1. 菊芋の下ごしらえ・下処理のやり方

菊芋を調理した経験がない場合は、まず下処理もどこから手を付けてよいかわからない。菊芋を美味しく食べるために、その下処理の方法を見てみよう。
菊芋の下ごしらえのやり方・手順
まず、菊芋は硬く引き締まり、重みがあるものを選ぼう。下処理の方法を簡単に説明する。
- 菊芋を丁寧に水洗いして、たわしなどで汚れをしっかり落とす
- 菊芋そのものが新鮮な場合は、皮は残しても問題ない。調理後の外観が気になる場合は皮をむく
- 表面の硬い部分を除去する
2. 菊芋をメイン料理にする食べ方3選

ヘルシーな食材として知られる菊芋をメイン料理とする方法はあるのだろうか。菊芋は淡白な味わいなだけに、さまざまな味付けや調理法に対応できるのがメリットである。食卓の真ん中においても遜色ないような料理法をいくつか紹介する。
食べ方1.菊芋の素揚げ
菊芋の素揚げを作るための材料は、菊芋、揚げ油、塩だ。菊芋は一口大に切っておく。揚げ油を熱して、菊芋をカリッと揚げる。熱いうちに塩をふりかけたら、完成となる。シンプルだが、菊芋のサクサク感を味わえる調理法である。仕上がりに青のりなどをまぶせば、おやつやつまみにももってこいである。
食べ方2.菊芋のバター炒め
菊芋をバター炒めにする場合は、メインの菊芋のほかに、バター、醤油、塩コショウで仕上げるのが基本である。菊芋は薄切りにしておく。フライパンにバターをひいて、菊芋を炒めて醤油と塩コショウで味を調えたら完成となる。菊芋は味にクセがないので、バター醤油で炒めることでまろやかな仕上がりになるのである。また、ソーセージなどを加えれば、子どもも喜ぶおかずとなる。
食べ方3.菊芋の煮物
菊芋の煮物を作る場合は、出汁、みりん、醤油、ゴマ油で味付けをする。菊芋は一口大に切っておく。菊芋は断面が多いほうが味しみがよくなるので、乱切りで一口大に切るとよいだろう。鍋にゴマ油をひいて菊芋を炒めてから、出汁を加えて煮ていく。沸騰したら、みりんと醤油を入れて、味がなじむまで煮たら完成となる。豚肉や鶏肉などを加えることで、よりボリューミーとなり、メインらしいおかずの体裁となる。
食べ方4.菊芋ハンバーグ
菊芋をすりおろすことで、ハンバーグにも活用できる。あるいはフードプロセッサーで粉砕し、合い挽き肉と合わせてハンバーグにするのである。味付けは、塩コショウであっさりと食べてもヘルシーであるほか、塩麹を活用してもよいだろう。子どもがいる家庭ならば、ハンバーグの王道に従ってケチャップやデミグラスソースでももちろんいける。
4. 菊芋を副菜にする食べ方3選

優しい味わいの菊芋は、副菜として大いに役立ってくれる。翌日の弁当になりそうな副菜から、女性陣にも喜ばれそうなサラダ感覚の食べ方まで応用範囲は広い。そのアイデアを紹介する。
食べ方5.菊芋のきんぴら
菊芋をきんぴらにする場合の作り方を見てみよう。フライパンにゴマ油をひいて千切りにした菊芋を炒めて、和風出汁の素、砂糖、みりん、醤油で味を調える。白ゴマをふりかけたら、完成となる。菊芋は生のままでも食べられる食材なので、シャキシャキ感を残したいという点から炒める時間は短めに済ませてサッと仕上げるとよいだろう。
食べ方6.菊芋の漬物(味噌漬け)
菊芋を漬け物にするという意外な楽しみ方もある。菊芋を好みのサイズにカットして、水にさらしてアク抜きする。味噌とみりん、あるいはにんにくやしょうがなどを合わせ、ペーパータオルなどで水分を拭き取った菊芋を漬け込むのである。完成後は、フリーザーバッグや保存容器などに入れて冷蔵庫で保存する。
食べ方7.菊芋のサラダ
菊芋はサラダで食べることができるため、ドレッシングで味付けをアレンジしたり、その他の野菜や食材を加えてバリエーション豊かに食べることができる。マヨネーズやポン酢を駆使して和風や中華風の味付けができるほか、キャベツやカイワレ大根、ツナなどを加えてボリュームアップすることも可能である。その日の気分や冷蔵庫にある食材と相談して、菊芋のサラダをさまざまな形で味わいたい。
5. 菊芋を汁物にする食べ方3選

食卓には欠かせない汁物に菊芋を使用してみるのもよいだろう。ほぼ毎日口にする味噌汁から、少し変わったところではポタージュのスープまで、菊芋は変幻自在に活躍してくれる。その作り方を紹介する。
食べ方8.菊芋の味噌汁
菊芋を味噌汁に入れる場合はどうするのであろうか。下処理をした菊芋を水でさらしてアク抜きし、そのまま味噌汁の具材として投入するだけである。生でも食べることができる菊芋であるから、それほど加熱する必要はない。また、菊芋をすりおろして味噌汁に入れてもコクが出て美味である。
食べ方9.菊芋のポタージュ
冬期にほっこりと菊芋を味わいたい場合はポタージュがおすすめである。菊芋を玉ねぎとともに炒めたあと、豆乳や調味料とともにミキサーに入れてポタージュにするのである。ココナッツミルクでエキゾチックな味わいにしても洗練された味わいになる。にんにくや出汁も活用し、好みの味を演出してみよう。
食べ方10.菊芋のけんちん汁
しょうが麹を使って菊芋も含めた具だくさんのけんちん汁を作れば、それひとつで栄養価の高い一品となる。菊芋のほかに鶏肉や豆腐、ごぼうをたっぷりと入れて、醤油としょうが麹で汁を作るのである。通常の味噌にしょうがをきかせてもよいだろう。具材もそのときどきで変化させて楽しみたい。
結論
菊芋は食材として普及しているとはいい難いものの、海外でも注目されている健康的な野菜である。また、クセのない味わいのため和洋中いずれの味付けともマッチするという特徴も魅力的である。メインのおかずとしても献立は可能であるほか、副菜ならば翌日の弁当にも使えるだろう。寒い時期ならば、汁物のメニューにも菊芋をぜひ活用してみてほしい。
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