【管理栄養士監修】マカロンのカロリーと糖質｜栄養図鑑

マカロンの主な材料は、卵白、粉糖、グラニュー糖、アーモンドプードルの4種類。中に入れるクリームによっては、チョコレートやホイップクリームなども必要となる。
それぞれの材料の100gあたりのカロリーを見てみると、卵白：47kcal、粉糖：386kcal、グラニュー糖：387kcal、アーモンドプードル：550kcal、チョコレート：558kcal、ホイップクリーム（乳脂肪）：430kcal。一見恐ろしくカロリーが高そうに見えるが、マカロンを作る際にはこれらすべての材料を100gも使うことはまずない。あるレシピでマカロン1個あたりのカロリーを計算すると約55kcalであった。そう考えると、少しつまむ程度であればさほどカロリーを気にする必要はないだろう。
ただしマカロンは軽い口当たりでつまみやすく、気づけば2個3個と口に運んでしまうことも多いもの。量を食べてしまうと当然ながらカロリーも高くなっていくので、食べすぎには要注意だ。

マカロンは中のクリームを除けば卵白と粉糖がほとんどを占めるお菓子なため、それほど栄養価が高いようには思えない。粉糖はほぼ炭水化物のみで構成されているし、卵にしてもどちらかというと卵黄の栄養価が高いといわれている。ただし、卵白に栄養がないわけではない。100gあたりのタンパク質は卵黄のほうが多いものの良質であることには変わりなく、また低カロリーなことから健康には効果的だといえるだろう。また、カリウムやビタミンB2も豊富に含まれているため、代謝を高める効果も期待できる。

マカロンに使う材料それぞれの100g中の糖質量は、卵白：0.4g、粉糖：99.7g、グラニュー糖：100g、アーモンドプードル：10g、チョコレート：51.9g、ホイップクリーム：12.9gとなっている。カロリー同様、100gあたりの数値を見ると非常に高いといえるだろう。しかし、カロリーのときと同じレシピで計算すると、マカロン1個あたりの糖質は約9.2gとなる。
砂糖類やチョコレートなどを使うため、糖質も多そうに思えるマカロンだが、こうして実際のレシピで1個分を計算するとそれほど高くないことがわかる。これは糖質についても、カロリーと同じ結果になったといえるだろう。もちろん、食べすぎに注意しなければいけないのも変わらない。

マカロンは1個あたりのカロリーや糖質が比較的少ないお菓子だが、カロリーや糖質が気になる人にとっては安心して食べられるというほどではない。よりカロリーオフする食べ方を知りたいという人もいるだろう。
マカロンをカロリーオフする食べ方としては、クリームを挟まないのが一番手っ取り早いだろう。上述したレシピ（20個分）では、クリームのためにチョコレートとホイップクリームを50gずつ使っている。この2つのカロリーの合計は494kcalで、1個分だと24.7kcal。マカロン1個のカロリーが約55kcalなので、実に半分近いカロリーをクリームが占めていることになる。そのため、クリームを使わないだけでもカロリーは大きく抑えられるのだ。
また、グラニュー糖の代わりにカロリーを抑えた砂糖を使うのもカロリーオフする食べ方のひとつだ。カロリーオフ商品にはさまざまなものがあり、砂糖もラインナップされている。これを使うことで、カロリーをある程度抑えることができるだろう。

マカロンは、1個あたりで考えた場合、カロリーや糖質が比較的高くない。しかし、油断して食べすぎてしまうと結局、摂取カロリーが高くなってしまうので、食べる量には十分に注意が必要だ。また、特にカロリーが気になるようであれば、自分で作ってカロリーや糖質をコントロールしよう。ぜひオリジナルマカロン作りに挑戦してみてほしいものだ。