冷凍ピザの美味しい食べ方って知ってる？美味しく食べる裏ワザを紹介

日本のピザ発祥のルーツは諸説あるようだが、信頼性がありそうなのは、第二次世界大戦中に神戸でドイツ人が経営するレストランで、ピザがメニューに出されていた説だ。その店にはイタリア人の料理人が働いていており、地元の味を再現して提供されていたようだ。そのようなこともあり、少しずつ日本人にも浸透していったと考えられる。
戦後、横浜や東京でもピザが店で提供されるようになった。1954年には六本木でニコラスが開店し、オシャレな若者や政治家などからも人気を集め、チーズをまだ食べたことがない国民も多い時代にピザブームが到来した。

1970年以降、ファミリーレストランが登場し、ピザも人気メニューとなった。その頃に家庭でも楽しめる冷凍ピザやピザトーストなども販売されるようになった。

1985年以降にドミノ・ピザやピザーラが登場し、宅配ピザのサービスが始まるようになった。アメリカのピザ配達では自動車が使用されることが多いが、日本では交通事情を考慮し、バイクメーカーと共同開発した3輪バイクがメジャーとなった。

冷凍ピザはコンビニやスーパーなどの手頃なものから、本格的なものまでバリエーションも豊かだ。さらにひと手間かけると美味しくなるので、食べ方なども工夫してみよう。

冷凍ピザを美味しく食べるには、まずしっかり解凍しておくこと。解凍することで火の通りも早く、焼き上がりも美味しくなる。
解凍法は、自然解凍、冷蔵庫解凍、電子レンジ解凍がある。自然解凍に要する時間は常温で30分〜1時間前後、冷蔵庫解凍の場合は2〜3時間となる。電子レンジ解凍は、600Wで2〜3分を目安にしよう。

ピザを焼く場合、温度管理が一番重要になる。上からの熱や予熱などもあると美味しく焼き上がる。また、焼く前にピザの耳を霧吹きなどで湿らせておくともっちり柔らかくなる。

焼き方は、オーブンレンジ、オーブントースター、魚焼きグリル、フライパンがある。オーブンレンジの場合は、200〜250℃の予熱をしてから6〜10分前後、オーブントースターでは予熱してから5〜8分前後、魚焼きグリルでは弱火で3〜5分前後、フライパンではふたをして弱火で5〜8分前後。魚焼きグリルとフライパンは、焦げ付きやすいので注意が必要だ。また、フライパンは上からの熱がないため、実はあまりおすすめできる方法ではない。最終手段として考えよう。

卵をのせるだけでもボリュームがアップする。また、半熟卵の場合はトロトロ感を出すために後のせがおすすめ。

冷凍ピザにチーズが入っていても、少ない場合はさらに足してあげると濃厚な味わいだ。チーズ好きにはたまらない、店で提供されるようなチーズピザができあがる。

豚バラはほどよい脂がのり、ピザに盛り付けるとジューシーさが倍増する。フライパンなどで色が変わるまで焼いてからトッピングしよう。食べ盛りの子どもや男性にもおすすめ。

キノコやオリーブ、アーティチョークの芯などをトッピングすれば、野菜にしみたマリネ液がピザ生地に浸透してしっとりして食べやすくなる。

オーブンで焼いたあとに生ハムやボローニャソーセージをのせれば、ほどよい熱が入ってジューシーさがアップし、とても美味しくなる。

オレガノの葉や刻んだバジルなどの香草をのせたら本格的な味わいになる。また、見た目も店で提供されるような仕上がりになる。

ピザを焼いたあとに最後にチリオイルを回しかけると少しピリッとアクセントになり、オイルがピザ生地をより美味しくしてくれる。

ピザストーンは、セラミック状のプレートで、ピザの下に敷いてからオーブンでピザ生地と一緒に焼くと、ピザ窯で焼いたような本格的なピザができあがるのでおすすめだ。

冷凍ピザはそのままでも美味しく食べることができるが、いろいろなトッピングやピザストーンなどの調理器具を使えば、よりいっそう美味しくなり本格的なピザが完成する。冷凍ピザを上手に活用すれば、食事の時間も楽しくなりそうだ。ぜひ冷凍ピザを美味しく焼いて、アレンジしてみよう。