1. クリームソーダとは

クリームソーダはご存知の通り、メロンソーダにバニラアイスとさくらんぼをのせたドリンクのこと。幼い頃、飲んでみたかったという人も多いかもしれない。若い世代のオリひと読者にとっては、なじみがなく、メロンソーダはファミレスのドリンクバーで飲むドリンクという印象の人も多いかもしれない。実は一昨年あたりから、レトロな喫茶店メニューがじわじわときている。SNSで映えることもブームの要因といえそうだ。
日米のクリームソーダ
日本ではメロンソーダが主流だが、海外のクリームソーダといえば、バニラ味の炭酸飲料を指す場合が多い。日本のクリームソーダに近いものは、ソーダフロートやクリーム&ソーダなるもの。コーラやルートビアにアイスクリームがトッピングされている。ホイップクリームがのっていることもある。ちなみにメロンソーダとは、メロンが入ったドリンクではない。緑色のソーダ水のことで、おそらく色合いからそのような名前で呼ばれるようになったと推測される。
元祖は資生堂パーラー
日本ではじめてクリームソーダを提供したのは、資生堂パーラーだといわれている。資生堂パーラーは、いまでは喫茶店、レストランとして知られるが、当初は薬局内にあるソーダファウンテンだったとされている。ソーダファウンテンとは、ドリンクバーのようなもので、アメリカでは非常にポピュラーな存在だったようだ。その影響を受け、資生堂の創業者が1902年に日本でオープンさせた。そこで販売されたのがソーダ水、そして当時はまだ珍しかったアイスクリームだ。アイスクリームは、製造と販売を行っていた。ソーダ水と自家製アイスクリームを組み合わせた飲み物こそ、クリームソーダのルーツなのだ。
その後、クリームソーダは広がり、戦後は喫茶店の定番メニューとして長く愛されてきた。ちなみにいまでも、資生堂パーラーではクリームソーダを飲むことができる。ソーダはレモンとオレンジ、季節の味から選ぶことができる。
2. クリームソーダがリバイバルした理由

SNS映え
クリームソーダをタグ検索するととにかく多くの写真や情報がアップされていることを感じることができるだろう。定番のレトロなクリームソーダはもちろん、進化バージョンも多く存在する。クリームソーダがリバイバルした大きな要因のひとつは、この映えにある。映えはいまやトレンドの布石とされる存在。クリームソーダの美しいグリーンと白のコントラストは、映えると認定されたのだ。
無印良品のクリームソーダ
クリームソーダが今年になってリバイバルしたもうひとつの理由が、無印良品のメロンソーダで作るクリームソーダが話題になったこと。天然の着色料で作った淡いグリーンのメロンソーダは、瓶入りでそのあたりもレトロで映える感じ。無印良品のカフェCafé&Meal MUJIではメニューにもなっている。なんとも優しい色合いに注目が集まったのだ。
おうち時間
COVID-19が猛威を振るった2020年、多くの人にとって増えたのがおうち時間。そのクリームソーダは、おうち時間にももってこいだったのかもしれない。タグ検索のなかには、家でクリームソーダを楽しんでいる人も多く見受けられる。心踊る気持ちになれるクリームソーダの存在は、おうち時間を楽しいものに変えてくれるスパイスともいえるかもしれない。
3. 最新クリームソーダ事情

色とりどりのクリームソーダ
まず人気を集めているのが色とりどりのクリームソーダ。緑、青、赤、黄色、白、紫など、絵の具のパレットのようなカラーリングが揃っている。選ぶところからワクワク感が止まらない。下北沢の「喫茶ネグラ」や吉祥寺の「ゆりあぺるぺむ」は、中でも人気スポット。クリームソーダ好きなら、ぜひ訪れたい。
大人のクリームソーダ
実は大人にだけ許されるクリームソーダが存在する。なんとベースが酒なのだ。メロンのリキュールやウォッカで作ったオシャレなカクテル風のものから、キンミヤ入りのメロンソーダで作る居酒屋仕様のタイプまで、そのバリエーションも幅広い。
結論
どこか夢のあるドリンク、クリームソーダ。その特有のレトロ感と映えるルックスで、人気は引き続き、継続していきそうだ。自分でも作ることができそうなので、お気に入りのソーダとアイスクリームを購入して、ぜひ自宅でも作ってみてはいかがだろう。休日に盛り上がること請け合いだ。
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