1. かぼちゃの切り方のポイント
硬くて切り分けるのが大変なかぼちゃは、あらかじめ電子レンジで加熱しておくことで切りやすくなる。また、菜箸などをヘタの部分に刺しておくのも切りやすくするテクニックの一つである。ここではそんな、かぼちゃを簡単に切り分けるポイント・コツを紹介する。
その1.電子レンジで5分ほど加熱する
硬くて切りにくいかぼちゃは、電子レンジで加熱するのがおすすめだ。食品用ラップでしっかりと包んでから、600Wの電子レンジで5~6分程度加熱すれば、実が柔らかくなり切りやすくなる。加熱したばかりのかぼちゃはかなり熱いので、切る前に十分粗熱を取るようにしよう。
その2.ヘタに菜箸などを刺し込む
かぼちゃは「ヘタ」の部分が非常に硬いため、本来は「ヘタの部分を避けて切り分ける」「ヘタを取り除いてから切り分ける」のが基本だ。しかし、あらかじめヘタ部分に菜箸をグリグリと刺し込むことで、ヘタ部分が切りやすくなる。なお、菜箸を貫通させる必要はないため、途中で刺しにくくなったらそこで止めてOKだ。
2. かぼちゃのヘタとワタの取り除き方
かぼちゃには角切りや薄切りなどさまざまな切り方があるが、いずれもヘタやワタの取り除き方は同じである。そのため、まずはかぼちゃのヘタとワタをきれいに取り除く方法を確認しよう。なお、かぼちゃは硬いため、思わぬケガをする危険性もある。一つずつゆっくりと行うようにしよう。
かぼちゃのヘタとワタの取り除き方・手順
- かぼちゃのヘタに菜箸を突き刺す
- 菜箸が中に入らないくらいにまで刺したら抜く
- ヘタ部分のあいた穴に、包丁の切っ先を当てる
- そのまま包丁を垂直方向に突き刺す
- 包丁を手前に引きながらかぼちゃを切り分ける
- 反対側も同様に(3)~(5)の工程を行う
- かぼちゃの切り口を下向きにして置く
- かぼちゃをそれぞれ1/4サイズに切り分ける
- かぼちゃのワタとタネをスプーンでこそげ取る
3. 料理別のかぼちゃの切り方5選
かぼちゃのヘタやワタを取り除いたら、料理に合わせて適当な方法でかぼちゃを切り分けよう。定番の切り方は、煮物などに使える「角切り」や、天ぷらなどに使える「薄切り」である。また、料理によってはさいの目切りや細切りなどにすることもある。それぞれの手順は以下を参考にしてみよう。
切り方1.角切り(煮物など)
- 包丁でかぼちゃの皮を薄く削ぎ落とす
※皮はところどころ残しておくとよい - かぼちゃを3~5cm角に切り分ける
- 切り分けたかぼちゃの面取りをする
切り方2.薄切り(焼き物や天ぷらなど)
- かぼちゃの切り口を下向きにして置く
- 繊維に沿って5~7mmの厚さに均等に切る
※包丁は押し出すようにして切るとよい
切り方3.さいの目切り(汁物やサラダなど)
- かぼちゃの切り口を下向きにして置く
- 繊維に沿って5~7mmの厚さに均等に切る
- 薄切りかぼちゃをさいの目状に切り分ける
切り方4.細切り(かき揚げなど)
- かぼちゃの切り口を下向きにして置く
- 繊維に沿って5~7mmの厚さに均等に切る
- 薄切りかぼちゃを小口から5~7mmの幅で切る
切り方5.マッシュ(コロッケやポタージュなど)
- 包丁でかぼちゃの皮を削ぎ落とす
※かぼちゃの皮は残しておいてもよい - かぼちゃを2cm角に切り分ける
- 加熱後したかぼちゃをマッシャーで潰す
4. かぼちゃの切り方のよくある質問
ここまでかぼちゃの切り方を詳しく紹介してきたが、まだかぼちゃの切り方に関して知りたいこともあるだろう。そこで最後にかぼちゃの切り方に関係するよくある質問・疑問に回答しておこう。
Q1.かぼちゃのオシャレな切り方を教えて!
かぼちゃの飾り切りはいくつかあるが、定番は皮を葉っぱ状にする「木の葉切り」である。また、木の葉切りのやり方もいくつかあるが、キレイに仕上げるなら「彫刻刀」を使う方法がおすすめだ。まずは、かぼちゃをくし形に切り分けておく。それから葉脈の形になるよう、清潔な彫刻刀で縦線と斜め線を掘る。最後に、葉っぱ部分を包丁で丸く面取りすれば完成だ。
Q2.加熱したかぼちゃを長期保存したい!
硬いかぼちゃを切るためには、電子レンジで加熱するのが有効だ。しかし、一般的に加熱したかぼちゃは日持ちしないため、早めに使い切る必要がある。ただ、冷凍保存する場合は、加熱したかぼちゃも長期保存ができる。粗熱を取ったかぼちゃをひと口大に切ったら、アルミトレイに並べて冷凍庫で凍らせる。かぼちゃが完全に凍ったら、冷凍用保存袋に移して冷凍庫で保管しよう。
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結論
硬くて切りにくいかぼちゃは、電子レンジで加熱したり、ヘタに菜箸を刺したりすることで簡単に切れるようになる。また、切り分けたかぼちゃは、料理に合わせて角切り・薄切り・さいの目切り・細切りなどにするとよい。なお、無理に切ろうとすると思わぬケガに繋がる恐れもあるため、ケガを防止するためにもゆっくりと行うようにしよう。
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