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【環境再生型農業】の基礎を学ぶ!地球環境を救う切り札?

【環境再生型農業】の基礎を学ぶ!地球環境を救う切り札?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

2021年3月22日

地球温暖化への警笛がより強く鳴らされている現代。原因とされているのは、温室効果ガスの増加。このまま放っておけば、環境や生態系への影響はますます大きくなり、食糧や水の確保はもちろん、地球の存続さえ危ぶまれる状況だ。岐路に立たされているいま、注目が集まっているのが環境再生型農業だ。地球を救う、その秘策とは?

  
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1. 地球温暖化と環境再生型農業

地球温暖化

地球は、温室効果ガスのおかげで人間の生きやすい温度に保たれている。しかし、この温室効果ガスが増えすぎると気温はどんどん上昇。過去1400年でいま、地球はもっとも暑くなっているといわれている。気温が上がることで起きる影響は甚大だ。海水面の上昇や氷河の減少、異常気象の発生や干ばつや大雨の増加など、あげればキリがない。この地球温暖化を食い止めるために有効だとされているのが、温室効果ガスの排出を抑えることである。

温室効果ガスとは

温室効果ガスとは、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスのこと。中でも二酸化炭素が地球温暖化に及ぼす影響は甚大。二酸化炭素は、主に石油や石炭など化石燃料の消費やセメントの生産などにより発生する。二酸化炭素を吸収する森林破壊もあいまって、大気中の二酸化炭素濃度は増加の一途をたどっている。

地球温暖化と環境再生型農業

温室効果ガスは、さまざまなところで排出されているが、近代農業の影響も侮れない。排出量や全体に占める割合などは国や地域によって異なるが、けして無視できない量が排出されていることは確か。その排出を食い止める切り札として登場したのが、環境再生型農業、リジェネラティブ農業である。これは土壌の健全化を図り、地中に炭素を隔離することで、二酸化炭素の排出を減らすというものだ。炭素を貯留させるという意味でカーボンファーミングとも呼ばれている。

2. 環境再生型農業の仕組み

土壌有機炭素の存在

土にまかれる堆肥や植物の根が枯れたものなどが土壌有機炭素の原型。これが微生物によって分解されたものが二酸化炭素として排出される。土壌が健康な状態であれば、土壌有機炭素の状態で地中に炭素を隔離しておくことが可能であることが解明されたことで、環境再生型農業が一躍、注目を集めることになった。

環境再生型農業とは

環境再生型農業とは、土壌の健康が保たれるよう改善を行い、自然環境全体のよりよい循環を取り戻す農業のことを指す。地球が本来もっていた力を再び、呼び戻すという意味合いも含まれているのだろう。具体的には土を耕さずに栽培する不耕起栽培や休閑期にも土壌有機物の増加を促すための被覆作物活用、異なる作物を周期的に栽培する輪作、合成肥料の不使用などを行い、土壌をよりよくするための努力が重ねられている。

環境再生型農業の裏側

第二次世界大戦後の世界では、さまざまな側面で効率化が求められた。農業もしかり。単一品種を大量に育てるために、合成窒素が用いられ、農業は瞬く間に工業化した。その代償として、土壌の肥沃度は激減。結果さらなる化石燃料ベースの肥料を投入しなければならない事態に直面した。このような悪循環はさまざまな分野で起こっており、この複合的な問題が地球温暖化、気候変動に繋がっていることが解明されつつある。

3. 環境再生型農業のこれから

環境再生型農業は、大きなうねりの第一歩。健康的な土壌を再生し、そこで作られた食物を食べることで、人間自身も健康になる可能性を秘めている。端的にこの農業だけを遂行するということではなく、いま一度、生き方を見直し、暮らしを変化させていくことがすべての人に求められている。その証拠に、世界の大きな企業もまた環境再生型農業に熱視線を送っている。

リジェネラティブ・オーガニック認証

アウトドアメーカー、パタゴニアは、リジェネラティブ・オーガニック・サーティフィケーションを支持している企業のひとつである。昨今、環境再生型農業の言葉だけが先行し、真の意味での実行がなされていないことを危惧し、ロデールインスティチュートとともにリジェネラティブ・オーガニック認証=RO認証を制定。従来の農業からオーガニック農業、そして環境再生型農業に移行するには、さまざまな障壁が立ちはだかる。そこに対しての深い理解を促すための非常に高い基準が設けられている。

企業の参入

有名ブランドも環境再生型農業に視線を注いでいる。グッチではこれまで取り入れてきたカーボンニュートラルに加え、森林保護や環境再生型農業への投資を表明。国際NGOなどとの共同で自社サプライチェーンのみならず、生産者に対しての奨励も行っていく考えを示している。

結論

環境再生型農業は、CO2の排出を抑える効果があり、さらには地球全体を救う可能性を秘めている。ただ、簡単にできるものではないということも事実だ。この農業を支えるのは、当事者である農家や企業の意識、そして選ぶ側=消費者の責任かもしれない。
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  • 更新日:

    2021年3月22日

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