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ソルダムとはどんなスモモ?特徴やおすすめの食べ方を解説

ソルダムとはどんなスモモ?特徴やおすすめの食べ方を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2021年8月25日

甘酸っぱい味や真っ赤な果肉が特徴的なスモモの仲間、ソルダム。本記事ではソルダムの特徴や、ソルダムを美味しく食べる方法、おすすめの保存方法などを詳しく紹介していく。ソルダムの魅力について少しでも伝わったら嬉しい。

  

1. ソルダムとはどんなスモモ?プラムとの違いは何?

ソルダムという名前の果実を聞いたことはあるだろうか。ソルダムはスモモ(英語でいうとプラム)の一種である。皮の色は緑色が混じっており、果肉は赤い色、そして果肉のやわらかさは桃のようなので、日本ではスイカモモといわれることもある。

ソルダムの生まれや歴史

ソルダムは、日本で生まれた「大石早生」というスモモをアメリカで交配して作った品種だ。日本のスモモが親元ではあるが、生まれた場所はアメリカなので、アメリカ産のスモモとして知られている。1900年代にソルダムはアメリカから日本へ逆輸入され、いまでは大石早生の次に多く出回っている品種となっている。そのため、スーパーや青果店などに行くとソルダムを目にすることができる。

ソルダムとプラムの違い

プラムは、スモモやプルーンといった果物の総称である。日本で生まれたプラムをスモモ(日本スモモ)と呼び、海外で生まれたプラムをプルーン、西洋スモモ、アメリカスモモなどと呼ぶ。つまり、今回紹介しているソルダムは、プラムの中のアメリカスモモに該当するのである。ちなみに、ソルダムの親元の大石早生は、日本で生まれたプラムなので、日本スモモに分類される。

2. ソルダムの味や美味しい旬はいつ?

ソルダムはスモモの一種だが、どんな味か気になる。ここでは、ソルダムの味わいや食べ頃、旬の時期を紹介する。

ソルダムは甘みと酸味のバランスがよい品種

ソルダムは、親元である大石早生がもっている甘みと酸味の両方を受け継いでいる品種である。そのため、バランスのとれた味を楽しむことができるのだ。皮の色が緑色なので、未熟で酸っぱそうなイメージをもたれることが多いが、果肉は真っ赤で食欲をそそる色をしており、甘さもしっかりと感じられる。ちなみに、ソルダムの果肉は甘くて美味しいが、皮の部分は酸味がある。皮と一緒に果肉を食べると甘みと酸味の両方を楽しむことができる。ソルダムの重さは約80~100gあり、ほかの品種のスモモと比較をするとやや大きいサイズである。

ソルダムの食べ頃の見分け方

一般的にスモモは皮が赤くなったら食べ頃とされている。しかし、ソルダムの場合は皮が緑色の状態でも食べることができるため、食べ頃を見分けるのは難しい。そのため、ソルダムの食べ頃を見極める際は触って感触を確かめよう。触ったときに弾力を感じられれば、皮が緑色でも食べ頃だといえる。皮が赤くなるまで熟させると甘みが強いソルダムとなる。追熟の方法は簡単で、購入したソルダムを常温で3日ほど放置するだけだ。酸味が苦手な人はしっかりと完熟させてから食べてみよう。

ソルダムの旬や生産地

ソルダムの収穫シーズンは7~8月である。ソルダムは主に山梨県や長野県、和歌山県といった地域で盛んに栽培されている。ソルダムの作付面積は363.9haだが、なかでも山梨県はソルダムの生産量が全国第1位で156.6haと約4割を占める(※1)。山梨県ではソルダムのほかにも大石早生やサマーエンジェル、貴陽、太陽といったさまざまなスモモの栽培に力を入れている。ちなみに、山梨県ではソルダムを交配させて新しい品種を育成することも盛んに行われており、サマーエンジェルやサマービュートなど山梨県オリジナル品種も誕生している。ソルダムのさわやかな風味は、夏のデザートにぴったりといえるだろう。

