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フェンネルシードってどんなスパイス?気になる効能や使い方とは

フェンネルシードってどんなスパイス?気になる効能や使い方とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2021年7月27日

フェンネルシードというスパイスをご存知だろうか。多くのスパイスが使われるカレーにも使われている。日本人にはまだあまりなじみのないスパイスだが、使い方次第でさまざまな料理をより美味しくしてくれる。そこで本記事では、フェンネルシードの特徴から使い方、効能まで紹介していく。

  

1. フェンネルシードとは?味や特徴をチェック!

フェンネルは、セリ科ウイキョウ属の植物である。そのため、別名ウイキョウとも呼ばれている。主な原産地は地中海沿岸で、ヨーロッパの人が愛した魚のハーブともいわれている。フェンネルの種子であるフェンネルシードは、稲のもみによく似た見た目や、個性的な甘い香りがするのが特徴だ。フェンネルシードの特徴について、もう少し詳しく見ていこう。

フェンネルシードの見た目や味

フェンネルは、1~2mほどの草丈で植物全体が細かく枝分かれし、それぞれに細く黄緑がかった色の葉や花をつける。その種子であるフェンネルシードは、長さ5~8mm、幅2~2.5mmほどの大きさの長楕円形で、灰色がかった黄緑~黄色をしている。種皮に縦筋があることからも、稲もみを思わせる外観だ。独特な香りが大きな特徴だが、種子ならではのプチプチとした食感も楽しめる。種子だけでなくフェンネル全体がもつ強く甘い芳香は、同じくセリ科の植物であるアニスと同じ香り成分によるものである。フェンネルとアニスは香りも見た目も似ているため、間違えられることも少なくない。しかし、アニスシードは長さ4mmほどと比較的大きめで、形状も三日月形をしておりフェンネルシードとは見た目の特徴に違いがある。よく見ないと気付きにくいが、見分ける際の参考にしてほしい。

フェンネルシードとフェンネルの違い

フェンネルは、主に葉の部分はハーブとして、根元の茎が膨らんだ部分はイタリア語でフィノッキオと呼ばれる野菜として、種子はハーブやスパイスとして、3つのパートでそれぞれが違った形で活用をされている珍しい野菜だ。
フェンネルシード(種子)は、ハーブ・スパイスとして広く日本に流通している。魚料理はもちろん、アップルパイやクッキーなどのスイーツの隠し味にも、カレーのスパイスとしても活用できる。中国では漢方薬の材料としても重宝されているそうだ。
一方フェンネルの葉や茎は、まだ市場に出回る数が少ない。葉はその芳香が臭みを消し魚に合うということで、魚料理に使われることが多い。また、根元の部分であるフィノッキオは、刻んでスープにしたり、茹でてサラダにしたり、グリルしたりと、こちらもさまざまな料理に活用できる。

フェンネルシードとクミンは別物?

よくフェンネルシードと同じだと思われることが多いスパイスがクミンだ。クミンはカレーに使われるスパイスのひとつ。エスニックな香りが特徴的で、日本でも有名だ。しかしクミンとフェンネルシードは同じセリ科のスパイスだが別物で、香りや味わいも異なる。

2. フェンネルシードの効果効能

フェンネルは地中海沿岸が原産の植物で、ヨーロッパでは古くから薬草として親しまれてきた。フェンネルシードは古代ギリシア時代からスパイスとして利用されてきており、生の葉や若い茎とともにヨーロッパの人々の生活に根付いている。では、フェンネルシードには具体的にどのような効果があるのだろうか。

フェンネルシードの成分や効果

スパイスにはそれぞれ異なった性能がある。フェンネルシードは、消化をたすける効果があるといわれている。これは、フェンネルシードの香り成分であるアネトールによるはたらきであり、胃腸の調子を整えるだけでなく食欲を促進させるのにも役立つ。また、咳や痰が出るときにも効果的な成分である。そのため、アネトールは胃薬や咳止め、去痰剤にも使用されている成分なのだ。

フェンネルシードは口臭にも効果を発揮

スパイスの本場インドでは、食後にフェンネルシードを噛む習慣がある(※1)。カラフルな砂糖でコーティングされた「スイートフェンネルシード」が、食後の口直しのガムのように親しまれているのだ。日本でもインド料理店で食後に渡されたり、レジ付近に置かれたりしている。ひとつまみほどをそのまま食べるだけで、アネトールの芳香により口臭を抑えることができる。

