1. 水出しの美味しさに迫る

持ち味はクリアな味わい
自宅で楽しむ紅茶やコーヒーは、大きく分けて2つの淹れ方が存在する。ひとつはお湯で淹れる方法。もうひとつが水出しと呼ばれる方法だ。一般的に水出しは、濁りが少なく、すっきりクリアな味に仕上がると言われている。さらに、お湯で入れるより時間がかかるものの、失敗が少ないのも良いところ。
低温抽出の利点
お湯で淹れる方法と違い、水出しの場合、水に茶葉やコーヒー豆を入れるだけなので、熱による化学変化が起こらない。すなわち酸化しない。これがすっきりとまろやかな味わいを生み出す理由だと言われている。作るのに特別な器具は必要ないが、不織布でできたお茶パックがあると便利。近頃では、水出し専用の器具も多く販売されているので、お好みのものがあれば購入してみよう。
水出しだけに水にこだわる
水出しの場合、こだわりたいのは水。水道の水をつかう場合は、カルキを抜くとぐっと美味しさが際立つ。浄水器を活用しても良いし、半日ほど置いた水を使っても良い。飲んで美味しい水を使うことで、さらなる美味しさへと進化する。ミネラルウォーターを使う場合は、軟水を選ぶのが正解。ここはきっちりとこだわろう。
2. 水出しアイスティーの作り方

茶葉と水の比率
もっとも重要なことは、茶葉と水の比率。黄金比は、水1Lに対してティースプーン山盛り4杯ほど。これを容器に入れて、冷蔵庫で
一晩。あとは、茶葉を濾せば出来上がり。お茶パックなどに、茶葉を入れると後片付けも楽チン。専用の容器であれば、茶葉を入れるところがあるので、そこに入れればOK。
一晩。あとは、茶葉を濾せば出来上がり。お茶パックなどに、茶葉を入れると後片付けも楽チン。専用の容器であれば、茶葉を入れるところがあるので、そこに入れればOK。
水出し向きの茶葉
ちなみに、水出しアイスティーは、茶葉の味わいがよりクリアに出る。必ず、美味しく新鮮な茶葉を使うことをおすすめしたい。水出しの特徴はクリアな味わいで、茶葉もストレートで飲んでも美味しいもの、すっきりとした味わいのものをセレクトするといい。よく知られるもののなかでは、ダージリンがおすすめ。これからの季節であれば、香りのいいフレーバーティーも向いている。
3. 水出しコーヒーの作り方

コーヒー豆と水の比率
コーヒーの場合、実は水出しといっても2種類の方法がある。ひとつがウォータードリップといって、専用のサーバーが必要なもの。もうひとつが、水出しアイスティー同様、コーヒー豆を水に浸して抽出するタイプ。今回は、より手軽な後者をご紹介していこう。
豆と水の比率は、水1Lに対して、80gほど。中挽きで作るといいだろう。こちらも水出しアイスティー同様、冷蔵庫で一晩置けばOK。お茶パックを使うと後片付けなどが、格段に楽になる。
豆と水の比率は、水1Lに対して、80gほど。中挽きで作るといいだろう。こちらも水出しアイスティー同様、冷蔵庫で一晩置けばOK。お茶パックを使うと後片付けなどが、格段に楽になる。
水出し向きのコーヒー豆
水出しに向いているのは、深入りと呼ばれるタイプの豆。というのも酸味が特徴の浅煎りタイプで作ると青臭さが残ったり、ぼやけた味わいになったりしがちなのだ。アイスコーヒー専用のものは、ほとんどが深煎りタイプ。専用豆を使えば安心だが、なければ、深煎りのイタリアンロースト、フレンチローストと呼ばれるものをオススメする。モカやマンデリンなども◎。
軽めの味わいを楽しむ
水出しのコーヒーは、いわゆるお湯で抽出したアイスコーヒーよりかなり薄めで軽い印象。濃くて苦味のあるコーヒーをイメージして、水出しアイスコーヒーを飲むとその違いに驚いてしまうかもしれない。どちらかというとお茶のような感覚で楽しむものと捉えると良い。
結論
時間はかかるものの、簡単&失敗なくできる水出しアイスティーとコーヒー。前の晩作って置けば、朝に飲めるのも嬉しい。冷蔵庫に常備しておくと家族にも喜ばれるはず。