1. タンドリーチキンを作るときのスパイスの選び方

メインは市販のカレーパウダーでOK!
タンドリーチキンの作り方において最も重要なのは、スパイスの合わせ方だ。一番簡単なのは、市販のカレーパウダーを味の中心に据えることだ。ここに好みに合わせて、またアクセント付けに、ほかのスパイスを加えていくとよい。カレーパウダーにもさまざまな種類があるが、「インドカレー風」と銘打ってあるものを使えば、より本場の味に近づくだろう。粉末状のものがなくルーしかない場合は、ルーを細かく包丁で刻んで使おう。
タンドリーチキンの色付けにはパプリカパウダーを使おう
カレーパウダーに加えるスパイスの代表的なものは、ショウガとニンニクだ。これは粉末でなく、生を使ってももちろんよい。タンドリーチキンにパプリカパウダーを加える作り方も、美味しそうに赤く色付くのでおすすめだ。なお、チリパウダーを使うと赤みと同時に辛みも増してしまうので、子どものためには気をつけたい。
好みのスパイスを加えればタンドリーチキンの味にアクセントが
そのほか、コショウ・クローブ・クミン・レモン汁・パクチーなど、好みのスパイスやハーブを加えれば、味にアクセントが付き、よりオリジナルなタンドリーチキンができあがることだろう。
2. タンドリーチキン作りには、ヨーグルトを使った下ごしらえがおすすめ

大抵のタンドリーチキンの作り方を見ると、プレーンヨーグルトを漬けダレに加えることとある。これはなぜだろうか?
ヨーグルトはスパイスのまとめ役
第1の役割は、先述したさまざまなスパイスを、1つにまとめること。粉末状のスパイスだけを合わせる作り方では、均一に合わせるのが難しく、鶏肉にスパイスがしみ込みにくい。ヨーグルトを「基材」とすることによって、バラバラだったスパイスが一致団結したチームとなり、美味しいタンドリーチキンができあがる。
ヨーグルトでタンドリーチキンを柔らかく
第2の役割は、肉を柔らかくすること。タンパク質は熱を加えると硬くなるが、これは筋繊維が収縮するためだ。ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、タンパク質分解酵素であるプロテアーゼを自ら作り出すことができるので、パサつきがちな胸肉を使ったタンドリーチキンでも、柔らかく美味しく作ることができる。
タンドリーチキンをまろやかにする作り方
第3の役割は、肉をまろやかな味にすることだ。これはヨーグルトに含まれる脂肪分が、肉の臭みを吸収するためと考えられている。ぜひ試してみてほしい。
3. タンドリーチキンは魚焼きグリルで焼くのが簡単!

タンドリーチキンの作り方 焼き方遍
ヨーグルトを基材とした漬けダレに鶏肉を漬け込み、よく味がなじんだら、いよいよ焼いていく。タンドリーチキンを焼く調理器具として、オーブン・フライパン・グリルなどさまざまあるが、ここでは家庭の魚焼きグリルを使う作り方をご紹介しよう。
魚焼きグリルを使った作り方の利点
魚焼きグリルで焼くことの利点は、フライパンの場合と違い、油が飛び散ってキッチンを汚す心配がないということがまず挙げられる。そもそも魚焼きグリルを使えば、油は必要ない上に、鶏肉の余分な脂まで落としてくれる。カロリーオフのためにも優れた作り方なのだ。魚焼きグリルで焼いたタンドリーチキンは、皮はパリッと、中はジューシーな仕上がりとなることだろう。また、魚焼きグリルはオーブンと違って小さいため、点火してからすぐに温まり、手早い作り方となることも嬉しい。
鶏丸ごと1羽を焼くならオーブンで
輻射熱を利用したオーブンは、丸ごと1羽の鶏を焼くような場合に、特にその威力を発揮する。じっくりと肉の中心部まで加熱する作り方をしたいときは、オーブンがおすすめだ。あらかじめ、ひと口サイズに切ったタンドリーチキンを焼くなら、魚焼きグリルの方が手軽で使いやすいだろう。
結論
タンドリーチキンの作り方のコツは、メインにカレーパウダーを使って味の芯を一本通すこと。ヨーグルトを基材とし、肉を柔らかくまろやかにし、味をしみ込ませやすくすること。そして魚焼きグリルを使って手軽に焼くことである。この作り方をマスターすれば、家庭でも手軽に美味しいタンドリーチキンが味わえる。