流れが生まれたワケ

有名企業も賛同!脱プラスチックストローの流れが生まれたワケ

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2020年10月 1日

日本で普通に暮らしていると、感じることは少ないが、地球の環境破壊は日々、深刻化している。特に、半世紀あまりで一気に広まったプラスチックの使用は、さまざまな側面で影を落とし始めている。その危機感を受けて、プラスチックストローの使用禁止を表明する一流企業が続々と登場している。今回は、プラスチックストローの使用禁止を通して、地球環境について見ていきたい。

  

1. プラスチックストローとは

コーヒーショップやファストフード店、今ではコンビニでもお目にかかるコーヒー。今回のテーマになるのは、アイスコーヒーである。たいていのアイスコーヒーは、プラスチックカップに入れられ、プラスチックストローをさして提供される。このストローについて、今回は深掘りしていく。

プラスチックとは

現在、出回っているストローの多くはプラスチックで作られている。プラスチックは合成樹脂とも呼ばれ、その原料は石油である。熱や圧力をかけることで、あらゆる形に変化することから、我々の生活に広く浸透している。

プラスチックストローの転換

昨年、SNSを通して瞬く間に世界に広まった、ひとつの動画がある。それは、鼻にプラスチックストローが突き刺さったウミガメから、そのストローを抜き取るような動画で、かなりショッキングなものであった。このことをきっかけに、海に流されているプラスチックゴミの存在が広く知られることとなり、ファストフード店やコーヒーチェーン店など、業界を引っ張っていくような大手企業が、続々と紙ストローへの転換を発表した。

2. プラスチックストローの弊害

世界におけるプラスチック

1950年以降、世界で生産されたプラスチックの量をご存知だろうか?なんとその数は、83億トンを超えていると見られている。さらに驚くべきは、その75%以上にあたる63億トンが廃棄されていると言うのである。リサイクルされているプラスチックは、わずか9%。ほとんどのプラスチックは廃棄されていることになる。

プラスチックとこれから

このままの状況が続くと、2050年には、海のなかに廃棄されるプラスチックが魚よりも多くなるという試算が出ているほど、事態は深刻である。あまりにもスケールが大きく、個人では対応できないと思われがちだが、そんなことはない。プラスチックストローをはじめとする容器包装のプラスチックが、生産量のなかでも多くを占めていることもあり、1人1人の努力が重要なのである。

3. プラスチックストロー以外のプラスチック

マイクロプラスチックと環境

プラスチックストローだけでなく、より海の汚染を深刻にしているのが、マイクロプラスチックである。5mm以下のとても小さなプラスチックのことだ。そもそもプラスチックストローなど、大きなプラスチックが廃棄されたのち、自然のなかで細分化されたものが、いつしかマイクロプラスチックになる。

実はこんなものにも!

マイクロプラスチックには、はじめから小さく作られたものもある。日本ではあまり話題にならないが、歯磨き粉や洗顔料にスクラブとして含まれていることがある。マイクロビーズとも呼ばれ、含有している商品を使うとそのたび、マイクロプラスチックを下水に流すことになるのだ。かなり小さなサイズなので、回収はほぼ不可能と言われており、海外では規制されていることも多い。

結論

プラスチックストローや食品トレーなどの容器包装プラスチックを、手にしない日はない。それほどまでに広まったプラスチックを減らしていくのは、簡単ではない。しかし落胆したところで、事態が好転するわけではないので、プラスチックストローを使わないようにマイボトルを持つ、スーパー袋を断りマイバッグを持ち歩くなど、最低限できることから始めたい。チリも積もれば山となると言うが、実際、環境問題は小さな積み重ねがとても重要である。ぜひ、心がけたいものだ。

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  • 公開日:

    2019年3月27日

  • 更新日:

    2020年10月 1日

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