1. 風邪対策に!お家で簡単かりんのはちみつ漬けの作り方

のど飴の原料のひとつにもなるかりんと、古来薬用として珍重されてきたはちみつを組み合わせれば、風邪をひかずに冬を乗り切れるかもしれない。そのような実用性だけではなく、甘酸っぱい美味もかりんのはちみつ漬けの魅力である。その作り方を紹介する。
かりんの下準備
かりんが手に入ったら、はちみつ漬けにするための下準備を始めよう。まず、よく水洗いをし、水気はしっかりと拭き取ることが大事である。はちみつ漬けにするためには、かりんは1cm前後の厚さに切る。瓶の大きさに合わせて、いちょう切りにしておくと便利である。
かりんの種も活用する
かりんのはちみつ漬けを作るときには、種もよい働きをするとされている。そのため、種も捨てずに瓶に入れる人が多い。種が瓶の中でバラバラになるのが嫌な人は、お茶用のパックなどに種だけまとめて入れると便利である。
瓶にかりんとはちみつを投入
消毒した瓶に切ったかりんを入れて、上からはちみつを注いでいこう。ひたひたになるくらいまで入れたら、ふたをして軽くゆすってから冷蔵庫で保管し、およそ1ケ月でかりんのはちみつ漬けが完成する。かりんの成分がしっかりとはちみつに移行させたいのならば、2~3ケ月ほど置くとよいだろう。
2. かりんのはちみつ漬けを作る際の注意点は?

レシピというのもおこがましいほど簡単にできるかりんのはちみつ漬けであるが、いくつかのコツがあるので紹介したい。かりんのはちみつ漬けは、カビが生えやすいというデメリットもあるので、上手に保存するための工夫を学ぼう。
水気と果実の傷みには要注意
かりんのはちみつ漬けをカビさせないためには、まず作る段階でかりんや瓶の水気をしっかりと除去しておく用心が必要である。また、果実自体に傷みがあっても後々の仕上がりに響くことを覚えておこう。
瓶の消毒は必須
はちみつ漬けやジャムを作る際には、保存するための容器の消毒は必須である。ふたも瓶も、鍋に入れて熱湯で消毒し、清潔なふきんやキッチンペーパーで乾かすのが基本である。また、除菌スプレーを使用する方法もある。
1日1回は瓶を軽くふる
かりんのはちみつ漬けは、かりんの実がはちみつにしっかりと使っている必要がある。そのため、1日1回は中身をチェックして軽くふってみることをおすすめする。こうして攪拌することで、発酵防止にもなる。
必要に応じてはちみつを足す
かりんのはちみつ漬けを作るときの理想は、かりんとはちみつの割合が1:2であることだという。ここまで正確ではなくても、かりんがどっぷりとはちみつに使っていることが肝心であるため、瓶をよく中止して必要に応じてはちみつを足すとよいだろう。これもまた、発酵防止の一助となる。
基本は冷蔵保存
かりんのはちみつ漬けは、ときに発酵して瓶のふたが吹き飛ぶという現象も起こりうる。これを防止するために、冷蔵保存が基本である。冷蔵でも毎日チェックをして、軽くふって攪拌しよう。必要に応じて発酵予防のためのリンゴ酢を加えるという手もある。
3. かりんのはちみつ漬けの実は食べられる?

こうしてできあがったかりんのはちみつ漬けであるが、主役ははちみつである。かりんの香り高いはちみつを、ドリンクやお菓子作りに使用するのである。それでは、中に入っているかりんの果実はどのようにしたらよいのだろうか。
かりんの実は固い!
はちみつ漬けにしたかりんは、いかにも美味しそうに見える。しかし、かりんは繊維質や渋味が強く生食には向かない果物なのである。そのため、はちみつ漬けにしたかりんもそのままでは食することができない。また、はちみつ漬けを作り際にも、2ケ月ほどはちみつに漬けたかりんは取り出せば、発酵や腐敗を防ぐことができる。かりんの種類によっては、この取り出した実を30分ほど煮込むとしっとりとした味わいになる。かりんのタイプによっては繊維が固く、煮込んでも柔らかくならないこともあるため注意が必要である。
結論
実が大きく美しい黄色をしたかりんは、風邪や咳などの症状に効果があるといわれてのど飴などの原料にもなってきた。自宅ではちみつ漬けを作れば、甘く美味しいホットドリンクで楽しむことができる。かりんのはちみつ漬けを作るときのいくつかの注意事項を会得すれば、家族で風邪予防に努めることができるだろう。かりんの香り高いはちみつ、ぜひ愛用してみてほしい。
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