1. ほくほく食感がやみつきのかぼちゃの特徴
現在、1年中市場に出回っているかぼちゃであるが、旬の時期は7~12月であり、とくにハロウィンの時期でもある10月に一番出回るといわれている。旬の時期が秋になるのには理由がある。基本はかぼちゃの収穫は夏に一番盛んに行われる。しかし、収穫したてのかぼちゃは甘みがまだ少ない。かぼちゃは収穫してから熟成させることで、甘みが増して美味しく食べることができる野菜である。その工程を追熟と呼ぶ。そのため、夏に収穫したかぼちゃが美味しくなるのが秋冬期であり、市場で多く出回るようになる。
ずっしりと重みがあり、丸みがあるものが食べごろ
美味しいかぼちゃを選ぶときにはいくつかおさえておきたいポイントがある。まずはかぼちゃの皮にハリ艶があるものを選ぶのがよいだろう。形はいびつではなく左右対称に丸みをおびているものが美味しく成長している証拠である。また、手に持ったときに重みを感じることができ、皮には固さがあり、爪を立ててもへこまない丈夫なものを選ぶのがおすすめである。そして、一般的にはカットされて販売されているものも多いだろう。その場合には、果肉が濃いオレンジ色であり、肉厚であり、種にふくらみがあるものが熟してして甘みがあるので、それを選ぶのがおすすめである。
2. まるごとかぼちゃの上手な切り方
かぼちゃは固い野菜であるので、切り方にはひと工夫が必要である。まずは、包丁でヘタを取り除いて、かぼちゃの中心に菜箸で穴をあける。包丁の刃先を中心に入れて、切り込みを入れる。作った切れ込みに再度、包丁の刃先を入れて下に押す。そして、反対側も同じように切り込みを入れてから切ると、力の弱い女性でも簡単に固いかぼちゃを切ることができる。
カットされたものは冷凍保存がおすすめ
かぼちゃはカットをする前であれば、長期保存が可能である。目安としては風通しのよい涼しい場所であれば、約2ヶ月保存できる。すでに、カットされているかぼちゃに関しては、まるごとに比べると日持ちがしない。カットされたものはひとまず種とワタを取り除く必要がある。その状態で、空気に触れないようにラップをしてから冷蔵庫で保存すると約1週間は保存が可能だ。もしくは一番おすすめの保存方法は冷凍保存である。食べやすい大きさにカットしたかぼちゃを茹でる、もしくは蒸すなどで加熱する。粗熱をとって冷ましたあとに、冷凍可能な密閉容器に入れて冷凍保存することで、いつでも手軽に使用できるとともに、約1ヶ月は保存がきくので、とても便利である。
3. 秋冬に試したい美味しいかぼちゃの食べ方
かぼちゃはさまざまな食べ方をすることができる野菜である。そのため、かぼちゃをまるごろ手に入れたときには、いろいろな食べ方を試してみることがおすすめである。そこで、かぼちゃの調理の仕方を紹介する。
一番のおすすめは蒸しかぼちゃ
下処理を完了したかぼちゃを一口大にカットしてから蒸すことで、いろいろなメニューにアレンジすることが可能になる。蒸し野菜としてそのまま食べることも美味しいし、子どものおやつとしてもおすすめである。蒸したかぼちゃを粗くつぶして、マヨネーズとほかの好みの具材と混ぜ合わせるとかぼちゃサラダが完成。また、蒸したかぼちゃをペースト状にして、出汁や牛乳、豆乳などでのばして、味を調えるとポタージュとして楽しむことができる。かぼちゃは糖分が多く焦げやすいので、揚げ物に使うときには蒸して加熱したかぼちゃを揚げることで外はカリっと中はホクホクしたかぼちゃのフライや天ぷらを作ることが可能になる。
煮物もいろいろな味を楽しもう
かぼちゃの煮物も定番メニューである。おすすめは3種類ある。一口大にカットしたかぼちゃは少量の水と塩を加えて、弱火でじっくりと加熱することで、甘みが引き出されて箸がすすむ美味しい煮物の完成である。そして、出汁に醤油で味付けした煮物も美味しい。出汁の量でしっとりもしくはほっくりした感じを楽しむことができる。しっとりとした食感を楽しみたい場合には、かぶるくらいの出汁を入れて、弱火でくつくつ煮込むとよいだろう。一方で、ほくほくした食感を楽しみたい場合には、強火で一気に加熱して、水分を飛ばすことがおすすめである。
結論
かぼちゃはいろいろなアレンジができるため、まるごと手に入れたときには、1つでさまざまな料理を楽しむことができる。決して、難しい調理ではなく、簡単な調理で美味しいメニューに変身するので、旬の時期である秋冬期にはぜひ、いろいろなメニューに挑戦して、楽しんでもらいたい。
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