サムゲタンは自宅でも作れる？丸鶏を使わない作り方もチェック！

寒い日に食べたくなるという人も多いサムゲタン。しかしさまざまな食材を詰め込んだサムゲタンは、夏バテや疲れた身体にも効果のあるメニューなのだ。丸鶏を用意すれば、自宅で店のような本格的なサムゲタンを作ることができる。

サムゲタンには欠かせない丸鶏。丸鶏は事前に頭と足の先を切り落として、内臓をキレイに洗っておこう。中に入れる食材として用意したいのが、もち米、朝鮮人参、干しなつめ、生姜、栗、にんにく、ねぎ、塩、黒胡椒だ。栗が手に入らない場合は入れなくても大丈夫だ。

まずは、丸鶏の中に入れる具材を用意する。もち米は事前に水に浸して水気をきっておく。朝鮮人参は縦半分に切り、生姜は皮をむき薄切りにしておく。丸鶏の中をよく洗い水気をきったら、首のあたりの左右の皮を寄せて針を通したタコ糸で穴をとじる。丸鶏の尾の穴から具材を詰めていき、最後に針を通したタコ糸を使って穴を縫い合わせる。左右の足を寄せてタコ糸で結ぶ。あとは、鍋に丸鶏を入れて水を注ぎ、朝鮮人参、干しなつめや生姜を加えてコトコトとアクを取りながら煮込んでいく。

丸鶏が柔らかくなったら食べごろだ。タコ糸を取って器に盛り付けたら食べやすい大きさに取り分けて味わう。好みでねぎや塩、黒胡椒と一緒に味わおう。

丸鶏にもち米を詰める際は、もち米が膨らむのを加味して余裕をもった量を入れる。煮込んでいる間にアクを丁寧に取っておくと美味しいスープに仕上がる。さらに丸鶏がつねに水面から出ないように煮込んでいくと、パサパサした食感にならずしっとりとして美味しいサムゲタンが完成する。最大のポイントは、とにかくじっくりと時間をかけて煮込むことだ。

丸鶏がなかなか手に入らない場合や、より手軽に短時間で美味しいサムゲタンを作りたい場合は、むね肉や手羽元を活用してみるのもおすすめだ。

むね肉を使ったサムゲタンでは、もち米ではなく米を使用する。米を研いだら研ぎ汁も捨てずにとっておこう。むね肉を食べやすくそぎ切りにしたら、柔らかくなるようにフォークなどを使って穴を開けておき、砂糖をもみ込んでおこう。鍋にむね肉と米の研ぎ汁、酒、すりおろしにんにくと生姜、長ねぎを入れて煮立たせる。煮立ったらアクを取り、米を入れてふたをして弱火で煮込み、塩こしょう、ごま油で味を調えたら完成だ。

手羽元を使ったサムゲタンは、手羽元の骨に沿って切り込みを入れておくと味がしみ込みやすい。鍋に手羽元と斜め切りした長ねぎ、薄切りした生姜、包丁でつぶしたにんにくと水を入れて煮立たせる。そこにもち米と酒、塩を加えてふたをして弱火で煮込み、最後にごま油と塩こしょうで味を調えたら完成だ。

サムゲタンを作る際に気になるのが煮込み時間だ。その時間を短縮するために炊飯器や圧力鍋を使うのもおすすめだ。

炊飯器を使ってサムゲタンを作る場合は、材料を炊飯器の釜にセットしてスイッチを入れるだけなので、目を離しておけるのも嬉しい。サムゲタンの材料に米と餅を一緒に入れると餅が溶けてとろみが付き、もち米のような味わいが楽しめる。

圧力鍋を使ったサムゲタンも普通のサムゲタンと作り方は同じだ。鍋を圧力鍋に変えることで、短時間でもしっかりと鶏に火が入りホロホロの食感が楽しめる。

サムゲタンを作る際は、時間をかけて本格的な丸鶏を使って作るのもいいが、比較的手に入りやすいむね肉や手羽元をうまく活用して手軽にサムゲタンを楽しんでみるのもおすすめだ。さらに気になる煮込み時間も炊飯器や圧力鍋を賢く使うことで、短時間でも鶏肉がホロホロの食感になり、美味しい絶品のサムゲタンを作ることができる。