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器に並んだ焼餃子の写真

【大阪王将】と【餃子の王将】の違いは?特徴や歴史・関係性を解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2023年5月23日

餃子といえば「王将」を思い浮かべる方も多いだろう。ご存じのように「王将」と付く餃子チェーンは【大阪王将】【餃子の王将】の2つあるが、それぞれの違いを聞かれたとき説明できるだろうか?本稿では大阪王将と餃子の王将の違いを解説するとともに、歴史や関係性などについてもまとめている。

  

1. 【大阪王将】も【餃子の王将】も餃子チェーンのひとつ

焼餃子の写真
餃子チェーンとは、餃子を主力商品とするチェーン店(企業)を指す。とくに「大阪王将」「餃子の王将」など店名に「王将」と付くこの2店舗が有名である。
なお餃子チェーンには日高屋やバーミヤン、幸楽苑など餃子定食を販売している中華チェーンを含むこともある。同じ餃子定食でも店舗で餃子の大きさや具材などが異なり、それぞれのこだわりが感じられる。

2. 【大阪王将】とは?

大阪王将の写真
2大餃子チェーンについて詳しく解説していこう。まずは大阪王将から紹介する。

大阪|株式会社 大阪王将が運営する餃子チェーン

大阪王将は、大阪府に本店を置く株式会社大阪王将の餃子チェーンである。同社は株式会社イートアンドホールディングスのグループ企業でもある。そんな大阪王将の1号店は、1969年9月に大阪京橋で開店した。
2022年11月30日時点での店舗数は358店(直営46店/加盟店312店)だ。(※1)。店舗数こそ餃子の王将より少ないが、関西地域での勢いは強くなっている。また日本のほか台湾・中国・タイ・シンガポールにも出店している。

3. 【餃子の王将】とは?

餃子の王将の写真
続いて、もうひとつの王将である「餃子の王将」について解説していこう。

京都|株式会社 王将フードサービスが運営する餃子チェーン

餃子の王将は京都府に本店を置く、株式会社王将フードサービスが運営する全国区の餃子チェーンだ。創業1967年12月24日、設立は1974年7月3日である。2023年1月31日時点の店舗数は734店(直営536店/加盟店198店)と、大阪王将の倍以上も店舗展開している。(※2)
なお京都府を中心に展開していることから、関西圏では大阪餃子と区別するために「京都王将」と呼ばれることもある。なお大阪王将と違い海外は台湾の2店舗のみの展開である。

4. 【大阪王将】と【餃子の王将】の歴史と関係性

お皿に並んだ餃子とタレの写真
上述のように「大阪王将」と「餃子の王将」は別の企業が運営する餃子チェーンである。両社に業務提携といった関係も一切ないとされている。だがこの2社、もともとは「のれん分け」の関係であった。2社をめぐる歴史を簡単に紹介しておこう。

1967年|【餃子の王将一号店】が開店

餃子の王将は1967年12月24日、創業者・加藤朝雄氏により京都市の阪急大宮駅付近に1号店を開店する。「無料券配布」や「餃子を10人前食べたら無料」など革新的なアイデアを武器に、京都市内を中心に店舗数を増やしていった。

1969年|のれん分けの形で【大阪王将】が開店

餃子の王将の創業者である加藤氏は、1969年にのれん分けの形で親縁である文野新造氏に「大阪王将」の開店を認める。それにより、文野氏は1969年に大阪市のJR京橋駅に1号店を開店する。当時はメニュー数こそ少なかったが、学生などが連日押し寄せて繁盛していたという。

1974年|【餃子の王将】が法人化

創業より7年ほど経過した餃子の王将は18店舗を運営するチェーン店になっていた。そこで餃子の王将の法人化を決定し、資本金500万円の株式会社王将チェーンを設立する。その翌年1975年に、大阪王将が注力していた大阪府内(高槻市)に1号店をオープンする。

1977年|【大阪王将】が法人化

大阪王将も餃子の王将に続く形で、200万円の資本金で法人化を決定、大阪王将食品株式会社を設立する。その後も着実に成長を遂げ、1982年には100店舗を超えるまでに発展する。また、勢いづいた大阪王将は餃子の王将が主戦場としている京都府への出店を決定する。

1985年|訴訟問題と和解

大阪王将が京都府へ出店したことを機に、餃子の王将側が大阪王将を相手取り商標をめぐって訴訟を起こす。この件は大阪王将が一部「餃子の王将」としていたことが関係していた。また、この件自体は大阪王将側が明確に「大阪王将」に改めることで和解となる。
法人化した時点で別の企業であったが、この訴訟と和解をもって業務関係がない別会社であることが決定づけられる。

5. 【大阪王将】と【餃子の王将】の4つの違い

餃子を食べようとしているところの写真
もともと「ひとつのお店」だったが、現在は全く異なる店舗である。そのため餃子のメニューや店舗の雰囲気なども異なる。2社の主な違いを紹介しておこう。

焼き餃子の違い

【価格はほぼ同じ】

  • 大阪王将:290円(税込・2023年2月3日時点・新宿店の店内の場合)
  • 餃子の王将:297円(税込・2023年2月3日時点・関東の店舗の場合)
ご覧のように大阪王将も餃子の王将も、主力商品である焼き餃子の価格はほぼ同じだ。

【餃子のグランドメニュー】

  • 大阪王将:元祖焼餃子、ぷるもち水餃子、スープ水餃子、揚げ餃子
  • 餃子の王将:餃子、にんにく激増し餃子、にんにくゼロ生姜餃子
一方、餃子のグランドメニューについてはこのような違いがある。店舗により羽付き餃子や変わり種の餃子を販売していることもある。

ロゴマークの違い

いずれも店名に王将と付くがロゴマークは全く異なる。大阪王将は赤い背景に白字で「大阪王将」と、餃子の王将は赤い背景に白字で「〈王将〉」と書いたものだ。なお大阪王将は「黄色い背景に黒字」「白い背景に赤字」など店名表記にもバリエーションがある。

経営戦略の違い

大阪王将は2001年頃から冷凍食品事業に力を入れている。「大阪王将羽根つき餃子」などはとくに人気商品だ。対する餃子の王将は外食事業に注力しており、2014年頃からは女性客やちょい飲み客をターゲットにした「ジャストサイドメニュー」を提供している。

運営会社の違い

大阪王将の運営は東証1部上場企業「イートアンドホールディングス」で、現在は文野直樹氏が代表取締役会長CEOとなっている。一方、餃子の王将の運営は同じく東証1部上場企業「王将フードサービス」で、現在は5代目・渡邊直人氏が代表取締役社長を務めている。

結論

大阪王将(大阪)と餃子の王将(京都)はもともと「のれん分け」の関係だったが、現在は全く異なる餃子チェーンだ。それぞれが注力している事業が異なるだけでなく、同じ大阪王将や餃子の王将でも店舗ごとにキャンペーンが異なる場合もある。食べ比べの際はぜひ歴史も思い返してみてはいかがだろうか?
(参考文献)
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  • 公開日:

    2019年9月 7日

  • 更新日:

    2023年5月23日

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