1. 卵は栄養豊富!

ご存知の通り、卵を割ると中から出てくるのは卵黄と卵白。色の違いからもわかるように、両者は味わいも栄養素もまるで違う。栄養価が高いのは卵黄部分で良質のタンパク質だけではなく脂質やビタミン類もバランス良く含んでいるため、吸収されやすい。対して卵白は卵黄に比べるとそれらの含有量は低めだがカロリーが低く、ダイエットにも向いている。
色と栄養
卵は卵黄の色が濃い方がいいと思い込んでいる人が多い。ただ、これは正解とは言い難い。黄身の色は卵を産む鶏が食べていたエサによって異なる。エサの色が現れるといっても過言ではない。濃い色のエサを食べさせれば、黄身は濃い黄色になるのだ。健康な状態で、安全なエサを食べて育てられた卵本来の色は薄い黄色、レモン色である。
健康効果
卵は1日1個までといわれていたのは遠い昔。現在は健康な人であれば、2~3個であれば食べてもいいといわれている。多くの栄養素がバランスよく含まれている卵は、子どもから大人まで身体にうれしい栄養食品なのである。卵はそもそも生命誕生の場所。孵化し、ヒヨコ、そして鶏へと成長することを考えれば、卵が栄養豊富であるということにも納得できるというものだ。
2. 残りがちな卵白をおかずにアレンジ

あんかけに
卵白で作るあんかけは美しい白色で淡雪あんかけなどと呼ばれることもある。中華料理でカニあんかけに使われることも多く、上品な味わいとふわふわの口当たりが美味しさを後押ししてくれる。使い方のポイントは順序にある。まずあんかけのベースになる中華スープを水溶き片栗粉でとろみをつけ、その後に卵白を入れるといい。卵白はよくときほぐしておくことも重要だ。青梗菜やブロッコリー、ほうれん草など、濃い緑色野菜との相性がいい。味付けは鶏がらスープの素をベースにした中華風がおすすめ。醤油を入れずに作るとより白がよりクリアに映える。
フリッターの衣に
卵白を泡立てたメレンゲは、火を通すとサクサクとした口当たりになる。この効果を活かして、フリッターの衣にするのもおすすめだ。小麦粉と片栗粉を3:1くらいの割合で合わせた粉類と水、塩を混ぜて、ツノがしっかりと立つところまで泡立てた卵白を投入する。泡を崩さないようさっくりと混ぜれば、衣の完成だ。野菜はもちろん、ささみやエビ、ホタテなどの肉や魚介類も美味しい。さっと衣にくぐらせて揚げるだけと簡単なところもおすすめのポイントだ。衣にハーブやニンニクのすりおろしなどを入れてもいい。
3. 残りがちな卵白をおやつにアレンジ

ふわふわチョコクリーム
卵白を泡立てたものはメレンゲと呼ばれ、お菓子作りによく活用される。例えば、シフォンケーキやマカロンなどは、メレンゲがなくては作ることができないスイーツである。ただ、料理初心者にとってこのようなスイーツはややハードルが高め。普段から作り慣れていない人にもおすすめできるのが、このふわふわチョコクリームである。これはメレンゲに溶かしたチョコレートを混ぜただけでできる簡単クリームだ。生クリームで作ったチョコクリームのような見た目ではあるが、口当たりも軽くカロリーも格段にヘルシー。パンやクラッカーに塗れば、即席おやつの完成だ。
ガリガリクッキー
卵白を泡立てたメレンゲは火を通すとカリカリとした食感になると先に述べたが、これを活かしてクッキーを作ることができる。砂糖を少しずつ加え、ツノが立つまで泡立てたメレンゲに粉状にしたアーモンドパウダーやヘーゼルナッツパウダーを混ぜ、あとはオーブンで焼くだけといった簡単でシンプルなクッキー。失敗しないコツは、砂糖の量を減らさないこと。卵白に対して1.5~2倍量の砂糖を入れ、ツヤが出るまでしっかりと固いメレンゲを立てることが大切だ。
結論
どのアイデアも余った卵白1個で作ることができるものばかり。卵は殻を割ってから空気に触れると、鮮度の落ちがとても早い。黄身だけをつかうメニューを作る際には、同時に卵白だけを使うメニューも考え、同時に使い切ってしまうと安心だ。