1. ノビルとは
ノビル(野蒜)とは、ヒガンバナ科ネギ属の植物の一種である。玉ねぎなどと同じで地下に鱗茎(球根)を作り、その鱗茎や葉っぱ部分などは食用とされている。味はニンニクやネギに似ていて、香りはニラに似ているといわれている。商業生産はわずかとなっているが、一般的な野原や土手、畦道などに自生していることが多い。地域によって異なるが、通常は3~5月頃に収穫できるとされている。
2. ノビルの下処理
野原や土手などで手に入れたノビルは、土や汚れなどが付いているため、水洗いなどの下ごしらえを丁寧に行う必要がある。そこでまずは、ノビルの下ごしらえ・下処理のやり方を確認しておこう。
ノビルの下処理のやり方・手順
※収穫した場所で土や泥を落としておくとよい
1.たっぷり水を張ったバケツにノビルを入れる
2.水洗いしながらノビルの茶色い薄皮を剥く
3.枯れたりしている葉っぱ部分も取り除く
4.キッチンペーパーで水気を拭き取ったら完了
1.たっぷり水を張ったバケツにノビルを入れる
2.水洗いしながらノビルの茶色い薄皮を剥く
3.枯れたりしている葉っぱ部分も取り除く
4.キッチンペーパーで水気を拭き取ったら完了
【ノビルを下処理する際のポイント】
・泥や汚れは水に浸けておくと取りやすくなる
・薄皮は根っこのほうから取り除くほうがよい
・根っこ部分の泥や汚れは歯ブラシなどで落とす
・薄皮は根っこのほうから取り除くほうがよい
・根っこ部分の泥や汚れは歯ブラシなどで落とす
3. ノビルのおいしい食べ方・簡単レシピ
ノビルは刻んで薬味として使うのもおすすめだが、酢味噌和え、醤油漬け、天ぷら、餃子、バター炒めなどにしても美味しく食べられる。ここではそんなノビルの美味しい食べ方をいくつか紹介する。
その1.ノビルの酢味噌和え
ノビルの定番の食べ方の一つが「酢味噌和え」だ。酢味噌の味わいとノビルの食感が合わさり、ご飯のおともとしても、お酒のおつまみとしても楽しめる。作り方は、下処理・下茹でしたノビルを適当な大きさに切る。ボウルに味噌・みりん・酢を合わせて酢味噌を作り、ノビルを和えたら完成だ。
その2.ノビルの醤油漬け
ノビルを常備菜である「醤油漬け」にするのもおすすめだ。作り方は簡単で、煮沸消毒しておいた瓶に、下処理・下茹でしたノビル・醤油・鷹の爪を入れる。それを冷蔵庫で1週間程度(最低でも2~3日程度)寝かせたら完成だ。なお、丸のままでも、刻んだものでも醤油漬けにすることが可能だ。
その3.ノビルの天ぷら
ノビルの美味しい食べ方の一つが「天ぷら」である。天ぷらにする場合は下茹でが不要なので、下処理したノビルに揚げ衣を付けて油でカラッと揚げるようにしよう。ニンニクのような食欲をそそる香りが楽しめるため、ご飯のおかずにもピッタリだ。
4. ノビルについてよくある質問
ここまでノビルの下ごしらえのやり方やおすすめの食べ方などを紹介してきた。しかし中には「ノビルはどこで手に入るのか」「ノビルをどう収穫すればいいのか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後にノビルに関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.ノビルはどこで見つけられる?
ノビルはほとんど商業生産されていないため、一般的なスーパーや八百屋などで見かける機会は少ない。しかし野原や土手、畦道などに自生している野草なので、自分で採りに行くことは可能だ。一般的にノビルはヨモギなどと同じ場所に育つため、ヨモギを目安に探すのもよいだろう。また、ノビルの葉っぱはニラに似ていて、葉っぱからはネギやニラのような香りがする。
Q2.ノビルはどう収穫すればいい?
ノビルは地下5~10cmぐらいまで伸びていることが多い。そのため、園芸用のスコップなどを使って掘り起こすのがおすすめだ。根っこを傷つけないよう注意しながら丁寧に掘り起こそう。なお、ノビルの収穫時期は地域によって異なるが、一般的には3~5月頃となっている。
結論
ヒガンバナ科ネギ属に分類されているノビルは、ニンニクのような味わいとニラのような香りが楽しめる野草である。一般的なスーパーなどでは手に入りにくいが、野草なので身近な野原や土手などで手に入ることも多い。採れたては土や泥などが付いているため丁寧に下ごしらえしてから、酢味噌和え・醤油漬け・天ぷらなどにして美味しく食べるようにしよう。
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