マコロンとは？「マカロン」に似ているピーナッツの和菓子を紹介！

マコロン（まころん）とは日本で誕生した、落花生（ピーナッツ）・小麦粉・乳・卵などを使った焼き菓子のこと。名前の通りコロンとした一口サイズの和菓子であり、パクリと一口食べると口の中いっぱいにピーナッツの豊かな香りと甘みが広がる。また、市販品にはバリエーションも豊富で、ゴマ味・黒糖味・チョコレート味・ココナッツ味・バターピーナッツ味などを楽しむこともできる。

マコロンと似た名前のお菓子に「マカロン」がある。マカロンはフランスを代表する焼き菓子の一種であり、原材料にはアーモンド・砂糖・卵白などが使われている。また、直径3～4cm程度の円盤状のものを2枚重ねて作る。このようにマコロンとマカロンは材料や形状などが異なる。ただし、マコロンは「マコロン」を参考に作られたため、2つのお菓子の名前が似ているという背景がある。

マコロンは家で作ることも可能だ。必要な材料は、粉末ピーナッツ（落花生でも可）・薄力粉・砂糖・重曹・マーガリン・卵などである。また、お好みで抹茶・きな粉・ゴマ・ココナッツパウダーなどを混ぜてもよい。これらを用意したら、以下の手順で「自家製マコロン」を作ってみよう。

1.落花生をミキサーにかけて粉末にする
2.落花生・薄力粉・砂糖・重曹を混ぜ合わせる
3.（2）にマーガリンを加えて手で混ぜ合わせる
4.（3）に溶き卵を加えてヘラでサクサクと混ぜる
5.（4）生地を一口大（2cm程度）の球体に丸める
6.クッキングシートを敷いた天板に生地を並べる
7.120～130℃に予熱しておいたオーブンで焼く
8.焼き終えたら取り出し、粗熱を取ったら完成

・（4）の段階では練らないようにする
・天板に並べるときは十分間隔を開ける
・低温でじっくりと焼くと美味しく仕上がる
・抹茶やきな粉などで味付けするのもおすすめ

マコロンは家で作ることも可能だが、老舗のお菓子メーカーからも販売されている。ここではそんな市販で人気のマコロンをいくつか紹介する。ぜひ気になるマコロンをチェックしてみよう。

「元祖 本田マコロン」は、愛知県名古屋市にあるマコロン製菓が製造・販売しているマコロンのこと。マコロン製菓はマコロンの生みの親といわれており、現在はプレーン味・ココナッツ味・ナッツ味・ゴマ味・ゆず入りなどを販売。また、卵とマーガリンを4倍に増量した「職人気質」なども用意している。公式サイトからオンラインで購入することも可能だ。

「仙臺まころん」は、宮城県仙台市にある伊藤食品工業所が製造・販売しているマコロンのこと。仙台市で育まれたマコロンであり、現在も職人による伝統的な製法で作っているという。また、フレーバーにはゴマ味・黒糖味・チョコ味を用意しており、プレーン味には大粒・小粒をそれぞれ用意している。こちらはオンラインショップやFAXなどから注文することが可能だ。

ここまで、マコロンについて詳しく解説してきた。しかし「マコロンはいつ頃誕生したのか」や「マコロンを美味しく食べるにはどうしたらいいか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、マコロンに関するよくある質問・疑問に回答する。

諸説あるようだが、一般的には1924年に創業した愛知県名古屋市の「マコロン製菓」がマコロンの元祖とされている。当時の社長が、高級菓子だったマカロンを日本でも作りたいと考え、戦前でも入手しやすかったピーナッツ（落花生）を使って作り始めたという。その後、マコロンは東海地方を中心に食べられるようになった。

マコロンの特徴は、その食べやすいサイズと口の中いっぱいに広がるピーナッツの風味である。そのため、苦味のあるコーヒーなどと一緒に食べると美味しいとされている。また、ワインやウイスキーといったお酒との相性もよいそうだ。「一度食べると病みつきになるお菓子」として人気がある。

マコロンは、1920年代に日本で誕生した落花生を使った焼き菓子のことであった。そんなマコロンはさまざまなお菓子メーカーから販売されており、いろいろなフレーバーも楽しめるようになっている。近くのスーパーなどに売っていなくても、メーカーのオンラインショップやECモールなどから購入することも可能だ。もし興味があったら、ネットでマコロンを探してみよう。