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ヌーハラとは?日本の美徳は世界の非常識?事情をひも解く!

ヌーハラとは?日本の美徳は世界の非常識?事情をひも解く!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 出口美輪子(でぐちみわこ)

2020年2月23日

一時は各メディアで取り沙汰された「ヌーハラ」問題をご存知だろうか?日本と海外との文化の違いから生まれた問題だ。グローバル化という言葉が古くさく思えるほどグローバル化が進み、東京オリンピックも控える今、ヌーハラについてもう一度振り返ってみよう。

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1. ヌーハラとは?

ここ数年、有名人・著名人をも巻き込んで論争を引き起こしたこともある「ヌーハラ」問題。聞いた事がある人も、ない人もいるだろう。ことの発端はとあるSNSから発信された一言だっのだが、これが一部で物議を醸すこととなったのである。「ヌーハラ」とは、「ヌードルハラスメント」の略だ。具体的にどのような行動が該当するのかというと、たとえばそば・うどん・ラーメンなどの麺類を食べるときに「ズズズーッ」と音を立てる行為。外国人には嫌厭されるらしい。日本人でも嫌がる人は一定数存在し、特に若い女性の中には、麺を食べる時に音をたてるのが恥ずかしい事だと思っている人もいる。

他にも、「宗教上豚肉が食べられないイスラム教徒に、豚骨ベースのスープや豚肉のチャーシューが入ったものしか提供できかねない」「麺を上手にすすれない事をからかう」「白い服を着てカレーうどんを注文した客に汁はねが付くのを防ぐためのエプロンを提供しない」という行為も「ヌーハラ」だという声もある。

この「ヌーハラ」論争。若干話が飛躍し過ぎでは?日本の文化を潰すつもりなのか?という意見もあれば、実は自分も麺をすする音が嫌だったとカミングアウトする意見もあり、賛否両論だ。

2. 外国人全員が嫌うわけではない?

日本人でも蕎麦やラーメンはすするが、ヨーロッパから伝わった料理であるパスタは音を立てずに食べる場合が多い。このことから、海外では音を立てて食事する行為はタブーであると認識している日本人も多いことが覗える。同じように海外では、日本人が音を立てながら麺料理を食べるのは日本文化のひとつであり、笑ったり嫌がったりしては失礼にあたる、という認識も広まりつつある。中には自分も上手に麺をすすれるようになりたい、という外国人までいるようだ。

日本人はどうして音を立ててすするのか

では何故、日本人が音を立てて麺を食べるのだろうか。麺をすすって食べると、すすらずにモグモグと食べる時よりも、空気を口の中に取り込みつつも閉じ込めておくことができる。ワインや紅茶のテイスティングにも共通することだが、空気というのは匂いを鼻に抜けやすくしたり、より口いっぱいに広げたりしてくれ、食べ物や飲み物の香りを楽しみやすくしてくれるのだ。香りを楽しむ日本の麺類といえば蕎麦があるが、特に冷たい蕎麦は匂いが立ちにくいため、すすって食べるのはより効率よく香りを楽しむために有効な方法だと考えられる。

蕎麦文化は、江戸を中心に広まったものだといわれている。本来は和食でもタブーとされている「音を立てて食べる行為」であるが、粋なことを好む江戸では、より香りを楽しむための「すする」行為を嗜めることや勢いよく食べないことこそが野暮だとされていたのかもしれない。

また蕎麦屋の店主の中には、お客が美味しそうに蕎麦をすする音を聞こえている方が、嬉しくなるという人もいる。

3. ヌーハラ対策の諸事情

一部の人を除き、日本では許容されている「麺を音を立ててすする」行為だが、やはり多くの外国ではタブー視されている。日本食ブームもあり、特にラーメンなどのカジュアルな麺類を食べられる外国の店ではOKだともしているが、外国人全員が日本食に興味がある訳でもなく知っているわけでもない。故に海外で麺料理を食べる際は、音を立てずに食べた方が無難だろう。箸で一度に取る量が多くならないように調整し、一口一口手繰るようにしながら押し込んで食べると音は出にくい。ただしこの方法にはデメリットもある。慣れていないと難しいし面倒臭かったり、勢いよく口に入れられず食べるのに時間がかかるため麺がのびてしまいがち。また空気と一緒にすすれず温度が下がらないため美味しさを楽しみにくいのだ。

そんな悩みを解決すべく昨年の10月、日清食品から麺をすする音を打ち消すフォークがクラウドファンディング上でリリースされた。フォークの集音マイクが麺をすする音を感知するとスマートフォンに信号が送られ、専用アプリから野山を吹き抜ける風や打ち寄せる波の音にも似たような、「ザザザー」というカムフラージュ音が流れるようになっている。価格は1万4000円。予約数が5000個に達したら発売する、という商品だったが悔しくもその数には至らず、お蔵入りとなってしまったようだ。

結論

「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、その国の文化に従うのが良いのではないだろうか。受け付けない人が不快にならないように気を付けようとするのはひとつのおもてなし精神かもしれないし、正式には美しい食べ方なのかもしれない。とはいえ日本らしさがまた一つ消えてしまうのも寂しいものがある。

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