1. コーヒー器具「フレンチプレス」の特徴

カフェなどで見かけるコーヒーを卓上で入れる器具。実はその器具はフレンチプレスという。ではフレンチプレスとはいったいどんなもので、どんなコーヒーに合うのだろうか。またどんなメリット・デメリットがあるのかもまとめていく。
フレンチプレスってどんな器具?
コーヒープレスという別名があるフレンチプレスは、コーヒー用の器具。フランスで開発された。英語名はプランジャーポット、北欧ではボダムと呼ばれることも。ボダムとは北欧で人気のフレンチプレスのメーカーである。フレンチプレスと聞いてもピンとこない人は、紅茶を入れる器具といえばわかるかもしれない。粉状になったコーヒー豆を入れたら湯を注ぎ、ふたの付いている棒(プランジャー)で押してコーヒーを抽出する。
フレンチプレスのメリット
フレンチプレスを使うと、初心者でも簡単にプロのようなコーヒーを入れられる。しかも粉状にしたものを湯に浸してから抽出するため、フレンチプレスを使うとコーヒー本来の風味をしっかり出すことができるのだ。またペーパーフィルターを使うとコーヒーの油分も紙に吸われてしまうが、フレンチプレスなら必要なコーヒーオイルを残せるのも嬉しい。
フレンチプレスのデメリット
フレンチプレスで入れる場合、コーヒーは高品質な豆が求められる。実はフレンチプレスで使う金属フィルターは豆そのものの味わいをダイレクトに出すからだ。また95℃前後の熱湯で入れ、長く押しすぎるのもNG。時間がないときは入れるのも難しいかもしれない。
2. フレンチプレス使った美味しいコーヒーの入れ方

実際にフレンチプレスでコーヒーを入れる場合には、どのような入れ方をすると美味しくなるのだろうか。せっかく入れるなら満足いくコーヒーを飲みたい。そこでここではフレンチプレスでより美味しいコーヒーを入れる方法やコツなどを紹介したい。
フレンチプレスの基本分量
1人分のコーヒーをフレンチプレスで入れるときは、コーヒー粉約13g、湯は160ccがベストとなる。またフレンチプレスの容量もそれぞれで、350mlのケースは湯が300mlでコーヒー粉は17g。容量が500mlのケースでは湯が500mlで27g、容量が1000mlのケースは湯量が850mlで47gとなる。
フレンチプレスでコーヒーを入れる方法
フレンチプレスに飲みたいコーヒー粉を入れ、熱湯を注ぐ。コーヒー粉と湯がなじんだら、金属フィルターを押し下げずにコーヒーを抽出する。この時間は4分。時間になったらゆっくり5秒ほどかけてフィルターを押していこう。コーヒーカップに注げばできあがり。
フレンチプレスで美味しく入れる方法
コーヒーをより美味しく入れるためには湯が高温であること、さらにコーヒー粉と湯の分量もしっかり守りたい。また最後までコーヒーカップに注がずに残すのもポイント。細かくなった粉末が口に入るのを防ぐためだ。
3. フレンチプレスのコーヒー粉の捨て方

フレンチプレスで入れたコーヒーは美味しいが、そのあとの粉の処理などはどうすればよいだろう。またフレンチプレスのお手入れ方法も知りたい。では解説していこう。
茶こしを使って簡単に!
フレンチプレスの残りのコーヒー粉は、茶こしを使ってキレイに捨てることができる。フレンチプレスの金属フィルターを取り出し、本体の容器に水を入れて、茶こしでこす。使い終わったフレンチプレスの金属フィルターを、水を張ったボウルに入れてコーヒー粉を落とそう。ボウルに浮かんだコーヒーの粉をすべて茶こしですくい、色が出なくなるまで流水で洗う。キッチンペーパーを大きさにより四つ折りにし、上に茶こしをひっくり返して粉を出す。そのまま乾かし、キッチンペーパーで折り込んだら燃えるゴミとして捨てよう。
フレンチプレスのお手入れ方法
使ったあとのフレンチプレスは次に味わいがしっかり出せるように、お手入れをしておく必要がある。重要なのがフレンチプレスの分解だ。中身をしっかり分解しないとコーヒーオイルが金属フィルターに付いてしまい、味が落ちてくるので注意。また分解して洗浄したらパーツを失くさないように、すべて組み立てた状態で乾かしたい。長期的に使っていると汚れが落ちなくなってくる。そんなときには重曹を入れた湯につけてみよう。
4. おすすめのコーヒー用フレンチプレス

フレンチプレスでコーヒーを入れてみたいが、どんな品を購入してよいのかわからないという人も多いだろう。そこでここではおすすめのフレンチプレスを紹介しよう。
ボダム「CHAMBORD フレンチプレス・コーヒーメーカー」
1950年代のフランスで流行したフレンチプレスのメーカーをそのまま再現したような商品。基本的なフレンチプレスで、耐熱ガラスに金属フィルターという、まさにフレンチプレスのベーシックタイプだ。シンプルで飽きがこないデザインで人気である。
ボダム 「BRAZIL フレンチプレス・コーヒーメーカー」
同じくボダムのフレンチプレスのコーヒーメーカー。ポップで明るい印象のフレンチプレス。カラフルなアクセントに思わずコーヒーを飲むのが楽しみになりそうである。デザイン性はバツグンだ。
ハリオ「 カフェプレス・ウッド」
持ち手やふたが木製なのでクラシカルでいて、ナチュラルなフレンチプレス。どんなインテリアとも合わせやすく使いやすいのが特徴だ。
ル・クルーゼ「コーヒー・プレス フラワーレリーフ コットン」
とにかくオシャレな雰囲気を楽しみたいならこちらのフレンチプレス。真っ白なセラミック製のフレンチプレスは容量が800mlなので、複数人のコーヒーを入れる際にも重宝するだろう。
結論
ここではフレンチプレスとは何かをまとめ、メリットやデメリット、入れ方や美味しく入れるコツ、またコーヒー豆の捨て方やおすすめ商品まで紹介してきた。フレンチプレスがあるとコーヒー本来の味を堪能できるので、ぜひゆっくりコーヒーを入れてみてほしい。
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