3. ソルダムのおすすめの食べ方

甘みと酸味の両方を楽しめるソルダムだが、食べ方次第でその味わいは変化する。ここでは、おすすめの食べ方をいくつか紹介する。

そのまま味わう

ソルダムはそのまま食べても十分に美味しい。熟し具合によって甘みと酸味のバランス、柔らかさが異なってくるので、その変化を楽しむのも面白い。

ジャムなどにアレンジして食べる

酸味が強くてそのままでは食べられないソルダムや、熟しすぎによって柔らかくなりすぎたソルダムはアレンジして食べるのがおすすめだ。酸味が強いソルダムは砂糖をたっぷり使ったジャムやコンポートにするとよい。適度に硬さがある場合は、コンポートにすると食感も楽しめる。また、柔らかくなりすぎたソルダムはシロップやピューレにするとよい。できあがったシロップやピューレはかき氷にかけて楽しめる。

酒に漬ける

ソルダムを大人な味わいにアレンジして楽しむのも面白い。ソルダムを梅酒のようにホワイトリカーと氷砂糖に漬ければ、簡単にソルダム酒を作ることができる。ソルダムの香りと甘み、酸味を楽しむことができるソルダム酒だが、漬け具合によって変わる風味を楽しむのも醍醐味の1つだ。長く寝かせると味わいがまろやかになってくる。できあがったソルダム酒はロックにしたり、炭酸水やジンジャーエールで割ったりといろいろな飲み方ができる。

4. ソルダムの栄養やカロリー

ソルダムに含まれる栄養素で特筆すべきなのはカリウムだ。ソルダムの栄養素については食品成分表に記載されていないため、ここでは日本スモモの値を参考にする。日本スモモ100g当たりにはカリウムが150mgも含まれており(※2)、品種の近いソルダムにも同じくらいカリウムが含まれていると考えられる。カリウムには体内のナトリウムを排出する働きがあり、塩分の摂りすぎを調節してくれる(※3)。また、クエン酸や葉酸といった栄養素が多く含まれているのもソルダムの特徴の1つだ。気になるカロリーだが、日本スモモ100g当たりだと46kcalだ(※2)。ソルダムは1個当たりの重量が100g近いため、1個食べると約50kcalとなる。

5. ソルダムの上手な保存方法

ソルダムは新聞紙などで包んでから、ビニール袋に入れて冷蔵保存しておくのがおすすめだ。ただし、完熟した食べ頃のソルダムはあまり長持ちしないため、できるだけ早く食べてしまおう。長くても1週間以内には食べきってしまうのが目安だ。もし、ソルダムが完熟していない場合は、冷蔵ではなく常温で数日間保存をすると美味しくなる。購入してきてから4~5日経つと、ちょうど食べ頃となる。ただし、気温が高いと腐ってしまうこともあるので、注意が必要だ。食べ頃かどうかを見極める際は香りの有無も確認してほしい。ソルダムが傷んでいるかどうかは感触で確認しよう。多少柔らかくなっていても食べられるが、柔らかくなりすぎている場合は傷んでいると思ってよい。

6. ソルダムの育て方や注意点

果物を家庭で栽培するのは難しいと思いがちだが、ソルダムは意外にも簡単に栽培することができる。ただし、ソルダムなどスモモを栽培するときは受粉させるために必ず2本以上植えなくてはならない。11~3月頃に苗を植えつけたら、7月頃に収穫ができる。ソルダムの栽培で重要となるのが、剪定と摘果だ。枝が伸びすぎると日が十分に当たらなくなってしまうため、定期的に剪定する必要がある。また、摘果は大きな実を取るために重要な作業だ。すべての実をそのまま育ててしまうと栄養が全体に行き渡らず、小さな実ばかりができてしまう。摘果することで、しっかりと栄養が行き渡るようになり大きな実を収穫することができるようになる。

結論

ソルダムは日本でよく見かけることができる品種なので、スーパーや青果店などに行けば手軽に入手できる。スイーツにアレンジすることもできるので、甘酸っぱい果物やスイーツが好きな人はぜひ購入して食べてみてはいかがだろうか。
(参考文献)
(※1)独立行政法人統計センター「特産果樹生産動態等調査/確報 平成30年産特産果樹生産動態等調査」すもも
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00500503&tstat=000001020907&cycle=7&year=20180&month=0&tclass1=000001032892&tclass2=000001150626&stat_infid=000032060680&tclass3val=0
(※2)文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
果実類/にほんすもも/生
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07080_7
(※3)厚生労働省「e-ヘルスネット」カリウム
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html
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  • 公開日:

    2019年7月27日

  • 更新日:

    2021年8月25日

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