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マイクロトマトは世界で最も小さいトマト!育て方や購入方法を紹介

マイクロトマトは世界で最も小さいトマト!育て方や購入方法を紹介

投稿者:ライター 諸田結(もろたゆい)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2021年8月30日

世界で最も小さいとされるマイクロトマトは、見ためのかわいさから料理の飾り付けなどにも多く使われる。また、見ためだけでなく味もしっかりとあるので、食材の1つとしても活躍してくれるアイテムだ。しかし、マイクロトマトはメジャーな野菜ではなく、スーパーなどではあまり見かけない。そこで今回はマイクロトマトの育て方や購入方法、特徴などを詳しく紹介したい。

  

1. ミニトマトより小さい「マイクロトマト」とは

マイクロトマトは見たことや食べたことがない人も多いと思うが、一体どんな野菜なのだろうか。栽培方法をチェックする前に、まずは特徴や栄養について見てみよう。

小さくてもしっかりトマトの味

マイクロトマトとは、ミニトマトよりもさらに小さい1cm未満のトマトのことである。日本では2004年に販売が開始され、愛知県三河温室園芸組合の限られた生産者で栽培されている貴重な品種である。赤色のほかに黄色いマイクロトマトもあり、あわせて飾り付けることで食卓がグッと華やかになる。小ぶりのわりに味もしっかりしているので、目だけでなく舌でも味わえるのがマイクロトマトのよいところだ。ぷちっとした食感も楽しい。一般的なトマトは直径7~10cm、重さは150~200gほど。ミニトマトは直径3cm前後、重さは20gほどのものが多い。トマトやミニトマトと比べると、マイクロトマトの小ささがよく分かるだろう。

マイクロトマトはトマトの原種に近い品種

マイクロトマトはトマトの中でも比較的原種に近いといわれている。南米原産の原種トマトもマイクロトマトのように小さい。ヨーロッパでは18世紀頃まで観賞用として栽培されていたが、現地では食用として栽培されていたという。また、日本の一般的なトマトのように大きなトマトは、16世紀のヨーロッパで突然変異的に生まれたとされている。

マイクロトマトの旬や産地

マイクロトマトの旬は5~9月頃。主な産地は愛知県の三河温室園芸組合で、赤や黄色もマイクロトマトを出荷している。

マイクロトマトは栄養価が高い

マイクロトマトはトマトやミニトマトに比べ、アスコルビン酸やβカロテンが豊富に含まれている。また、トマトに多く含まれるとされるリコピンは、ミニトマトよりは低いがトマトよりも多い結果となった。

2. 意外と簡単!マイクロトマトの育て方

トマトは家庭菜園初心者に最もおすすめの野菜といわれるほどで、マイクロトマトも例外ではない。あまり神経質に管理しなくても育つ放任栽培ができるためだ。種だけでなく苗も販売されているので、取り掛かりやすい。子どもの自由研究の材料にしてもよいだろう。

マイクロトマトの種や苗は簡単に入手可能

マイクロトマトを育てるのに必要なのは、種や苗と土などの栽培に必要なもの。種や苗はホームセンターなどで入手できるほか、通販サイトなどでも取り扱いがある。実物を見て購入したいのであれば、ホームセンターなどがおすすめだ。また、育てるためのポットや野菜栽培用の土、肥料などもあわせて購入しておくとよい。いろいろと揃えるのが大変な場合や、必要なものが分かりにくいときは栽培キットを選ぼう。苗や土、肥料がセットになっていて初心者でも使いやすい。

マイクロトマト栽培のコツ

マイクロトマトを種から育てるなら、種まきの時期は3~6月頃がよい。寒さが和らいできた頃に種をまくと、発芽しやすいだろう。マイクロトマトの種は乾燥を嫌うため、濡らした土にまき、軽く土をかぶせよう。発芽までは乾かないようにラップなどをかけておく。芽が出たらラップを外し、茎が伸びてきたら間引きをして大きめのポットにうつす。大きく育てたい場合はポットにうつしたタイミングで支柱をたて、倒れないように育てるとよいだろう。花が咲いたら軽く揺らして受粉を促すと、実が付きやすい。

マイクロトマトは放任でも育つ

マイクロトマトは比較的育てやすく、放任していても育ちやすい。茎が出てきたら土が乾かないように水やりをしたり、花が咲いたときに受粉を促したりするだけで手軽に育てられるのだ。ただし、水やりや間引きなどを怠ると、枯れたり育たなかったりするので注意しよう。また、育ちが悪いときは肥料をプラスするのも忘れないようにしてほしい。

