1. つるむらさきを生のまま保存する方法と下処理

つるむらさきは、茎が赤紫色の「赤茎種」と、茎も葉も緑色の「青茎種」がある。スーパーなどでよく見かけるのは青茎種の方だろう。名前の通り蔓性の植物で、蔓の先端の若い葉と茎を食べる。春菊などと同様、根のない切り花のような状態で流通しているため乾燥に弱く、購入時に入っているビニール袋のまま放置すると、すぐに葉の深い緑色が色あせ、萎びてきてしまう。鮮度を保つためには、切り花と同じく「水揚げ」をするのが有効だ。
【水揚げしてから保存する手順】
やり方はカンタン。ボウルにたっぷりの水を張り、つるむらさきを浸けて洗うついでに、茎を水に浸けたままキッチン鋏で根元の部分を斜めにカット。新鮮な水分を吸い上げさせてから、湿らせたキッチンペーパーを巻き、ポリ袋に入れる。なるべく空気を抜いてから口を閉じ、冷蔵室または野菜室で立てて保存する。
ちなみに野菜は、その葉が生えている状態で保存するとストレスがかからないので日持ちしやすいといわれている。つるむらさきを始め、ほうれん草や小松菜、春菊などの葉物野菜は、横に寝かせず立てて保存するのがおすすめだ。
※保存期間:3日~5日程度
ちなみに野菜は、その葉が生えている状態で保存するとストレスがかからないので日持ちしやすいといわれている。つるむらさきを始め、ほうれん草や小松菜、春菊などの葉物野菜は、横に寝かせず立てて保存するのがおすすめだ。
※保存期間:3日~5日程度
2. つるむらさきを茹でて保存する方法

つるむらさきのヌルヌル・ネバネバ成分には、胃を保護したり、腸内環境を整えたりする働きがあるといわれている。いつでもサッと使えるよう、あらかじめ茹でてストックしておくと、食欲の落ちる夏場などに非常に重宝するはずだ。
【茹でてから保存する手順】
つるむらさきは洗って葉と茎に分ける。鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩少々を入れて、まずは茎を投入。1分経ったら葉の方を入れ、さらに1分茹でたら冷水に取り、冷めたら手でしっかり水気を絞る。茎は薄い小口切りに、葉は使いやすい大きさに切って保存容器に入れ、冷蔵庫で保存する。
【茹でたつるむらさきの使い方】
そのまま出汁醤油と鰹節をかけてお浸しに。また、冷や奴にのせて、そうめんや蕎麦のつゆに加えて、味噌汁の具に、納豆や卵かけご飯のおともに、毎朝のスムージーに加えて栄養価アップ、と使い途はいろいろ。細かく切ったなすときゅうり、みょうが、しそを合わせて、めんつゆで味付けすると、カンタン「山形のだし」風のアレンジに。また、同じく茹でてみじん切りにしたオクラや山芋、めかぶなどを合わせて「ネバネバミックス」にしておくのもおすすめだ。
※保存期間:2~3日程度
※保存期間:2~3日程度
3. つるむらさきを冷凍で保存する方法

つるむらさきは家庭菜園やベランダでのプランター栽培、グリーンカーテンなどにも利用される、比較的育てやすい野菜。繁殖力が旺盛なので、旬の夏場は大量の収穫に恵まれたり、近所や親戚からのお裾分けがあったりで食べきれない、というケースもあるかもしれない。そんな時には、固めに茹でてからの冷凍保存で「いつでも使える緑黄色野菜」をキープ。冷凍してもネバネバは消えないので安心を。
【茹でてから冷凍保存する手順】
つるむらさきは洗って葉と茎に分ける。鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩少々を入れて、まずは茎を投入。30秒経ったら葉の方を追加し、さらに30秒茹でたら冷水に取り、冷めたら手でしっかり水気を絞る。茎は薄い斜め切りに、葉は3~4cm幅の使いやすい長さにカット。1回に使う分ずつ小分けにしてラップで包み、さらに冷凍用の食品保存袋に入れて冷凍庫へ。
また、茎も葉も細かく切ってピューレ状にし、冷凍用の食品保存袋に入れて薄く平らにのばしてから冷凍、必要な分だけ折り取って使う方法も便利だ。
また、茎も葉も細かく切ってピューレ状にし、冷凍用の食品保存袋に入れて薄く平らにのばしてから冷凍、必要な分だけ折り取って使う方法も便利だ。
【冷凍したつるむらさきの使い方】
汁物やグリーンスムージーには凍ったまま利用できる。お浸しや炒め物、冷や奴や麺類のトッピングなどに使う場合は、冷蔵庫か室温で自然解凍を。ラップのまま電子レンジでの解凍も可能。
※保存期間:1カ月程度
※保存期間:1カ月程度
結論
手に入れた時に茹でて冷蔵または冷凍しておく手間を厭わなければ、いつでもつるむらさきの栄養を摂取できることがわかったと思う。青菜を洗って茹でるのは面倒だが、たった1回の作業を行うだけでその後が楽になるので上手に保存しよう。