フェンネルシードの食べる量や摂取の注意点

フェンネルシードの成分は薬剤にも使用されるほど効果が期待できるが、過剰摂取には注意が必要だ。とくに公式な推奨摂取量は定められていないが、漢方薬としてのウイキョウ(茴香)は1日あたり1~3gに留めることとなっている(※2)。
また、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所(※3)の資料によると、妊娠中は使用禁忌とされ、授乳中の摂取にも危険が示唆されている。フェンネルシードの成分には女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用があることが示唆されており、乳がんや子宮がんをはじめとした婦人科系の疾患をもつ人も、摂取を避けることが推奨されている。

3. フェンネルシードの使い方

フェンネルシードは、さまざまな使い方ができるスパイスである。カレーなどのインド料理や中華料理に使われることが多いが、パンやクッキーなどを焼く際の香り付けや、酒の風味付けにも活用されているのだ。フェンネルシードの使い方を詳しく見ていこう。

ミルで砕いてカレースパイスにプラス

フェンネルシードをカレーに入れると、さわやかな風味を楽しめる。そのままホールスパイスとして使用することもできるが、ミルで砕けばさらに香りが引き立つ。粗挽きにしてもよいし、パウダー状にしてもよいだろう。ほかのスパイスと組み合わせて使うため、使用量はバランスを見ることが重要だ。コリアンダー大さじ1、レッドペッパーとターメリック小さじ1/2の場合、フェンネルシードは小さじ1ほどが目安となる。ホールスパイスとして使う場合は香りを出すために先に炒めておくが、細かく砕く場合はほかのパウダースパイスと同時に炒めよう。

お茶・フェンネルシードティーにして飲む

フェンネルシードはハーブティーとしても使うことができる。フェンネルシードには、消化をたすける効果や口臭を消す効果があるので食後のお茶としてもおすすめだ(※1)。フェンネルシードはほのかな甘さや香りが楽しめるので、そのままで楽しんだりはちみつを加えたりして味わうのもよいだろう。

魚料理にもピッタリ

フェンネルシードは、魚料理との相性もバツグンだ。魚のクリーム煮やブイヤベースの隠し味として使用すれば、魚の臭みを取り、より料理を美味しくしてくれる。

お菓子やパンにも使える

マフィンやパウンドケーキ、クッキーなどの焼き菓子やパンの生地に、フェンネルシードを混ぜ込んで焼くと風味よく仕上がる。砕いて混ぜ込んでもよいが、そのままの形状で混ぜ込むと見た目にも食感にも存在感が出て楽しい。使用量は好みで調整しよう。

4. フェンネルシードの購入場所

フェンネルシードは、輸入食品を多く取り扱うカルディでも購入することができる。また、イオンなど一般的なスーパーでも取り扱われている。インターネットの通販サイトでも販売しているので、気になる人はチェックしてみるのもいいだろう。

フェンネルシードの代用方法

フェンネルシードがなかなか手に入らない場合は、ほかのスパイスで代用してみるのがおすすめだ。フェンネルシードはほのかな甘みとさわやかな風味が特徴なので、それらの特徴をもったスパイスを紹介しよう。フェンネルシードの甘みを代用するのなら、アニスシードがおすすめだ。さらに、さわやかな風味はキャラウェイを代用するのがいいだろう。ほかにも同じセリ科のクミンシードを代用するとスパイシーな風味を再現できる。これらのスパイスをいくつか組み合わせ、フェンネルシードの代用として料理に活用してみることも可能だ。

結論

フェンネルシードは日本人にはなかなかなじみのないスパイスだが、カレーや魚料理、スープ、サラダなどさまざまな使い方ができる万能スパイスでもある。ほのかな甘みと爽快感が料理の風味を引き立ててくれるので、本格的な味わいが自宅で楽しめる。フェンネルシードが手に入らない場合は、ほかのスパイスなどを組み合わせたり代用品を活用したりして、フェンネルシードの風味を再現してみるのもおすすめだ。
(参考文献)
※1出典:エスビー食品株式会社「フェンネルシード/Fennel seed」
https://www.sbfoods.co.jp/sbsoken/jiten/search/detail/00074.html

※2出典:中屋彦十郎薬局「茴香(ういきょう、ウイキョウ)」
http://www.kanpoyaku-nakaya.com/uikyou.html

※3出典:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「ウイキョウ、フェンネル|「健康食品」の安全性・有効性情報」
http://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail489lite.html
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  • 公開日:

    2021年2月16日

  • 更新日:

    2021年7月27日

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