1. コンブチャとは

コンブチャは、数年前から米国でブームになっている健康飲料の一種。紅茶や緑茶に砂糖を加え、それを酵母菌や酢酸菌などの有用菌の菌株によって発酵させて作られている。発酵する過程で、菌株が、砂糖の糖質および紅茶や緑茶に含まれる成分を代謝し、有機酸やビタミンB、抗酸化物質など身体にとってよい働きをする成分を産出する。
実は、1970年代の日本で大ブームになった「紅茶キノコ」は、コンブチャのことである。すなわち、かつての日本で大ブームになった「紅茶キノコ」が、「コンブチャ」に呼び名を変え、米国でブームになっているということになる。
コンブチャは、甘酸っぱく、酸味の強い炭酸飲料のような味わいがある。ブームの先がけとなったのは、有名ハリウッド女優やスーパーモデルなど、日頃から美容や健康に人一倍気を遣っている人々だったが、いまでは、ポピュラーな飲み物として全米で幅広く普及している。
2. コンブチャが大人気の理由

コンブチャが大人気なのは、健康飲料として、数多くの効果が期待できるというのが最大の理由になるだろう。とくにいまは、人々の健康意識がこれまでになく強まっているので、健康のために飲むという人が増えているのもうなずける。
発酵食品である
善玉菌を増やし腸内環境を良好な状態に整える、発酵後の食材の栄養価がアップする、などなど、すでに優れた効果をもつことで知られる発酵食品。コンブチャも発酵食品なので、飲むことによって、発酵食品と同じ効果が望める。
抗酸化成分も豊富
コンブチャには、紅茶や緑茶に含まれるカテキンなどの抗酸化成分も豊富に含まれている。抗酸化成分を取り入れることで、体内の老化の原因である活性酸素の増加を抑えることができる。そのためアンチエイジングのために飲む人も多いようだ。
炭酸飲料の代用になる
砂糖がたっぷりと含まれているコーラなどの炭酸飲料に比べると、コンブチャは、砂糖もカロリーも控えめ。実際に米国では、コーラの代わりにコンブチャを飲む人が増えているようだ。
3. ハードコンブチャも話題に

いまは、コンブチャの進化系として、ハードコンブチャも話題になっているようだ。ハードコンブチャは、健康的なアルコール飲料といった位置づけだ。米国では、通常のアルコール飲料の代わりにハードコンブチャを飲むのが、ちょっとしたトレンドになっているようだ。
元々、コンブチャには発酵の過程で微量のアルコール成分を産出するという性質がある。ハードコンブチャは、この働きを利用して作られているアルコール飲料になる。
海外では手作りしている人も多いようだが、日本では酒税法(※)により自宅でハードコンブチャを手作りすることは出来ない。もし試してみたい場合には市販品を購入するようにしよう。
アルコール度数は、メーカーによって、4~10%程度とかなり幅広い。ビールのような味わいを楽しめるハードコンブチャもあり、麦から作られるビールと異なり、グルテンフリーな点が人気のようだ。そのほか、ターメリックやアシュワガンダなどのハーブや、チャコール(炭)などを加え、さらに優れた効果が望めるハードコンブチャも登場している。
結論
米国でブームとなっているコンブチャやハードコンブチャについてお伝えした。日本にもブームの波は来ており、まだまだ手軽に入手できるものではないが、通販や健康食品を扱っている店で入手することはできる。
※ 国税庁 お酒についてのQ&A
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/01.htm
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/01.htm
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