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卵と玉子の違いとは?なぜ2つの漢字が存在するの?

卵と玉子の違いとは?なぜ2つの漢字が存在するの?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2020年2月24日

料理に欠かせない「たまご」。栄養もあり、さまざまな食材や味つけとの相性もばっちりだ。どこの家の冷蔵庫にも、常備してある食材のひとつだろう。ところでレシピやメニューをよく見ると「卵」と「玉子」の2つの漢字が存在する。その理由と使い分け方について紹介しよう。

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1. 2つの漢字が存在する理由

なぜ同じ「たまご」を指すのに2つの漢字が使われるようになったのだろうか。そのルーツを見ていこう。

「たまご」を示す漢字はもともと「卵」のみだったという。平安時代に使われはじめ、現在と同じく鶏のたまごを意味していた。
「たまご」ではなく、「かひこ」「かいこ」「かいご」などと読んでいたらしい。

その後室町時代には、鶏の飼育が広まり同時にそのたまごを使った料理も作られるようになった。南蛮貿易などの影響で誕生したカステラなどの菓子もその代表だ。すると、美しく丸い殻の中に子ども(実際には子になる前の黄身)が入っているたまごの形から連想された「玉子(たまご)」という漢字と呼び名が使われるようになり、江戸時代頃にはこの「玉子」が一般的に使われていたという。一方で「卵」も消えたわけではなく、2つの漢字が存在するようになった。

2. 本来の使い分け

それでは、「卵」と「玉子」はどのように使い分けるのが正しいのだろうか。

卵とは

生物学的な意味でのたまごは「卵」の漢字が使われている。子孫を残すために孵化して育つということを前提としたたまごのことで、鶏以外にも魚や虫などのたまごも卵と書く。

玉子とは

一方、食材としてのたまごが「玉子」。私たちがふだん食べている、鶏卵を指すことが一般的だ。

たまご全般を指すのが「卵」で、料理に使われるのが「玉子」という見方もできる。

3. 実際の使い分け

しかし実際に前項のように使い分けられているかというと、そうでもない。生たまごは「生玉子」というより「生卵」、たまごかけごはんも「玉子かけごはん」ではなく「卵かけごはん」と書くことが多い。生の状態を「卵」、調理済みのものを「玉子」と書くのが一般的な気もしてくる。しかし、ゆでたまごは明らかに生ではないが、「ゆで卵」がしっくりくる。調理済だが、たまごの形状が残っているという意味合いで「卵」が用いられているのかもしれない。

「卵」は広い意味で用いることが可能で、「玉子」は調理された状態のものに使われることが多い、と覚えておくとよいだろう。

4. 放送用語の表記統一

このように表記の定義があいまいな場合、多くの人が目にすることになる放送用語では、どのように使い分けているのかが気になる。

調べてみると現在では、たまごは「卵」と表記統一されているようだ。しかし街中をよく見てみると「玉子丼」という表記はあっても「卵丼」はほぼ見当たらない。やはりここにも、調理済みは「玉子」という認識が広がっていることが見て取れる。たまごやきも「卵焼き」よりも「玉子焼き」と書く人が多いというデータもある。(※)使い分けが明確ではない現在は、「卵」で統一表記にしておくことが得策ではあるが、今後は放送用語でも「玉子」という表記も認めていくかもしれないのだとか。

もしそうなった場合、この放送用語での定義が一般的な正しい定義として認められていく可能性もある。

※NHK放送文化研究所 最近気になる放送用語より
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/109.html

結論

身近な食材すぎて、漢字の書き方まであまり注目していなかったたまご。いわれてみると確かに、2つの表記があることに気がつく。たまごと書く際、あなたはどちらの漢字を使っているだろうか。知らず知らずのうちに、使い分けているだろうか。
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