1. 味付けの前に!ゆで卵の作り方をおさらい
卵は「完全栄養食品」といわれるほど栄養価が高い食品だ。必須アミノ酸・ビタミン・カルシウム・鉄分など、子どもから大人まで必要な栄養素をバランスよく含んでいる。味付けの前に、まずはゆで卵の基本的な作り方と失敗しないコツをおさらいしておこう。なおゆで卵には水から茹でるレシピと沸騰したお湯から茹でるレシピが存在するが、今回はお湯から茹でる作り方を紹介する。
ゆで卵の作り方
- 卵を冷蔵庫から取り出し、常温に戻しておく
- 鍋に卵がひたひたに浸かるくらい水を入れ、塩を少々混ぜる
- 「2」を火にかけ、沸騰したら卵を入れる
- 加熱中、卵同士がぶつからないように菜箸などでゆっくり転がす
- 再沸騰したら、半熟なら6分程度、固茹でなら12分程度茹でる
- 茹であがった卵を冷水にとり、殻をむく
失敗しないためのコツ
- 産みたてではなく、1週間程度経った卵を選ぶと殻がむきやすい
- 卵を常温まで戻しておくと、冷えたままよりも茹でる時間を短縮できる
- 水に塩を少々入れておけば、殻のヒビから卵液が流出するのを防げる
- 水で冷やすと白身と殻がくっつきにくく殻がむきやすい
日持ちはしないので注意
火が通っていて日持ちしそうなゆで卵だが、実は酵素の働きの影響で生卵よりも日持ちしない。殻をむいたゆで卵は、その日のうちに食べきるのが安心だ。
2. ゆで卵の簡単味付けレシピを紹介
ゆで卵の味付けといえば、代表的なのは塩や醤油だろう。ただし味付けの好みは人それぞれで、ソース・ケチャップ・マヨネーズ・タルタルソースなど多くの味の楽しみ方がある。また、ゆで卵をまるごと味付けするのもおすすめだ。簡単なまるごと味付けレシピを紹介しよう。
醤油で簡単味玉
- 密閉袋に醤油・砂糖・水を混ぜ合わせ、殻をむいたゆで卵を入れる
- 半日程度冷蔵庫に入れておき、味がしみれば完成
めんつゆだけで手軽に味玉
- 密閉袋に殻をむいたゆで卵を入れ、めんつゆをまんべんなくかける
- 冷蔵庫で半日程度保存し、好みの味にしみればできあがり
ピクルス風ゆで卵
- 甘酢に殻をむいたゆで卵を漬ける
- 翌日になり、味がしみていれば完成
どのレシピも調味料が少なく、漬けるだけの工程で手軽に作れるのがポイントだ。少ない調味料でもゆで卵がまんべんなく漬かるように、袋の空気はしっかり抜いておこう。
3. 味付け煮卵の簡単な作り方も紹介
続いて紹介するのは、味付け煮卵だ。まずは上述した方法でゆで卵を作っておこう。半熟煮卵がよければ6分程度、固茹でがよければ12分程度が目安になるが、お伝えしたように固さの好みは人それぞれなので、ぜひ自分好みの茹で時間を把握しておこう。
味付け煮卵の作り方
醤油と水、砂糖とみりんを鍋に投入して火にかける。分量はお好みだが、目安としてはいずれも大さじで順番に4杯、3杯、1杯、2杯程度といったところだ。菜箸でよく混ぜながら加熱し、沸騰したら火を止めて粗熱をとる。あとはジッパー付きの保存袋に殻をむいたゆで卵とタレを入れ、空気をしっかり抜いて密閉したら冷蔵庫で3時間程度冷やすだけでよい。長く漬けすぎると味付けが濃くなりすぎるので注意しよう。
4. 味付けしたゆで卵のアレンジアイデア
最後に、醤油味で味付けしたゆで卵を例に、ほかのメニューに加えるアレンジアイデアを紹介しよう。
ラーメンに添える
ラーメンだけで食事を済ませると、炭水化物が多くタンパク質・ビタミン不足になりがちだ。そんなときは、煮卵を添えるだけで栄養バランスが大きく改善する。トッピングのひとつとしてぜひおすすめしたい。
おにぎりの具にする
おにぎりの具に困ったとき、活躍するのが味付きゆで卵だ。作り方は簡単、ゆで卵をごはんで包むだけ。漬け汁を少しごはんに混ぜれば、濃いめの味付けが食欲をそそること間違いなしだ。
どんぶりものに添える
そぼろ煮丼・角煮丼などは見た目が茶色っぽくなってしまう。そこに味付けゆで卵をカットしてのせれば、白身と黄身のコントラストでとても色鮮やかになる。半熟の黄身を崩しながら、どんぶりの具材を混ぜ合わせて食べるのも乙な食べ方だ。ゆで卵よりも、味付けゆで卵のほうが日持ちしやすい。日持ちさせるには、漬け汁に漬けたままにしておくのが大切だ。冷蔵庫に常備しておけば、そのまま食べたり料理にトッピングしたりと重宝する。
結論
ゆで卵は味付けで楽しみ方が広がる。味付けゆで卵を常備しておけば、小腹が空いたときのおやつや夜食、あと一品足りない弁当のおかずにも最適だ。料理や弁当に色みを添えるだけでなく、栄養バランスまで改善してくれるゆで卵を、ぜひ今夜のおかずに作ってみてはいかがだろうか?
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