1. そもそもナツメグの役割とは?

多くのスパイスがそうであるように、ナツメグの主な役割は、肉や魚などの、料理の味を損ねる素材の臭味を消すことと、料理の香り付けや風味をアップさせることである。
ナツメグは、とくにひき肉との相性がよいため、ハンバーグをはじめ、ロールキャベツやミートソースなどのひき肉を使った料理を作るのに重宝されるスパイスでもある。
またナツメグは、漢方薬の材料としてもおなじみで、胃腸の働きをよくしたり、身体を温めたりする働きが望めるようだ。
ただし、一度で大量に使用すると、中毒症状を招くおそれがあるため、適切な量を守って使用する必要がある。ちなみに、ナツメグの適切な使用量は、ひき肉の量のおよそ0.2%に該当する。例えば、ひき肉400gの場合、0.8gが適切なナツメグの使用量で、ちょうど小さじ半分程度の量になる。
ナツメグは、とくにひき肉との相性がよいため、ハンバーグをはじめ、ロールキャベツやミートソースなどのひき肉を使った料理を作るのに重宝されるスパイスでもある。
またナツメグは、漢方薬の材料としてもおなじみで、胃腸の働きをよくしたり、身体を温めたりする働きが望めるようだ。
ただし、一度で大量に使用すると、中毒症状を招くおそれがあるため、適切な量を守って使用する必要がある。ちなみに、ナツメグの適切な使用量は、ひき肉の量のおよそ0.2%に該当する。例えば、ひき肉400gの場合、0.8gが適切なナツメグの使用量で、ちょうど小さじ半分程度の量になる。
2. ナツメグの代用になるものは意外に多い

ハンバーグを作る際に、うっかりナツメグをきらしてしまった場合。実は、さまざまなもので代用可能だ。そもそもハンバーグ作りにナツメグが必要なのは、ひき肉特有の臭みを消すためと風味をアップさせるためだ。
そして、ナツメグの代用として利用できる食材は、以下のように、実に数多く存在する。
そして、ナツメグの代用として利用できる食材は、以下のように、実に数多く存在する。
・ブラックペッパー
いわゆる黒コショウで、ナツメグと同様にひき肉の臭みを消す働きが強い。そのため、ハンバーグのレシピには、ナツメグとブラックペッパーの両方が記載されている場合も多いが、ナツメグがなくても、ブラックペッパーだけで、十分に間に合わせることが可能だ。
・しょうがやニンニクのすりおろし
どちらも料理の臭み消しとして利用される香味野菜。ひき肉の臭みを抑え、風味をアップさせる働きが望める。ただし、どちらも入れすぎると、存在を主張してしまうので、少量におさえて使用する必要があるだろう。
・赤ワイン
ナツメグ同様にひき肉の臭みを消す働きや、コクを加えひき肉を柔らかくする働きが望める。同様に料理酒でも代用可能だ。
・ターメリック
カレーのスパイスとしておなじみだが、元々、肉の臭みを消すために重宝されている。ひき肉との相性もよいので、ナツメグの代用スパイスとしては、とくにおすすめできる。
・各種ハーブ類
それぞれの ハーブが持つ特有の香りにより、ハンバーグの風味が格段にアップし、プロの手にかかったような本格的な味わいになる。ハーブの中では、とくにセージやローズマリーがひき肉との相性がよく、おすすめできる。代用としても使用できるが、ナツメグとの併用も可能だ。
3. ナツメグの代用に適さないスパイスも

ナツメグは、スパイスなので、ほかの多くのスパイスは、ナツメグの代用として使用することが可能だ。しかし、スパイスなら何でも代用可能かといえば、けしてそうではない。
以下のようなナツメグの代用に適さないスパイスもあるので、ぜひ覚えておいていただきたい。
以下のようなナツメグの代用に適さないスパイスもあるので、ぜひ覚えておいていただきたい。
・クミン
ターメリックと同様に、カレーのスパイスとしておなじみであるが、ハンバーグ作りの際のナツメグの代用には、あまり適さない。クミン特有の香りや風味が、存在を主張しすぎてしまうためだ。ナツメグのように、ひき肉の臭みを消す働きも乏しい。
もちろん、クミンを使用してもハンバーグを美味しく作ることはできるし、実際クミンを使用したハンバーグのレシピなども多数紹介されている。あくまでもナツメグの代用にはならないだけで、ナツメグで作ったハンバーグとは別物のような仕上がりになってしまうことだけは確かだ。
もちろん、クミンを使用してもハンバーグを美味しく作ることはできるし、実際クミンを使用したハンバーグのレシピなども多数紹介されている。あくまでもナツメグの代用にはならないだけで、ナツメグで作ったハンバーグとは別物のような仕上がりになってしまうことだけは確かだ。
・シナモン
香りは、ナツメグと似通っているが、味はまるっきり異なるため、代用には適さない。ちなみにシナモンの味は甘く、ナツメグは苦い。
そもそもシナモンは、主に菓子作りに使われるスパイスであり、ひき肉との相性もあまりよくない。ただ、クミン同様に、あくまでもナツメグの代用が果たせないだけであって、シナモンを使用しても、ハンバーグを作ることそのものは可能だ。しかし、やはりクセが強いので、仕上がりはナツメグを使ったハンバーグとは別物になりやすい。
そもそもシナモンは、主に菓子作りに使われるスパイスであり、ひき肉との相性もあまりよくない。ただ、クミン同様に、あくまでもナツメグの代用が果たせないだけであって、シナモンを使用しても、ハンバーグを作ることそのものは可能だ。しかし、やはりクセが強いので、仕上がりはナツメグを使ったハンバーグとは別物になりやすい。
結論
ハンバーグ作りの際に、ナツメグの代用になる食材について紹介した。ナツメグをきらしてしまった場合などに、参考にしていただきたい。万が一、ナツメグもナツメグの代用品も用意できない場合は、煮込みハンバーグにして、濃厚なソースに絡ませるという方法を奥の手として押さえておこう。
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