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【岩牡蠣】の旬とは?種類やおすすめの食べ方も紹介

【岩牡蠣】の旬とは?種類やおすすめの食べ方も紹介

投稿者:ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

鉛筆アイコン 2020年2月 3日

牡蠣といえば冬の味覚として有名だが、それは「真牡蠣」という種類。「岩牡蠣」という種類の牡蠣の旬は、実は夏であることを知っているだろうか。今回は岩牡蠣について、夏が旬の理由や真牡蠣との違いなどを中心に解説していく。

  

1. 岩牡蠣とは

岩牡蠣とは、イタボガキ科マガキ属に分類される二枚貝。特徴は真牡蠣と似ている部分も多いが、育つ環境が違うため岩牡蠣ならではの個性がある。

真牡蠣よりも大きくジューシー

冬に出回る真牡蠣と比べて、まず異なるのが大きさだ。岩牡蠣は殻も身も非常に大きい。大きなものでは1個あたりなんと1kg以上にもなるそうだ。大きな身ゆえにジューシーで食べごたえがある。岩牡蠣が大きく育つ理由は、育つ環境にある。真牡蠣が波打ち際や海岸線沿いなど沿岸部で育つのに対し、岩牡蠣は過酷な環境である海底深くの場所で育つ。海底深くの高い水圧にも耐えうるよう分厚い殻と大きな身になったそうだ。

ほとんどが天然もの

一般的に真牡蠣は養殖されたものがほとんどだ。それに対し、岩牡蠣のほとんどが素潜りなどで獲られる天然もの。産地によっても特徴や味わいに違いがあるため、地物の岩牡蠣を食べ比べるのも面白い。

2. 岩牡蠣の旬の時期はいつ?

真牡蠣とは真逆で岩牡蠣の旬は夏である。6~9月の3ヶ月ほどが水揚げ時期とされる。なぜ岩牡蠣は夏が旬なのか、それには理由がある。

産卵が旬に影響

真牡蠣と岩牡蠣は、産卵の仕方が違う。このことが、旬が真逆になっている理由なのである。どちらも夏場に産卵するのは同じだが、真牡蠣は秋冬から栄養を蓄え夏の手前に一気に産卵する。それに対し、岩牡蠣は産卵期間の数ヶ月間、ゆっくりと時間をかけ少しずつ産卵するのだ。一気に産卵したあとの夏の真牡蠣は栄養が抜けてしまっているため美味しくない。そのため、再び栄養を蓄え美味しくなる冬まで待つ必要がある。しかし、岩牡蠣の場合は少しずつ産卵するため栄養が抜けることもなく、夏に出荷できるのだ。

3. 岩牡蠣の産地

能登(石川県)や象潟(秋田県)、有明(佐賀県)、五島列島(長崎県)などをはじめ、全国に美味しい岩牡蠣の産地がある。産地によって味にも違いがあるといわれ、中にはブランド牡蠣も存在する。

鳥取県の「夏輝」や島根県の「春香」

鳥取県産の天然の岩牡蠣の中には、夏輝というブランド名称の入った帯が付けられ販売されているものがある。このように販売される岩牡蠣は、殻の大きさが13cm以上で平たいものに限定されている。また、島根県では岩牡蠣の養殖が進められてきた。養殖に成功した産地でのブランド化も行われ、春香というブランド牡蠣もその1つである。

4. 岩牡蠣の旬の美味しい食べ方

獲れたての岩牡蠣は、殻を開いてそのままいただくのが最も贅沢な食べ方だ。レモンや柚子胡椒をかけて食べるとさっぱりして美味しい。また、軽く炙るのもおすすめ。バターをのせてバーナーで炙ると絶品である。大きな身にかぶりつき、ジューシーでクリーミーな味わいを堪能しよう。

ただし、岩牡蠣を生食する場合は衛生面に注意が必要だ。鮮度が落ちたものを食べると食中毒を起こすリスクも高まってしまう。また、生食したい場合は、必ず生食専用の岩牡蠣を使用しよう。

結論

夏が旬の岩牡蠣は、一般的な冬の真牡蠣とは違った魅力がある大きな牡蠣と覚えておこう。大きくて食べごたえのある牡蠣を食べたいなら、夏に産地まで出かけて入手するのがおすすめだ。獲れたての美味しい岩牡蠣をぜひ堪能しよう。
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  • 更新日:

    2020年2月 3日

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