マイクロトマトの実がならない理由

実がならない原因には肥料のあげすぎや日当たりの悪さ、受粉不足や気温の低さなどがある。できるだけ日当たりのよい場所に置き、肥料は最低限にとどめるのがおすすめだ。また、付け根などにある小さな葉はこまめにとり、余分な栄養がいかないようにしよう。受粉不足が考えられる場合は、花を指ではじいたりもんだりして人工授粉させるとよい。

マイクロトマトを室内で栽培するには

マイクロトマトは室内でも栽培できるが、必ず日光の当たる場所に置くようにしよう。植物が育つためには日光が必要なため、日陰に置いておくと上手く成長しなくなってしまう。風通しがよく、日当たりのよい場所なら室内でも栽培可能だろう。

マイクロトマトは水耕栽培もできる

マイクロトマトは、土を使わない水耕栽培も可能な野菜である。水耕栽培は水やりのタイミングが分かりやすく、育ちもよいので初心者にもおすすめだ。水を入れた容器にスポンジなどを置き、そこに種や苗を植え付けて栽培する。ペットボトルなどを活用して栽培する方法もあるが、初めてであれば栽培キットを購入するとよい。

3. マイクロトマトはどこに売ってる?

マイクロトマトは栽培するのも楽しいが、すぐに食べたい場合は実を購入するのがおすすめだ。ここでは、購入できる場所や値段の相場と正しい選び方を紹介する。

スーパーより通販で探そう

マイクロトマトはスーパーなどで売られていることもあるが、メジャーな野菜ではないので置いていない可能性も高い。近くのスーパーなどで探せないときは、通販サイトを活用するのがおすすめだ。少量パックなども販売されているので、手軽に購入できる。

マイクロトマトの値段の相場

マイクロトマトは1パックあたり500~1,000円ほどで売られている。1パックは100g前後だが、茎ごと入っているのでトマト自体の重さではないため注意が必要だ。

マイクロトマトの選び方

マイクロトマトを選ぶときは、以下の3つの点に注意しよう。
  • 実がキレイに色付いているもの
  • 実にハリがあり、やわらかすぎないもの
  • 房やヘタがいきいきとした緑色で、枯れていないもの
とても小さいマイクロトマトは実だけで売られていることはあまりない。房やヘタの部分をよく観察して、枯れたり、変色したりしていないか確認しよう。皮がよれてつぶれていたり、ぶよぶよになっているものは熟しすぎている可能性があるので注意する。ほどよい固さがあり、実全体がムラなく赤色や黄色に色付いているものを選ぶとよい。

4. マイクロトマトのおすすめの食べ方

マイクロトマトはその愛らしさから見ためばかりが注目されがちだが、味の面でも優秀なトマトである。生食ではぷちっとした独特の食感が味わえ、加熱調理すると強い甘みと旨みを感じることができる。小ぶりなので包丁でカットする必要もなく、子どもにも食べやすい。また飾り付けとしては、料理だけでなくケーキやゼリーなど、スイーツにも合うのでおすすめだ。野菜スイーツに花を添えるのにぴったりである。

マイクロトマトとモッツァレラチーズのコロコロサラダ

  • マイクロトマトは房からとり、水でよく洗ってヘタをとる。モッツァレラチーズ(なければプロセスチーズ)、きゅうりは1cm角に切る。
  • 1を混ぜ合わせ、塩、オリーブオイル、レモンで味を調える。

マイクロトマトのバケットピザ

  • マイクロトマトは房からとり、水でよく洗ってヘタをとる。ソーセージは斜めに薄切りにする。バジルは適当な大きさにちぎっておく。バケットは適当な大きさに切る。
  • バケットの片面にピザソースを塗り、具材をバランスよくのせる。
  • チーズをこんもりとのせ、オーブンで焼く。

結論

マイクロトマトは食べたことがない人も多いと思うが、自分で栽培すれば好きなときに収穫して食べられる。庭で育てるのはもちろん、室内や水耕栽培などさまざまな栽培方法で楽しめるのも魅力的だ。トマト好きな人は、ぜひマイクロトマトの栽培にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
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  • 公開日:

    2019年8月15日

  • 更新日:

    2021年8月30日

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