1. イースターとは

キリスト教の大切な日
日本で、イエス・キリストにまつわる行事として確立しているのはクリスマスだけだが、キリスト教信者の多い地域では、それと並んでイースター、ペンテコステは、三大行事とされている。クリスマスは降誕祭、イースターは復活祭、ペンテコステは精霊降臨祭と訳されるもので、どれもホリデーを伴うことも多い、非常に重要視されているものだ。
イースターとは
キリストが、十字架に磔にさせられたことはよく知られているが、この3日後に復活したということは、日本ではやや認知度が低い。この日を祝うのが、イースターだ。イースターは、基本的には、春分の日の後にやってくる最初の満月が起点で、その次の日曜日がイースター当日となる。ちなみに2021年は、春分の日が3月20日で、満月が3月29日なので、4月4日となる。実はこれは、西方教会の考え方で、東方教会とは異なるともいわれている。
アメリカのイースター
宗派や地域によっても異なるもののアメリカでは、前の金曜日をGood Friday「聖なる金曜日」、当日をEaster「復活祭」、次の月曜日をEaster Mondayと呼び、場所によっては祝日になる場合もあるという。
2. 欧米のイースターの楽しみ方

イースターは、家族や友達と楽しむもの。食事だけでなく、シンボルでもある卵を使った遊びをするのが定番だ。まずは、エッグペイント。中身を抜いた空洞の卵を色水などにつけたり、ペンで絵を描いたりするものだ。最大のイベントとも呼べるのがエッグハントで、これは庭や部屋に隠した卵を探す、いわば宝探しゲーム。卵の中にお菓子やおもちゃが入っているので、子どもたちは大喜び。このイースターエッグは、主にプラスチック製のもので、イースターの時期になるとスーパーや薬局で広く販売されている。
ドレスアップも定番
子どもたちは、このイベントのためにカラフルなドレスを着ることもしばしば。春の訪れを祝う行事でもあるので、パステルカラーが好まれているようだ。部屋を飾りつけしたり、エッグハントに使うカゴを用意したりと家庭や地域、教会によって、その様子はさまざま。
ウサギもシンボル
イースターの卵と並ぶシンボルが、ウサギである。ウサギを型どったお菓子やグッズもイースターの時期に、広く展開されている。ちなみに日本でもフランスの有名パティスリーなどで、イースターラビットのチョコレートが販売されていたなんて過去も。
3. イースターを盛り上げる食べ物

デビルエッグ
イースターのシンボル、卵はやはり盛り上げるのに欠かすことのできない存在。なかでもデビルエッグは、見た目も華やかなのでパーティー向き。作り方は簡単で、茹で卵を半分にカットし、黄身を取り出し、マヨネーズやピクルスなどと潰しながら和えて元に戻すもの。ブラックペッパーやピンクペッパー、パプリカパウダーをあしらって、彩りをよくすると映える仕上がりに。
ポットロースト
欧米ではみんなで集まって食事をするとき、ローストポークやローストラム、ローストチキンなど、ポットローストをメインに据えることが多い。イースターも同じで、メイン料理としてはこれらが人気だ。大きな塊肉で作るので、ボリュームも満点だ。
結論
イースターとは、日本語では復活祭と呼ばれるキリスト教の大きな行事。昨今、日本でも徐々にひとつのお祭りとして広がりを見せつつある。食べる料理は、シンボルでもある卵を使った料理やパーティーの常連ポットローストなど。飾りつけをして、美味しい料理を囲んで春の訪れを楽しんでみるのもいいかもしれない。
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