1. プラントベースとは

プラントベース食品とは、植物由来の原材料で作られている食品のこと。肉や乳製品の代替品である場合も多い。プラントベース食品の一部には、原材料の中に、乳製品、卵、添加物、鉱物などが含まれる場合もあるが、肉類および魚介類と、それらのエキスが含まれることは一切ない。そして、このプラントベース食品を積極的に取り入れる食事法が、プラントベースになる。
プラントベースは、ヴィーガンと呼ばれる、動物性の原料が含まれている食品を一切摂らないという厳格な決まりがある食事法と異なり、「こうでなければならない」という厳格なルールがない。
ヴィーガンの場合は、動物愛護、宗教、環境保護など、個人の思想や精神面がフォーカスされることが多い。これに対して、プラントベースの場合は、個人の健康や環境保護にフォーカスされることが多く、それぞれの生活スタイルに合わせて自由に取り入れることのできる点が魅力となっている。
withコロナの時代に突入したいま、以前にも増して、健康を意識するようになった人が増えたこともあり、世界レベルでプラントベース食品の需要が高まっているようだ。
2. プラントベース食品の現在のトレンド

プラントベース食品の現在のトレンドは、やはり、プラントベースミートになるだろう。
プラントベースミートとは、肉の代替品、植物肉などとも呼ばれ、植物性由来の原料で、肉のような味や食感などを再現したものだ。とくに、コロナ禍の影響により肉不足に陥ったアメリカでは、肉の代わりとして使用できるプラントベースミートの需要が急激に高まることになったようだ。
現在提供されているプラントベースミートは、人工知能などの最先端の技術によって、肉の風味や食感に限りなく近づいている。しかも、本物の肉に比べて、低脂肪、低カロリーな点も魅力となっている。さらに、動物愛護や環境保護の観点から魅力を感じている人も多いようだ。
日本でも挽き肉の代わりに、大豆由来のプラントベースミートを使って作ったハンバーガーや、プラントベースミートを使用したキーマカレーやストロガノフなどのレトルト食品が販売されている。
3. プラントベース食品のメリットとデメリット

最後に、プラントベース食品のメリットやデメリットを紹介しよう。まずはメリットから。
肥満を予防できる
プラントベース食品は、低脂肪で低カロリーのものも多く、減量目的で実践する人も多いようだ。また、生活習慣病の予防に役立つといわれることもある。
環境保護になる
肉類などの動物性食品は、家畜を育てるのに、多くの土地や天然資源を必要とする。また、地球温暖化の要因の1つといわれているメタンガス排出のうち37%は家畜に起因すると考えられている。植物性由来の原料で作られるプラントベース食品は、そのようなことがはるかに少ない。
無理のないペースで続けることができる
先ほども少し述べたように、プラントベースには厳格なルールがなく、自由度が高いため、それぞれの目的で誰でも気軽に始めることができる。そのため、週に1回は、動物性食品を食べるなど、自分でルールを決め、無理のないペースで続けることができる。
メリットばかりと思われがちなプラントベース食品だが、デメリットも存在する。続いて、プラントベース食品によるデメリットを紹介しよう。
お腹がはる
プラントベース食品は、植物由来のため、必然的に食物繊維の摂取量が増える。それゆえ、人によっては、お腹のはり感じることもあるようだ。
ビタミンB12不足になる
ビタミンB12は主に動物性食品に含まれているため、プラントベース食品だけを摂取した場合、ビタミンB12不足に陥る心配がある。サプリメントやビタミンB12が強化された食品を摂ることでカバーできる。
結論
プラントベース食品については、おわかりいただけただろうか?大手の外食チェーンやスーパー、コンビニなど、日本でもプラントベース食品を取り扱う店が増えてきているようだ。興味のある人は、一度実際に、試食されてはいかがだろう。
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