1. おからパウダーとは?

おからパウダーとは、豆腐や豆乳を作る際に出る絞りかす(おから)をパウダー状にした食品のことである。たんぱく質をはじめとする大豆由来の栄養成分が豊富で、大豆の風味なども楽しめることなどが特徴だ。また、おからパウダーは市販品でも売られているが、生おからを使って自家製おからパウダーを作ることも可能である。おからパウダーの作り方は以下のページを参考にしてみよう。
2. お好み焼きにおからパウダーを使うメリット

本来、お好み焼きに使う粉物は「小麦粉(薄力粉)」である。しかし、おからパウダーには小麦粉よりもいくつか栄養面で優れている点がある。そこで文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」を参考にしながら(※1)、お好み焼きにおからパウダーを使うメリットを紹介する。
メリット1.たんぱく質や食物繊維を多く摂れる
薄力粉にもたんぱく質や食物繊維などの栄養素が含まれているが、これらの含有量はおからパウダーのほうが多い。実際100gあたりの数値を比べてみると、薄力粉(1等)のたんぱく質量は8.3g、食物繊維量は2.5g。一方、おからパウダー(おから/乾燥)のたんぱく質量は23.1g、食物繊維量は43.6gとなっている。このようにおからパウダーのほうがたんぱく質量や食物繊維量は多くなっている。
メリット2.糖質やカロリーを抑えられる
おからパウダーはたんぱく質や食物繊維などが豊富である一方で、糖質量は少ないのが特徴である。100gあたりの数値を比べると、薄力粉は73.3g、おからパウダーは8.7gとなっている。そのため、おからパウダーのほうが低糖質といえる。また、カロリーは薄力粉が349kcal、おからパウダーが333kcalである。このようにおからパウダーは小麦粉よりもヘルシーな食品となっている。
3. おからパウダーを使ったお好み焼きの作り方

おからパウダーを使ってお好み焼きを作る場合でも、基本的な材料は通常のお好み焼きと同じとなっている。卵・キャベツ・豚バラ肉などの具材と、顆粒だし・ソース・マヨネーズ・青のり・鰹節などの調味料を用意したら、以下の手順でお好み焼きを作るようにしよう。
おからパウダーのお好み焼きの作り方
- キャベツは千切りにして、豚バラ肉は5cm幅に切っておく
- ボウルにおからパウダー・卵・水・顆粒だしを入れて混ぜる
- (2)の生地が滑らかになったらキャベツを加えておく
- サラダ油を引いたフライパンに(3)を流し込み豚肉を乗せる
- 片面が焼けたら裏返して、両面をしっかりと焼いたら完成
※ソースやマヨネーズなどをトッピングして食べよう
4. おからパウダーで作る際のポイント

お好み焼きにおからパウダーを使うと、パサパサ感があったり、固まりにくかったりするなどの欠点もある。そこでこれらの欠点を上手に解消するためのポイントについても確認しておこう。
ポイント1.パサパサしてしまう場合
おからパウダーでお好み焼きを作る際にパサパサしてしまう場合は、おからパウダーの使い過ぎが原因である可能性が高い。この問題を解消するためには、つなぎとして卵や長芋を使ったり、フタをして蒸し焼きにしたりするとよい。これによりしっとりとした食感のお好み焼きが完成する。
ポイント2.固まりにくい場合
おからパウダーを使ったお好み焼きが固まりにくい場合は、おからパウダーが少ない(=水が多すぎる)、つなぎが足りていないなどの原因が考えられる。そのため、生地の材料の分量を変えてみるのがおすすめだ。また、食材が足りない場合には薄めに焼いてみるのもよいだろう。
結論
お好み焼きにおからパウダーを使うことで、小麦粉を使う場合よりも高たんぱくでヘルシーに仕上げることができる。作り方も小麦粉の代わりにおからパウダーを使うだけである。ただし、生地の分量などによってはパサパサしたり、固まりにくかったりするため前述のポイントを意識してみよう。
【参考文献】
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/
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