【管理栄養士監修】デーツには嬉しい栄養がたくさん！｜栄養図鑑

1. デーツに含まれる栄養素とカロリー
2. 栄養価の高いデーツの効果とは
3. デーツは妊娠中にもおすすめ！

1. デーツに含まれる栄養素とカロリー

まず、日本食品標準成分表のデータ（※1）に基づき、デーツの栄養素やカロリーについて見ていこう。

デーツは高カロリー

ドライデーツ100gあたりのカロリーはおおよそ266kcalだ。乾燥された分、カロリーも凝縮されているといえる。デーツは単にヘルシーだという印象があるかもしれないが、食べすぎには要注意だ。

デーツの主な栄養素

デーツにはさまざまな栄養が含まれるが、とくにミネラルの豊富さが目立つ。たとえばドライデーツ100gあたり、カルシウム71mg、鉄分0.8mg、リン58mg、亜鉛0.4mgが含まれる。ミネラルには身体のはたらきを整える効果があるため、欠かさず摂りたい。デーツを食べれば、ミネラルをバランスよく補えるといえる。

また、ドライデーツ100gあたりには食物繊維7.0gが含まれる。成人男性の1日あたり摂取目標量は20gであることから、食物繊維が豊富に含まれるデーツを摂るといいだろう。

2. 栄養価の高いデーツの効果とは

デーツに含まれる栄養は、健康にプラスとなるはたらきをもつ。確実に効果があるわけではないので要注意だが、知っておいて損はないだろう。

貧血や便秘の予防につながりうる

ミネラル不足により起こる症状にはいろいろあるが、代表的なものは貧血だ。鉄分不足が原因となることが多い（※2）。デーツには鉄分が豊富に含まれているため、食べることにより貧血をある程度予防できる可能性がある。

また、食物繊維の不足は便秘などを招く（※3）。普段から意識して野菜を食べないと、食物繊維をなかなか摂れない。そこで食物繊維を補う方法として、デーツを食べるのは有効だといえる。どちらも過信は禁物だが、少なくとも多少の栄養補給はできると考えてよいだろう。

減量中も食べられる

デーツには糖質が多く含まれるものの、GI値は低めだ。そのため、食べても血糖値の上昇につながりにくい。減量中はとにかく糖質禁止、とも考えがちだが、デーツであれば少しなら食べてもよいだろう。食べすぎを防ぐため、ゆっくり少しずつかじるのがおすすめだ。

3. デーツは妊娠中にもおすすめ！

デーツは、実は妊娠中に食べるのもおすすめだ。理由を具体的に見ていこう。

妊娠中は栄養が不足しやすい

妊娠中は、胎児の成長のために栄養が必要だ。そのため、必要な栄養摂取量が普段よりも増える。食生活に気を付けないと、栄養が不足する。胎児の発育に影響するだけでなく、母体の健康も損ねるおそれがあるのだ。したがって、妊娠中には栄養を意識的にバランスよく摂る必要がある。

デーツで必要な栄養を補える

妊娠中に必要な栄養の中には、幅広いミネラルも含まれる。胎児の骨や筋肉などの形成に必須なのだ。ここで、デーツには先述のようにミネラルが豊富に含まれている。そのため、デーツは妊娠中の栄養源として有効なのだ。とくに亜鉛や鉄分、カリウムなどは不足しやすい栄養であり、デーツで補うにはうってつけだといえる。

食べすぎには注意

デーツのカロリーは、先述のように意外と高い。栄養補給したいからとつい食べすぎると、カロリーや糖質の過多を招いてしまう。そのため、デーツに頼りすぎるのは禁物だ。基本的には、食事の献立でなるべく栄養バランスをとるべきだ。デーツはあくまで補助として摂ると考えるのがよいだろう。それさえ気を付ければ、デーツは嬉しい食べ物だ。

結論

デーツにはミネラルや食物繊維が豊富に含まれており、健康にプラスとなる効果も期待できる。一方でカロリーを多く含むため、美味しいからと食べすぎないように注意したい。普段の食事の補助として、少しずつ味わって食べてみてはどうだろうか。

（参考文献）
※1出典：文部科学省「食品成分データベースより果実類/なつめやし/乾」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07096_7

※2出典：公益財団法人長寿科学振興財団「ミネラル成分の鉄分の働きと1日の摂取量」
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-tetsu.html

※3出典：厚生労働省「食物繊維の必要性と健康」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-001.html

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