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緑黄色野菜の代表!【ほうれん草】の正しい保存方法を知ろう

緑黄色野菜の代表!【ほうれん草】の正しい保存方法を知ろう

投稿者:ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2020年11月19日

ビタミンやミネラルなどが豊富で、栄養たっぷりの緑黄色野菜であるほうれん草。そんな栄養も鮮度が落ちてくると少なくなってしまうため、できるだけ新鮮なうちに食べたいものだ。そこで、今回は、新鮮なほうれん草の見分け方や鮮度が長持ちする保存方法などを紹介しよう。

  

1. 保存する前に!ほうれん草ってどんな野菜?

ほうれん草は、ヒユ科ホウレンソウ属の野菜で西アジア地域が原産といわれている。ほうれん草には西洋種と東洋種があり、東洋種は16世紀頃に中国から日本に入ってきた。明治時代になると欧米から西洋種も導入されたが、東洋種に比べてアクが強く土臭いため、日本ではあまり好まれることはなかった。ほうれん草が現在のように一般家庭でも消費されるようになったのは、昭和時代に入ってからであり、アニメ「ポパイ」の影響から栄養の高い野菜として人気となった。
東洋種と西洋種の違いは、東洋種は葉の切れ込みが深くギザギザとした形をしているのに対し、西洋種の葉は切れ込みが少なく丸い形をして厚みがあることである。東洋種はアクが少ないのでお浸しにしても美味しいが、西洋種はアクが強いためソテーなどにして肉料理の付け合わせなどに利用される。現在、市場に出回っているものは東洋種と西洋種を掛け合わせたもので、それぞれのよいところを受け継いでいる。

2. 保存に適した新鮮なほうれん草の見分け方

ほうれん草は、葉がみずみずしく肉厚で緑が濃いものが新鮮だといわれている。しかし、ここで注意すべきなのは、栽培するときに肥料を与えすぎて硝酸態窒素が過多になったほうれん草は緑色が濃くなる点である。自然栽培されたほうれん草では、緑色が薄いこともあるので、色よりは葉がみずみずしくピンとしているかどうかを見分けるとよいだろう。
ほうれん草は全国各地で栽培されており、さまざまな品種や栽培方法で年間を通じて出荷されている。しかし本来の旬の時期は、11~1月の寒い時期で、このころのほうれん草は甘みが強くやわらかい。都道府県別の生産量が多いのは、千葉県、埼玉県、群馬県、茨城県で、ここに神奈川県を合わせた関東で全国の約1/3が生産されている。生産地が近いほど輸送にかかる時間が短く、鮮度がよい可能性があるのでスーパーなどの店頭で選ぶ際には、産地も確認してみるといいだろう。

3. ほうれん草の保存方法のポイント

ほうれん草は、乾燥しないように湿らせた新聞紙に包み、冷蔵庫の野菜室に入れて保存しよう。その際には、生育している状態のように立てて保存するほうがよい。この方法で2~3日は保存できるが、できるだけ早く食べきるようにしよう。さらに長く保存したい場合には、冷凍保存がおすすめである。冷凍保存の際には、ほうれん草は切らずに固めに茹でて、冷水で熱を取ってから水気をきり、ラップに包んで冷凍庫に入れて保存しよう。その際、適当な大きさに切り、小分けにしてから冷凍すると調理に便利である。
冷凍保存の際や、生のほうれん草をお浸しにする際の茹で方も紹介しよう。ほうれん草を茹でるときはたっぷりのお湯を沸かし、1Lに対して小さじ1杯ぐらいの塩を加えよう。ほうれん草は根の部分が火の通りが悪く、先端の葉の部分はすぐに火が通るため、茹でるときには根元からお湯に入れるようにするとよい。茹で時間は根元をお湯に入れて10秒ほど経ったら、葉の部分も入れて約1分。根元にやや固さを感じるぐらいがちょうどよい茹であがりである。

結論

アニメで主人公のポパイが缶詰を食べると、みるみるパワーアップする様子が描かれているほうれん草は栄養満点の緑黄色野菜だ。現在の日本では、缶詰を探さずとも年間を通して生のほうれん草を手に入れることができるが、味も栄養も落ちないように正しく保存することが大切である。
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  • 公開日:

    2019年11月12日

  • 更新日:

    2020年11月19日

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