1. 海ぶどうの味わいと食感は?

海ぶどうは、グリーンキャビアやクビレズタとも呼ばれる海藻だ。見た目からはどんな味なのか想像しにくいが、口に入れると海藻特有の風味とほかの海藻にはない独特な食感を楽しむことができる。海ぶどうの味や食感の特徴について、詳しく見ていこう。
その1.ほんのりと磯の味がする
海ぶどうの味は非常に淡泊で、ほんのり磯の風味が感じられる程度である。粒を噛むと風味がやや強く感じられるが、クセがあるわけではなくあっさりとしている。また、海水の塩分を含んでいるが、水気が多いためそのまま食べると塩辛さはほとんど感じられない。商品によっては塩気の強いものもあるが、塩抜きをせずに食べられることが多い。
その2.プチプチした食感が楽しめる
淡泊な味の海ぶどうが沖縄料理の定番食材として人気を集める理由は、食感のよさである。
海ぶどうを口に入れると、プチプチと弾けるような食感が感じられる。この食感がほかの食材にはない海ぶどうの個性であり魅力なのだ。味よりも食感を楽しむのが、海ぶどうの美味しい食べ方なのである。
海ぶどうを口に入れると、プチプチと弾けるような食感が感じられる。この食感がほかの食材にはない海ぶどうの個性であり魅力なのだ。味よりも食感を楽しむのが、海ぶどうの美味しい食べ方なのである。
2. 海ぶどうの基本的な食べ方

プチプチとした食感が魅力の海ぶどうは、生のままで食べる食品である。また味がほとんどないため、三杯酢などのタレをつけたほうが美味しい。海ぶどうの基本の食べ方を紹介していく。
海ぶどうの下処理のやり方
1.水でサッと洗う
汚れや塩気を落とすために、水洗いしザルに上げる。手早く洗うのがポイントだ。
2.氷水に10秒ほどつける
洗った海ぶどうを、10秒ほど氷水につけると粒がパリッとして食感がよくなる。
基本的には水洗いのみでも十分だが、氷水につけることでより美味しくなる。また、塩抜きは不要だが、塩気が強く感じる場合は水を張ったボウルに海ぶどうを1分ほどつけるとよい。
海ぶどうに使う三杯酢の作り方
三杯酢とは、酢、醤油、みりんを合わせて作られたタレのことだ。作り方は非常に簡単である。
- みりんを加熱し、アルコール分をとばしておく。
- 酢、醤油、みりんを1:1:1の割合で混ぜ合わせる。
基本的にはすべての調味料を同量ずつ混ぜ合わせるが、割合は好みで調整してもよい。また、みりんの代わりに砂糖を使う場合は、みりんの1/3ほどの量にしよう。
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海ぶどうの美味しい食べ方
三杯酢のほかにも、ポン酢やわさび醤油につけて食べても美味しい。マヨネーズとポン酢を合わせたタレもよく合う。また、サラダにトッピングしてドレッシングで食べてもよいだろう。丼の具材にする食べ方もある。海ぶどうのみで食べてもよいが、マグロなどの生魚との相性もよいため、海鮮丼や海鮮サラダに入れて食べると絶品だ。
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3. 海ぶどうのNGな下処理・食べ方

海ぶどうは簡単な下処理で食べられるが、扱い方には注意が必要である。とくに次のようなNG行為は、海ぶどうの魅力であるプチプチ食感を損なうことになるため厳禁だ。
NG1.水に浸しっぱなし
海ぶどうを水に浸したままにすると、粒がしぼんで食感が悪くなってしまう。そのため、下処理では水でサッと洗うだけに留めておくことが重要だ。氷水につける際も10秒程度、塩抜きをする場合も水につけるのは1分程度に留め、浸しっぱなしは避けよう。
NG2.調味料に浸しっぱなし
水だけでなく、タレやドレッシングなどの調味料に浸しっぱなしにするのも、しぼむ原因となるNG行為だ。味付けは食べる直前に行うのが原則である。タレなどは海ぶどうに直接かけるのではなく、別添えにしてつけながら食べよう。最後までプチプチした食感を楽しめるだろう。
4. 海ぶどうの味をキープする保存方法

海ぶどうは海中に生息する海藻のため、低温が苦手である。15~28℃が適温とされているため、冷蔵庫に入れるのは厳禁だ。海ぶどうを冷蔵庫に入れると、低温により粒がしぼんでしまう。購入した海ぶどうは、常温で保存するのが鉄則と覚えておこう。また、食べきれない場合は冷凍保存も可能である。海ぶどうの常温保存、冷凍保存の方法を紹介する。
海ぶどうの常温保存のやり方
キッチンペーパーで海ぶどうを挟み、ふた付きの容器に入れて密閉する。そのまま直射日光の当たらない場所で保管しよう。30℃以上や15℃以下になるような季節は、冷暖房を使用し温度調節を行う必要がある。常温保存する場合は、なるべく早く食べきろう。
海ぶどうの冷凍保存のやり方
水を張った容器のなかに海ぶどうを漬け込み、容器ごと冷凍庫に入れる。解凍したいときは、氷漬けのまま水のなかに入れて氷水解凍すれば、そのまま食べられる。ちなみに海ぶどうを冷凍すると粒の食感は損なわれないが、茎は柔らかくなってしまう。
結論
海ぶどうは味よりも粒の食感を楽しむ食品のため、その食感を守るのが美味しい食べ方のポイントだ。水に浸しっぱなしにしないこと、常温保存することが鉄則である。三杯酢やポン酢、わさび醤油など好みのタレを別添えにし、つけながら食べれば最後まで食感をキープできる。海ぶどうをサラダや丼の具にする場合も、ドレッシングやタレをかけるのは食べる直前にしよう。