1. キャベツの特徴

キャベツは地中海沿岸原産のアブラナ科の野菜で、世界で最も人気のある葉菜だともいわれている。日本においても2018年の出荷量はじゃがいも(ばれいしょ)に次ぐ第2位で、家庭での消費量も多い。
全国各地で栽培されているため一年中販売されているが、キャベツの品種は大きく春系と冬系に分けられる。
全国各地で栽培されているため一年中販売されているが、キャベツの品種は大きく春系と冬系に分けられる。
春系キャベツ
みずみずしく柔らかい葉質が特徴のキャベツで、品種としては、「春系305号」「金系201」などがある。一般的には「春キャベツ」として親しまれ、近年では冬系のものよりも重宝されている。
冬系キャベツ
「冬くぐり」「冬のぼり」などが代表的な品種。ややかためで加熱しても煮崩れしにくいのが特徴だ。カットしても特有のシャキシャキ感がしっかりと残るため、カット野菜などの加工品への需要がとくに高い。
2. キャベツの切り方

さまざまな料理に使うことのできるキャベツはその切り方もさまざまである。調理方法によってうまく切り分けよう。
葉を一枚使う方法
ロールキャベツなどにする場合は、なるべく大きな葉を1枚ずつはがす必要がある。葉がみっちりと詰まっているものは、はがす際にちぎれてしまうこともあるので注意が必要だ。まず、芯の周りに切り込みを入れ、親指を隙間に入れながら少しずつはがしていく。隙間に流水をあてながらはがすと、比較的簡単にはがれる。
ざく切り
炒め物やポトフなどに使用する際はざく切りにするのがよい。やや大きめに切ることで、キャベツのシャキシャキ感を残すことができる。1cm角程度にすると食べやすく、歯ごたえも残るのでおすすめだ。
せん切り
生のままサラダにして食べる場合などはせん切りにするとよいだろう。シャキシャキ感をしっかりと残したい場合はやや太めに、ふんわりと盛りたい場合はスライサーやピーラーなどを使ってごく細切りにするとよい。
包丁で切る場合は一気に切ろうとせず、分けてから切るのがポイントである。高さがあると切りにくいため、切りやすい高さに分けて少量ずつ切るとよい。
包丁で切る場合は一気に切ろうとせず、分けてから切るのがポイントである。高さがあると切りにくいため、切りやすい高さに分けて少量ずつ切るとよい。
みじん切り
お好み焼きや餃子に使う際はみじん切りにしよう。細かくしすぎず、あえてやや粗めのみじん切りにすることで、キャベツの食感を残すことができる。1/4や1/6など、使う量に合わせてカットした後、2~3cm幅に切り、さらに方向を変えてみじん切りにしていく。
3. キャベツの美味しい食べ方

春キャベツはサラダや和え物に、冬キャベツは炒め物や煮込み料理に使うとより美味しく食べられる。ここではさまざまなキャベツ料理について紹介しよう。
サラダや付け合せ
葉質がやわらかく、水分をたっぷり含んだ春キャベツはせん切りにしてサラダや付け合せにするのがおすすめだ。生でも甘みたっぷりなのでいくらでも食べられるだろう。同じくせん切りにした人参やコーン、トマトなどを一緒に混ぜたり添えたりすると彩りもよくなる。
和え物
生でも十分美味しいキャベツだが、サッと湯通しして和え物にしても絶品である。とくに春キャベツの場合は過度な味付けは不要で、塩のみや醤油とかつお節だけでも美味しく食べられるのでぜひ試してみてほしい。梅やじゃこ、すりごまとの相性もバツグンである。
炒め物
キャベツのシャキシャキ感を活かすなら炒め物もおすすめだ。定番の野菜炒めや焼きそばもいいが、キャベツをメインとした炒め物にしてもいい。マヨネーズで炒め、半熟気味のスクランブルエッグと合わせると朝食にもぴったりだ。
煮込み料理
キャベツ料理の代表ともいえるのがロールキャベツ。近年は巻かずにドーム型にするタイプもあるので試してみてほしい。煮込むことでキャベツの甘みが増し、より美味しさを感じることができるだろう。ほかにポトフなどもおすすめである。
焼き料理
お好み焼きや餃子には欠かせないキャベツ。大きさを変えるだけで食感がまったく違ったものになるので自分好みの切り方を試してみよう。
4. 糖質制限中の人におすすめなキャベツの食べ方

キャベツ100gあたりに含まれる炭水化物(糖質)量は生、茹でともに3g前後と比較的少ない。また、さまざまな食材と相性のよいキャベツは量増し食材としても使うことができるので、糖質制限中の人にもおすすめである。
食前キャベツでお腹を満たそう
食前またはごはんの半量をキャベツに置き換えることで満足感を満たすことができる。ざく切りなどにした場合、途中で食べるのが辛くなる可能性があるので、比較的食べやすいせん切りにするのがおすすめである。ドレッシングなどを変えることでマンネリ化も防げる。
スープにして量を減らそう
生のキャベツでお腹を満たそうと思うと大量に食べなければならないが、スープなどの汁物にするとカサが減るため、無理なく食べることができる。和風、中華、洋風などさまざまなスープにして楽しもう。
結論
キャベツの食べ方について紹介した。キャベツは万能食材の名に相応しく、実にさまざまな料理に活用することができる。まだ試したことがない調理方法があったらぜひ一度試してみてほしい。いろいろな表情を見せてくれるキャベツだからこそまだ知らない一面があるかもしれない。
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