1. シカゴピザとは

いま、日本で食べることができるピザには、大きく分けて2つの潮流がある。まずひとつはピザの生まれ故郷イタリアメイドのピザ。なかでもその代表格は、ナポリピザだ。ナポリピッツァと呼ぶべきかもしれない。釜で焼かれたもちもちとした食感のピザは、一度食べるとやみつき。本格的なナポリピッツァを食べることができる店も増えた。そしてもう1つがアメリカメイドのピザである。宅配ピザや「PIZZA SLICE」に代表されるような薄くて大きいニューヨークピザなど、いくつかの種類がある。シカゴピザもそのひとつ。アメリカ、シカゴ生まれのピザだ。
シカゴピザとは
キングオブピザ、ディープディッシュピザの別名をもつシカゴピザは、正真正銘シカゴの街で生まれたピザである。その発祥は「PIZZERIA&GRILL UNO」。ここで働いていたシェフがシカゴピザを開発。のちに独立して開いた店が「PIZZERIA LouMalnati's」で、シカゴピザを紐解くとこの2つの名店が必ずといっていいほど、登場する。
シカゴピザの特徴
シカゴピザ、最大の特徴は一見、パイやキッシュのように見える独特のフォルム。ケーキ型のような深皿に生地を入れて伸ばすことから、ディープディッシュピザの別名がついたといわれている。この高さのあるフォルムの中に入っているのは、スパイシーなトマトソースとこれでもか!というほどたっぷりのチーズ。このピザは、現地の人に愛される存在で、多くの店で食べることができるらしい。もちろん、観光客にも人気の一皿である。
2. シカゴピザの美味しさ

溢れ出るチーズ
シカゴピザには、普通のピザとは比にならないほどのチーズが使われている。しかもチーズが潜んでいるのは、生地の奥底。これは焼き上がりに時間がかかることが関係しているのかもしれない。表面にチーズをトッピングすると焦げる危険性があるのだ。具材の中にチーズを仕込んでいるからこそ、切り分けたときにソースとチーズが溢れ出るのだ。なんともアメリカらしいワイルド感!
ボリューミーなフィリング
具材は店によっても異なるが、サラミやペパロニはやはり定番。普通のピザでは考えられないほど、フィリングを入れることができるところもシカゴピザの美味しさの決め手。ただし、いろいろな具材を入れるというよりはシンプルに仕上げるのが本場流。手で食べることももちろんできるが、フォークとナイフで切り分けて食べるほうがスマートかもしれない。
サクッとした生地
ほかのピザと一線を画すところは、生地にもある。普通のピザに比べて生地がサクッと軽い口当たりなのだ。このサクッと感とボリューミーなフィリングとの相性こそ、シカゴピザの真骨頂である。
3. シカゴピザの次にくるトレンドピザ

デトロイトピザ
アメリカ、デトロイト生まれの四角いピザは、これからトレンドを迎えるかもしれない?といわれているピザの1つ。生地がパンのように分厚いところも特徴で、食べごたえも十分。ニューヨークでもいま、扱う店が増えているらしい。
タルトフランベ
フランスのアルザス地方で愛されている郷土料理。薄く伸ばした生地の上にフレッシュなフロマージュブランをたっぷりと広げたもので、トッピングは玉ねぎとベーコンだけというシンプルなもの。サクッと軽く食べやすいうえ、軽食にもつまみにもなる。アルザスと近いドイツでも定番の味だ。
本格冷凍ピザ
自宅にいながら、本格的なピザが食べられるといま話題になっているのがネットオーダーできる冷凍ピザ。日持ちがするものが多く、家で焼き上げるので焼きたてが食べられると人気を集めているのだ。素材にこだわった地方色が感じられるショップがおすすめだ。
結論
シカゴピザは、一見キッシュのように高さのあるフォルムが特徴的なピザのこと。チーズとソースがとろけ出すルックスは、まさに飯テロ。一度見たら、きっと食べたくなるに違いない。シカゴピザを扱う店舗も存在するので、調べて訪れてみるのもいいだろう。また、これからトレンドになるかもしれないピザを検索してみるのもおすすめだ。
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