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タリアテッレとは?フェットチーネとの違いや美味しい食べ方を紹介!

タリアテッレとは?フェットチーネとの違いや美味しい食べ方を紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2021年5月24日

きし麺のような見た目をしているパスタの一種「タリアテッレ」。もっちりとした食感が特徴で、そのコシの強さは日本人好みといわれることもある。今回はそんな見た目や食感が特徴的なタリアテッレについて解説する。また、タリアテッレの美味しい茹で方や食べ方なども詳しく紹介する。

  

1. タリアテッレとは?

タリアテッレ(Tagliatelle)とは、イタリア北部にあるボローニャ地方の伝統的な手打ちパスタである。イタリア語の「切る(Tagliare)」に由来し、伝承によれば16世紀に誕生したそうだ。きし麺のような平たい形をしており、その幅は正式には約5mm(0.2inch)と決まっている。しかし、日本では5〜8mm程度の太さであっても「タリアテッレ」という名前で販売されている。

タリアテッレの起源と伝説

ボローニャ地方の伝統的なパスタであるタリアテッレは、「16世紀に誕生した」という伝説が残っている。伝説によれば、1502年に行われたアルフォンソ1世・デステの結婚式の際に、当時の腕利きシェフによって考案されたそうだ。そのシェフは、デステの妃となるルクレツィア・ボルジアの「流れるような髪の毛」にインスピレーションを受けて、タリアテッレを考案・披露したといわれている。

2. タリアテッレとフェットチーネの違い

タリアテッレと混同されることが多いパスタのひとつに「フェットチーネ」がある。ふたつは一般的に同じものとして扱われることも多いが、実は産地、麺の太さ(幅)、原材料などに違いがある。そこでタリアテッレとフェットチーネの違いを以下にまとめておく。なお、下記の区分はあくまで一般論であり、実際の商品では区分されていないことも多い。

【タリアテッレの特徴】

  • 産地:主にイタリア北部
  • 太さ:約5mm(0.2inch)
  • 原材料:軟質小麦粉

【フェットチーネの特徴】

  • 産地:主にイタリア南部
  • 太さ:約7mm(0.28inch)
  • 原材料:硬質小麦粉

3. タリアテッレを上手に茹でるポイント3つ

タリアテッレを美味しく食べるには、「正しい方法で麺を茹でること」が重要だ。しかし、実はタリアテッレの茹で方のポイントは、よく使う細長いスパゲティのときとは異なる。そこでタリアテッレを上手に茹でるためのポイントを3つ紹介する。

ポイント1.乾麺・生麺で茹で時間を調整する

市販のタリアテッレには乾麺と生麺の二種類があり、これにより茹で時間が異なる。乾麺なら5~8分程度の茹で時間だが、生麺なら1~2分程度で茹で上がることが多い。通常は商品のパッケージなどに茹で時間の目安が記載されているので、それを確認してから茹でるようにしよう。また、茹で時間に合わせてパスタソースを先に作るか、後に作るかを決めるするとよい。

ポイント2.麺同士がくっつかないようにする

タリアテッレは、スパゲティなどに比べると表面積が大きいため鍋の中でくっつきやすい。麺同士のくっつき防止法には「生麺なら必ずほぐしておくこと」「大きめの鍋にたっぷりとお湯を張って茹でること」「お湯に少しだけオリーブオイルを加えること」「1回の茹でる量は2人前程度までにすること」などが挙げられる。これらを行うことで、ある程度くっつきを防げる。

ポイント3.茹でている間はあまりかき混ぜない

もっちりとした柔らかい食感が特徴のタリアテッレは、鍋の中で千切れやすいことが欠点である。特に、菜箸などで執拗にかき混ぜると千切れてしまうので注意しよう。麺のくっつきを防止したいときは、渦巻き状に混ぜるのではなく、麺を裏返すようにして混ぜるのがポイント。また、強火で茹でると表面の細かなざらつきがなくなるため、ギリギリ沸騰するくらいの火加減で茹でるのがコツだ。

4. タリアテッレの美味しい食べ方3選

麺が太くてソースと絡みやすいタリアテッレには、こってりとした濃厚ソースがおすすめ。たとえば、ボロネーゼ、カルボナーラ、クリームソース、たらこクリームなどを合わせると美味しい。また、具材には季節の野菜やキノコ、魚介類などを使うと、もっちりとした食感と食材の風味を楽しめる。

食べ方1.ボロネーゼ(ミートソース)

ボローニャ地方では、タリアテッレを使ったボロネーゼが有名だ。ボロネーゼは日本のミートソースのルーツになったパスタで、ひき肉や玉ねぎ、人参、トマトなどを煮込んだソースとタリアテッレを合わせたものだ。日本のミートソースとは異なり、ゴロゴロとしたお肉と野菜を味わえるのがポイントだ。パルミジャーノ・レッジャーノなどのチーズと絡めると本場の味を楽しむことができる。

食べ方2.カルボナーラ

タリアテッレは濃厚なカルボナーラとの相性も抜群にいい。生クリーム(牛乳)が入ったクリーム系のカルボナーラソースでも美味しいが、特におすすめなのが生クリームを使わない卵だけで作った本格派のソースだ。卵だけのソースも麺とよく絡むため、タリアテッレ本来の風味や食感を楽しむことができる。こちらもパルミジャーノ・レッジャーノを絡めて美味しく食べよう。

食べ方3.クリームソース

タリアテッレはクリームソースとも相性がいい。また、クリームソースは季節の野菜や魚介類との相性がよいため、旬の食材の味や香りを楽しむこともできる。美味しく食べるポイントは、麺の量に対してソースをやや多めにすることだ。もしクリームソースが残ってしまったらバケットなどをつけて食べるのがよい。

5. 市販のおすすめタリアテッレ3選

タリアテッレはスーパーなどでも購入可能だが、いろいろな種類から選びたいならAmazonや楽天市場のようなECモールを利用するのもおすすめだ。ここではそんなインターネット上で人気のタリアテッレを3種類紹介しておく。

おすすめ品1.ALCE NERO「有機タリアテッレ」

有機タリアテッレは、オーガニック食材を取り扱っているALCE NERO(アルチェネロ)が製造しているパスタである。イタリア産有機デュラム小麦を100%している風味豊かなタタリアテッレで、ミートソースなどの濃厚ソースと非常に相性がいい。サイズは1袋250gのみとなっている。

おすすめ品2.Barilla「タリアテッレ」

タリアテッレは、イタリア最大級の食品メーカーであるBarilla(バリラ)が製造しているパスタだ。バリラは、タリアテッレ発祥のボローニャ地方の近くにあるパルマ地方に本社を置いており、そんなバリラのタリアテッレでは本場の味を楽しむことができる。サイズは1箱500gのみとなっている。

おすすめ品3.DIVELLA「タリアテッレ」

タリアテッレは、特に南イタリアで特に有名な乾燥パスタメーカーのディヴェッラが製造しているパスタである。本場イタリアのパスタでありながら、日本人でも食べやすい味わいであり、ネット上でも人気があるタリアテッレの一つだ。サイズは1袋500gのみとなっている。

結論

スパゲティやリングイネなどの細長いパスタとは異なり、きし麺のような平べったい見た目をしているタリアテッレ。その特徴を活かして美味しく食べるには「正しい方法で茹でること」と「濃厚なソースと絡めること」などを心がけるとよい。また、市販のフェットチーネでも同じように調理すると美味しく食べられる。
【参考文献】
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  • 公開日:

    2019年8月18日

  • 更新日:

    2021年5月24日

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