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【管理栄養士監修】塩レモンのカロリーと栄養|栄養図鑑

【管理栄養士監修】塩レモンのカロリーと栄養|栄養図鑑

投稿者:ライター 安土慶彦(あづちよしひこ)

監修者:管理栄養士 平原あさみ(ひらはらあさみ)

鉛筆アイコン 2021年5月18日

切ったレモンを丸ごと塩漬けにして2週間。寝かせるだけのシンプルな工程にも関わらず、肉や魚、スープや鍋、そしてスイーツにも使える万能調味料、それが塩レモンだ。もともとはモンゴルの伝統調味料だが、2013年に国内でブームになって以降、日本の食卓にも定着した。今回は塩レモンのカロリーや栄養、糖質量について詳しく紹介していく。

  

1. 皮まで使える!塩レモンのカロリーは?

塩レモンの原材料は、レモンと塩。塩のカロリーは0kcalなため、塩レモンには実質レモンのカロリーしか含まれていない。レモンは果物の中でもカロリーが低いことで知られる。りんご1個が140kcal、バナナ1本が90kcalであるのに対し、レモン1個を丸ごと食べても56kcalだ。

塩レモンは、レモン1個(150g)に対して塩を15gの割合で作る。1食に20gの塩レモンを使用した場合、含まれるカロリーは7kcalと、低カロリーの調味料といえるだろう。

2. 秘められたポテンシャル!塩レモンの栄養とは?

塩レモンはほかの料理では「レモンの皮」まで使うため、レモンの栄養をまるごと摂取できるのが特徴だ。たとえばレモンの皮に多く含まれるエリオシトリンは、オレンジやグレープフルーツの皮にはほとんど含まれない成分で、「レモンポリフェノール」の異名を持つ。脂質に対する抗酸化作用が強く、いま注目されている栄養素だ。

レモンの酸味の源となるクエン酸。レモンに含まれているクエン酸含有率は全食材の中で最も多い。クエン酸には疲労物質である乳酸を分解する働きがあり、疲れたときに摂取すると効果的だ。また、クエン酸にはミネラルの吸収を促す働きがあるため、魚・チーズ・レバーなど、カルシウムや鉄分を豊富に含む料理は塩レモンで味付けするとよい。

3. レモン皮には食物繊維がたっぷり!塩レモンの糖質は少ない?

糖質とは「炭水化物から食物繊維を除いたもの」だ。レモンに含まれる炭水化物の多くが食物繊維であるため、塩レモン全体の糖質量は少ない。塩レモン20gあたりの糖質は0.9g程度と、気にする必要はない。

市販品の「塩レモン」は美味しさを増すため、砂糖・増粘多糖類・香料など、塩以外の調味料が含まれている場合がある。塩とレモンのみを使うより糖質量は増えるため、市販品を利用する場合は成分表示を確認してから使ってほしい。

4. 塩レモンを使ったカロリーオフにする食べ方とは?

塩レモンのカロリーは非常に低いため、ほかの調味料の替わりに使用することで、料理をカロリーオフで食べられる。塩レモンは、果汁・果肉・皮、それぞれが調味料としての役割を果たす。たとえば塩レモンの果汁は、鍋の味付けや餃子のタレとしても適しているため、醤油の代わりになる。醤油は100gあたり71kcalだが、塩レモン果汁は25kcalと低カロリーだ。

塩レモンの果肉と皮を使用しカロリーオフで満腹感を得ることができる食べ方が、鶏ささみの炒めものだ。食材は、鶏ささみ・オリーブオイル・こしょう、塩レモンのみ。さわやかな塩味とレモンの香ばしさが鶏肉とマッチする。たんぱく質を多量に摂取できるうえ、低脂質・低糖質で身体によい一品だ。

結論

塩レモンを作る際にビン底にたまる「レモン塩」を使って、オリジナルの調味料を作ることができる。乾燥させて固形の「塩」を作れば天ぷらや刺身などの和風料理に、マヨネーズに混ぜると香りと酸味の効いたエレガントな味付けになり、西洋料理にもぴったりだ。塩レモンの可能性は無限大。レシピ通りの味に飽きたら、レモンや塩の種類や量を変えてアレンジした、自分だけの「味」に挑戦してほしい。
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  • 公開日:

    2019年6月13日

  • 更新日:

    2021年5月18日

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