このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
殻をむいた固ゆで卵の写真

ゆで卵の保存方法と期間の目安|冷蔵・冷凍のやり方と大量消費術も紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2023年2月 6日

「ゆで卵は加熱してあるので日持ちする」と思っている方もいるのではないだろうか?だが実は生卵よりも日持ちしない。本稿ではゆで卵の保存方法を冷蔵・冷凍にわけて解説するとともに、保存期間の目安もお伝えする。煮卵にして少しだけ保存期間を延ばす方法や、大量のゆで卵を効率よく消費するアイデアも紹介する。

  

1. ゆで卵の保存方法・保存期間の前知識|生卵よりも日持ちしない理由

紙パックに並んでいる生卵の写真
一般的に、卵のパッケージなどに書かれている賞味期限は「安心して生食できる期限」である。7〜9月(夏季)が産卵後16日以内、4〜6月および10〜11月(春秋期)が産卵後25日以内、12〜3月(冬季)が産卵後57日以内とされているものの、実情は年間通して2週間(14日)程度とすることが多い。(※1)

ゆで卵にすると日持ちしなくなる理由

ゆで卵のように加熱すると、殺菌作用を持つ「リゾチーム」の働きが弱まるため日持ちしなくなる。ひび割れしていなければ冷蔵保存で3〜4日、ひび割れしている場合はその日のうちに食べるのが望ましい。なお冷凍保存したり煮卵にしたりすれば、若干だが保存期間を延ばせる。

2. ゆで卵の常温保存はおすすめしない

殻が割れているゆで卵のイメージ写真
ゆで卵は冷蔵保存が基本であり常温保存はおすすめできない。その理由を解説する。

雑菌の繁殖リスクが高いため常温はNG

上述のように、ゆで卵にするとリゾチームの働きが弱くなる。その状態で常温に置いておくと雑菌の繁殖リスクが高まるというのが、常温保存には適さないという理由だ。とくに室温が高くなる夏場は、食中毒のリスクも高くなるためくれぐれも注意してほしい。

3. ゆで卵の冷蔵保存のやり方と保存期間

固ゆで卵の写真
それでは、ゆで卵を冷蔵保存するやり方と保存期間の目安について解説していこう。

ゆで卵の冷蔵保存のやり方・手順

  • 卵を鍋の中に並べる
  • 卵が完全に浸るまで水を入れる
  • 固ゆでになるよう中火で12分ゆでる
  • ゆでた卵を冷水でしっかり冷やす
  • ひび割れしていないゆで卵を冷蔵庫で保管する
卵を保存する際は、清潔な卵パックなどに入れると割れにくい。また冷蔵庫のドアなどに日付を書いた付箋を貼っておくと管理しやすいのでおすすめだ。

保存期間の目安はゆで卵の状態で変わる

  • 固ゆで、殻付き、ひび割れなし:冷蔵庫で3〜4日
  • 固ゆで、殻なし:当日中に消費
  • 半熟、ひび割れあり:当日中に消費

ゆで卵を「煮卵」にすると保存期間を少しだけ延ばせる

ゆで卵の保存期間は最長4日程度だが、煮卵にすると4〜5日と、気持ち程度だが保存期間を延ばせる。濃い味をつけることで保存性が上がるためだ。

【煮卵の作り方と冷蔵保存のやり方】

  • 固ゆで卵を作り殻をむいておく
  • 別の鍋に醤油・砂糖・酒・みりんを入れて火にかける
  • 鍋が沸騰したら殻をむいた固ゆで卵を入れる
  • 2分程度煮たら火から下ろす
  • 煮汁と一緒に固ゆで卵を保存容器に入れる
  • 粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて保存する
この記事もCheck!
この記事もCheck!

4. ゆで卵の冷凍保存のやり方と保存期間

フィリングにしようとしているゆで卵の写真
ゆで卵は冷凍保存も可能だ。ただし丸のままでは保存できないため、フィリングなどにしてから冷凍するのが基本なので覚えておこう。

ゆで卵(フィリング)の冷凍保存のやり方・手順

  • 事前に固ゆで卵を作っておく
  • 固ゆで卵を包丁で細かくカットする
  • ボウルにゆで卵とマヨネーズを加えて混ぜる
  • 塩コショウで味を調える
  • 食品用ラップに平たく卵のフィリングをのせて包む
  • 冷凍用保存袋に入れて冷蔵保存する

冷凍したゆで卵(フィリング)の解凍方法

冷凍した卵のフィリングを食べるときは、冷蔵庫に移して自然解凍させるのがおすすめだ。量にもよるが3〜4時間あればほどよい硬さに解凍できるだろう。電子レンジでの解凍は、水分が飛んでしまいパサパサするためおすすめできない。

冷凍保存したゆで卵の保存期間の目安

3週間から最長1カ月くらいは保存できる。ただし冷凍していても劣化はするので、できるだけ早く消費することを心がけてほしい。

5. ゆで卵の大量消費アイデア3選

スライスしたゆで卵の写真
ゆで卵を多めに作ったときはアレンジして大量消費しよう。そのまま食べたりフィリングにしたりすることも多いが、ピクルスや焼き物にアレンジもできる。

ゆで卵のピクルス

ピクルス液(お酢・砂糖・塩・トウガラシなどを合わせた調味料)を入れた保存袋にゆで卵を入れ、冷蔵庫で2〜3時間寝かせれば完成だ。そのまま一晩寝かせるとさらに味がしみて美味しい。

ゆで卵とチキンのマスタード焼き

鶏むね肉をそぎ切りにしてマスタードをまぶし、ゆで卵を輪切りにしておく。耐熱容器に鶏むね肉とゆで卵を交互に重ね入れ、マヨネーズと牛乳などで作ったソースをかける。あとはオーブンでこんがり焼けば完成だ。

肉巻きゆで卵

醤油・砂糖などで作ったタレに薄切り豚肉を漬け込む。ゆで卵に薄切り豚肉を巻き付けて、表面に小麦粉をうすく付ける。油を引いたフライパンで焦げ目が付くまで焼けば完成。ボリューム満点でご飯との相性もよい。

結論

ゆで卵は冷蔵保存で3〜4日が基本だ。生より劣化しやすいため、作ったら早めに食べ切るようにしよう。なお冷蔵保存できるのは殻にひびが入っていないものだけである。ひび割れしたものはその日のうちに食べ切ろう。余ったら煮卵にして冷蔵保存、フィリングにして冷凍保存などをしよう。
【参考文献】
この記事もCheck!
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2019年7月20日

  • 更新日:

    2023年2月 6日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