1. 中生みかんの説明と種類について
まずは中生みかんの特徴と、種類について説明したい。
■中生みかんとは
温州みかんは収穫時によって、「極早生(ごくわせ)」「早生(わせ)」「中生(なかて)」「晩生(おくて)」に分けられる。中生みかんは、11~12月に出回る。味は甘みが強く酸味が少ないのが特徴だ。果皮は綺麗なオレンジ色である。果実のじょうのう膜はやや歯ごたえはあるが日持ちは早生種よりも持つ。
■みかん含む柑橘類の種類はいくつある?
柑橘類全般では毎年1000種類近い品種が育成されており、選び抜かれた美味しい柑橘が次々と生まれ続けている。「手でむける」「中袋ごと食べられる」「種がないもの」など味のよさや食べやすさのほか、機能性の強化や栽培期間も含めながら新しい品種の開発がされている。
■新品種の開発
柑橘類は新しい品種が次々と登録されている。新品種の開発は、国や各県の試験研究機関が行っていることが多く、母親品種のめしべに父親品種の花粉を交配して得られた種をまき、育てた苗を接ぎ木にする方法が多い。果実が実ると、果実の見た目、味、成熟期などの特性調査を行い、栽培性、既存品種との優位性、地域適応性なども含めて総合的に評価し、優れたものを新品種として登録する。交配から品種登録まで15年程度を要し、農家が栽培を開始し、一般に流通されるまではさらに数年を要する。新品種の登録までは非常に長い時間と労力がかかる。
■中生みかんの種類
・大津4号
果皮の色が濃いオレンジでツヤがある。じょうのう膜がやや厚めで、味は甘みが強くほどよい酸味がある。
・向山温州
甘みと酸味のバランスがよく、ジューシーである。
・林温州
甘みも酸味もあり、味わいは濃厚である。
2. 中生みかんの保存方法
みかんの保存方法が悪いとカビたり、水分が抜けて実が乾燥することがある。美味しく食べるためには、新鮮で美味しいみかんの選び方と保存方法を知っておく必要がある。
■美味しいみかんの選び方
果皮の色が濃く、皮のきめが細かくツヤのあるものがよい。大きさは小さく、平べったい扁平状のものがよい。もうひとつは、ヘタが小さく緑色で、軸が細いものを選ぶとよい。ヘタの部分が黄色っぽくなっていたり、ヘタが取れてしまっていたりするものは実の水分が抜けてしまっている可能性があるので注意が必要だ。
■みかんの保存方法
みかんは常温で保存する。風通しがよくて温度が低い場所で保存することが必要である。みかんはビニール袋やネットなどから出し、新聞紙などを敷いたかごなどに入れて保存する。夏場のように暑い時期以外であれば、常温の保存がおすすめだ。また、保存の際にはヘタを下にして入れると傷みにくい。約2週間で食べきるとよい。とくに、箱に入ったままで保存する場合は、傷みやすいので注意が必要だ。購入したらとりあえず、すべてのヘタを確認しよう。
■冷蔵保存の場合
みかんの乾燥を防ぐために、冷蔵保存の場合は必ずポリ袋に入れて保存をする。ヘタを下にして置くと傷みにくくなるため、ポリ袋に入れたみかんは必ずヘタを下にした状態で野菜室に入れて保存しよう。約2週間で食べきるとよい。
3. 中生みかんを使用した美味しいレシピ
中生みかんは酸味と甘みのバランスがよいことから、おやつのほか、ごはんと合わせる料理にも活用できる。
■美味しいみかんプリン
用意するものはみかん、牛乳、卵、砂糖のみである。みかんは実を取り出し、残った半分は果汁をしぼっておく。まず、みかんの実を房から取り出し容器に入れる。ボウルにみかん、牛乳、砂糖を入れて泡だて器でよく混ぜて牛乳を加えながらさらに混ぜる。蒸し器で6分ほど加熱し、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして完成。
■愛媛県では給食に出ている!みかんごはん
米を研いで、みかんジュースと水を半々の割合で入れ、好みで塩をふり、炊飯器で炊く。みかんの甘みとほのかな酸味はごはんとの相性が不思議とよい。フレッシュみかんジュースで作ると香りもよくさらに美味しい。きのこを一緒に混ぜ込んで炊いたり、炊きあがりに鮭フレークなどを入れたりしても、また違った仕上がりになりおすすめである。
結論
中生みかんの特徴について知ってもらえただろうか。みかんは冬の時期に箱買いする家庭も少なくない。もし大量に手に入ったら、みかんをそのまま食べるのはもちろん、たまにはほかの調理法を試してみるのもいいだろう。
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